Corona Borealis

*読書*

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はじめまして。

ようこそいらっしゃいました。

本棚 最後のユニコーン〔新版〕 (ハヤカワ文庫FT FTヒ 1-3) 文庫 – 2023/8/17 ピーター・S・ビーグル (著), 鏡 明 (翻訳)

 

 

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I found a book that I want to read.

 

 

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最後のユニコーン〔新版〕
(ハヤカワ文庫FT FTヒ 1-3) 文庫
2023/8/17
ピーター・S・ビーグル (著)
鏡 明 (翻訳)

 

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本と作家のリスト
 

ピーター・S・ビーグル

f:id:coronaborealis:20170710085409g:plain3 ロバート・ネイサン

ユニコーンがでてくる本

11 プリニウスユニコーン

22 ユニコーンに私の名は?と問われ、「ランペルスティルトスキン」と解答した。

114 ロビン・フッド

 旅立ちのスーズ (ハヤカワ文庫FT) 文庫 – 2023/10/18 ピーター・S・ビーグル (著), 井辻 朱美 (翻訳)

 

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映像リスト

the last unicorn

 

ジェニーの肖像

 

f:id:coronaborealis:20170710085409g:plain気まぐれ天使

ロバート・ネイサン『司教の妻』(The Bishop's Wife)が原作

天使の贈り物

ロビン・フッド

 

 

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memo

ピーター・S・ビーグル

ja.wikipedia.org

3 オルファート・ダッパー博士の思い出に。

  • 博士は1673年、メインの森で野生のユニコーンを見た。

オランダ人の地理学者か?

オルフェルト・ダッパー

en.wikipedia.org

3 ロバート・ネイサン

ja.wikipedia.org

7 1

7 ユニコーン

  • 彼女
  • ライラックの森に住む歳をとったたった1匹のユニコーン
  • ユニコーンたちは、角を持った馬のように描かれてきたが、彼女の姿はそれとは違う。
  • 馬より小柄でひずめも割れていた。太古の野生のそのままの優美さ。
  • ユニコーンの首はほっそりと長く、頭が小さく見えた。
  • 背中のほぼ中央あたりまでにかかったたてがみは、たんぽぽの毛のような柔らかで絹雲のように美しい。
  • 尖った耳と細い脚、くるぶしには羽毛のような白い毛。
  • 目の上の長い角は、真夜中でさえ、独特の貝殻色の光を放って輝いた。

8 ユニコーンの生態

  • ユニコーンは角で竜どもを屠り、毒を飲んだ王の傷をいやす。
  • ユニコーンたちは、不死。
  • 一つに土地にひとりぼっちで住む性質。
  • 住処は、自分の姿を映して見ることのできるほど澄みきった泉のある森。
  • ユニコーンたちは、自惚れが強く、自分たちを世界で最も美しい生き物であることを知っていたし、魔法も知っていた。
  • ユニコーンたちが、つがうことは滅多になかった。
  • ユニコーンが生まれる土地ほどに魔法に満ちた土地はなかった。

8 彼女は自分以外のユニコーンに最後に出会ったのは、

  • 今も昔も彼女を捜しもとめてやってくる若い処女たちが、彼女に異国の言葉でよびかけていた頃。
  • 彼女には、年月も、世紀も、季節の感覚もない。

8 彼女の森

  • いつも春だった。
  • 彼女がそこに住んでいるから。

9 2人の狩人

  • ある日、彼女の森にやってきた馬にのって長い弓を携えた2人の男。
  • 鹿狩り

9 男たちの後をつけるユニコーン

  • 慎重に姿をみせないで

9 年上の狩人

  • この森の雰囲気は気に入らない。
  • ユニコーンの森に住んでいる獣たちは、自分なりの魔法を身に着けるもの。主に姿を隠すものなので、この森では獲物は見つからないと考察。
  • 曾祖母が幼かった頃に、ユニコーンを見たことがある。

10 もう一人の狩人

ユニコーン

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10 ユニコーンの捕獲方法

  • ユニコーンを捕まえるためには、黄金のくつわは必要はない。
  • 心を純粋に保つだけ。

11 狩人の曾祖母とユニコーンの話

  • 曾祖母は大きな動物を怖がって、ユニコーンにはまたがらなかった。じっと静かに大地に座っていたら、ユニコーンが膝の上に頭を乗せ、眠ってしまったので、ユニコーンが目が覚めるまで身じろぎひとつしまかった。
  • ユニコーンは、とてもいい匂い。

11 ローマのプリニウスユニコーン

  • とても気が荒い生物だと書いている。
  • 胴は馬に似ていて、頭部は鹿、脚は象、熊の尾を持っている。
  • 低い吠えるような声。
  • 黒い角が1本。長さは2キュービット。

11 プリニウス

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13 ・・・「わたしがただひとり生き残ったユニコーンですって」・・・

  • 100年以上の間、彼女がしゃべった初めての言葉。

14 森にいるか、森を出て仲間を探しに出るかの葛藤

  • 森を出て仲間を探すことを決意する

16 太った農夫

  • 旅の途中のユニコーンを見て、美しい年増の牝馬だと思い捕まえようとする。

19 ユニコーンを見かけた老人

  • アイラブ産の馬だと思う。

20 人間にはユニコーンが正しく見えていない。

20 

  • 自分のことを、あてど定めぬギャンブラーと挨拶する。
  • ユニコーンに私の名は?と問われ、「ランペルスティルトスキン」と解答した。

21 佳人薄命(かじんはくめい)

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22 ランペルスティルトスキン

グリム童話の森の小人の名前。ルンペルシュチルツヒェンとも。

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22 ・・・(蝶)「家においでよ、ビル・ベリー、家においでよ、出入り禁止の家に。がんばれ、ウィンソッキ、流れ星を掴もうよ。粘土は動かずとも、血は騒ぐ。だからおれは、教区の皆から、殺人鬼と呼ばれているのさ」

  • 歌いながら・・・

22 ビル・ベリー 誰か?

22 ウィンソッキ 誰か?

意味不明

23 蝶が突然はっきりとユニコーンについて語りだす。

  • フランス古語では、ユニコルネ。
  • ラテン語では、ユニコルニス。
  • 文字どおり、角が1つ。ウナス、つまり1つ。コルヌ、つまり角。
  • 一角の馬に似た有名な獣。

24 ユニコーンのことを知っていた蝶に、仲間のユニコーンの存在をたずねるユニコーン

25 蝶の答え

  • 月の山の彼方。
  • 影の谷の中へ、進め、勇ましく。
  • もしあなたに勇気があれば、お仲間を見つけることができる。
  • はるか昔に、みんな、すべての道をおちのびていった。
  • 赤い牡牛が、そのすぐあとを追い、ユニコーンたちの足跡を消してしまった。
  • がっかりしてはいけない。けれども中途半端に安心してはならない。

25 赤い牡牛 

  • その初児は帝王。
  • その角は野牛の角。
  • それの力で、彼はユニコーンたちを世界の果てまで追いやった。

27 ・・・がブナの木を揺るがせはじめたのを聴いたように思えたのだ。・・・

  • ユニコーンはぐっすりと眠りこんでしまった。
  • 近寄る車の軋みに気づかなかった。

28 〈フォーチュナおばさんのミッドナイト・カーニヴァル〉"明るみ"に出た夜の獣たち

28 老婆フォーチュナ

  • 「最後の一頭を、ここで見つけたようじゃ」という。
  • 「もしも、やつがしったなら」「やつには教えまい」
  • 背が低く、色が黒く、無表情。

28 御者のルク

  • ひとりは、老婆自身と同じように、背が低く、色が黒く、無表情。
  • ユニコーンを年老いた白い馬に見えている。

28 もうひとりの御者

  • もうひとりは、背が高く、やせこけ、いつも当惑したような雰囲気。
  • 古ぼけた黒い外套をまとい、目は緑。
  • 魔術師、占い師、魔法使い、手品師。
  • ユニコーンに見えているのに馬だと、老婆フォーチュナに嘘をつく。

30 老婆フォーチュナが言ったユニコーンをつなぎとめる方法

  • 大昔の神々がフェンリル狼をつなぎとめるのにつかった網
  • 魚の息、鳥の唾、女の顎鬚、猫の鳴き声、熊の力強さと山々の根っこを合わせて作られた網で、小人たちがよってくれたもの。

30 綱がないので、老婆フォーチュナが眠らせておくと言って

  • のどの奥で不気味な言葉をつぶやく間に、両の手が大気をおりなしていった。
  • 老婆が呪文をかけ終えると、ユニコーンのまわりに稲妻のような匂いがたちこめた。

30 ユニコーンに触れないように、九番檻をばらばらにしてまわりに建てさせる。

  • ユニコーンのたてがみに触れたとたん、手がロバになってしまうから。

31 御者のルクが魔術師に老婆フォーチュナが何を心配しているかと尋ねる。

  • ユニコーンに人間の手が触れたら、目覚めてしまう。
  • 2人は朝までに鉄の檻をつくる。

33 2

33 マンティコア

  • 偽物
  • ライオン

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34 竜

  • 偽物
  • わに

34 サチェロス

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35 ケルベロス

  • 偽物

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35 ミッドガルドの大蛇

  • 偽物
  • 大蛇

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35 ミッドガルド

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40 まやかしの呪文

  • ルクが、最後の言葉を生パンのように、ねっとり弾き伸ばし、こね回したので、聴いていた人々は、用心しいしい笑った。
  • 老婆フォーチュナの術。

40 魔術師シュメンドリック

  • ユニコーンの言葉を理解している。
  • 成人男性より若い。

41 リディアのアラク

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43 ハーピィのセラエノ

  • これは真物。
  • 老婆フォーチュナが偶然、眠っているところを捕まえた。
  • "暗黒の精"という意味の名前

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ハルピュイア3姉妹の一人で、ウィルギリウスのアエネーイス』3巻にでてくるケライノのことかな。虹の女神イーリスの妹。

44 老婆フォーチュナの術

  • 怪物をとらえておくことなら十分できるもの。
  • その存在だけで、彼女の魔力の全てがすりへってしまう。
  • 魔女

47 悪魔エリ

  • 老齢の女
  • 冷気
  • 歌い続ける
  • 実は老婆フォーチュナ

53 ハガード王の赤い牡牛

56 3

56 魔女の老婆フォーチュナの命令でルクに見張られていたシュメンドリックが、ユニコーンに会いに来る。

57 ユニコーンに魔法がかかっている

57 ユニコーンが魔術師シュメンドリックにかけた、あやまりの魔法

  • あなたの目に映る僕が永遠にまとっていなければならないもの。
  • 僕たちは、いつもみかけどおりとは限らないし、自分で夢見ているようなものなんてほとんどない。

57 時がまだ年をとっていない頃のユニコーンのことを、魔術師シュメンドリックは読んだり歌われたりしたもので知っている。

  • 偽物の輝きと真物の違いがわかった。
  • 口先だけの笑いと心の嘆きとの違いがわかった。

63 魔術師シュメンドリック

  • 正真正銘の導師(スワーミ)の最後の生き残り。
  • 見かけより年をとっている。

63 魔女の老婆フォーチュナの犯した間違いは3つ。

  1. 真物のユニコーンを捕らえたこと。
  2. 真物のハーピィを捕らえたこと。
  3. 正真正銘の導師(スワーミ)の最後の生き残りである魔術師シュメンドリックを、自分と同じイカサマ師と思い込んだこと。

72 自由になったユニコーンは、捕らえられた動物とハーピィの鍵を角であけてあげる。

  • ハーピィの闇の精セラエノは自由になったら、ユニコーンを殺すと言う。

72 ハーピィとユニコーンの戦い。

73 ハーピィは魔女の老婆フォーチュナを殺し、ルクを殺した。

75 ユニコーンと魔術師シュメンドリックは一緒に逃亡する。

76 4

77 他のユニコーンを見たことがないかと聞かれた魔導師シュメンドリック。

  • 見たことがない。
  • 僕が子供だった頃、数頭のユニコーンが残っていると思われていた。
  • ユニコーンを見た人間で、知っているのは1人だけ。
  • みんな去ってしまった。
  • あなた(ユニコーン)が歩むと、ユニコーンたちがかつて存在していた土地に谺(こだま・やまびこ)を生む。

77 谺(こだま・やまびこ)

dictionary.goo.ne.jp

77 蝶が話した赤い牡牛、魔女が話したハガード王のこと。

78 ハガード王をうたった詩

  • 丘が小刀のように鋭く、何も育たず、葉も生命も育たない 人の心も、煮たてたビール 酢っぱい ハガード王は、そんな土地の領主。

79 ハガード王について、話に聞いたことがあること

  • 11月の終わりのように冷酷
  • 海に面した不毛の土地を治めている老人
  • 噂では、ハガードがやってくる前には、その土地も緑に満ち、柔らかだったということ。
  • 彼がそこに触れた途端、土地は萎えてしまう。
  • 農民たちの伝承・・・焼けてしまったり、イナゴに襲われたり、嵐で駄目になってしまった畑を見ると、“ハガードの心のように、荒れ果ててちまった”という。
  • 彼の城には、火も光もない。窓から、にわとりを盗み、ベッドのシーツやパイを盗むために、部下をやっているという噂。

79 赤い牡牛のこと

  • 噂より僅(わず)かことしか知らない魔術師シュメンドリック。
  • どれもが互いに矛盾する。
  • 牡牛は真物だ、牡牛は幻だ。
  • 太陽が沈むと、牡牛はハガード王その人になる。
  • 牡牛は、ハガードがやってくる前から、その土地にいた。いや一緒にやってきたとか、ハガードの所にやってきたとか。
  • 牡牛が、盗賊や反乱者たちから、ハガードを守っているから、部下たちを武装させる費用を払わずに済んでいる。
  • 牡牛がハガードを城に閉じ込めている。
  • 牡牛は悪魔で、ハガードはそれに魂を売ったのだ。あるいは、牡牛を手に入れるために、彼は魂を売った。
  • 牡牛はハガードのものだ。いや、ハガードのが牡牛のものだ。

80 蝶の言葉

  • はるか昔に、みんな、すべての道から落ち延びていった。
  • 赤い牡牛がそのすぐあとを追い、ユニコーンたちの足跡を消してしまった

81 ユニコーンの仲間を追うユニコーンに、魔術師シュメンドリックは自分も連れていってほしいと頼む。

  • ハガードの国へ通じる道を知っているから
  • こことあそこの間の国の言葉もよく知っているから

81 大魔法使いニコスの話

  • 処女の膝の上で眠る牡のユニコーンの角をねらった3人の狩人に狙われるのを、ニコスが魔法でユニコーンを青年に変えた。青年はねじれた剣で戦い、狩人を殺し娘と結婚した。ニコスは若者をもとのユニコーンにもどせなかった。若者は長生きをし、人々から尊敬されて死にました。
  • ある者はスミレの摂りすぎが死因だと言った。彼は満足するほどスミレを手に入れたことがなかった。
  • 彼らには子供がなかった。

84 ユニコーンたちの旅の最初の日

84 青カケス

  • 妻にユニコーンと黒い服の変な道ずれを見たと話す。
  • 猫山を越えようとしてた、ハガードの国へ行こうとしてるんじゃないかと報告する。

84 青カケスの妻と子どもたち

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86 ユニコーンと魔術師は、の中を歩いていた。

  • 猫山→紫の谷→低い丘陵地、羊がいる。

87 これらを抜けると、ゆっくりと高まっていくがおとずれた。

  • 灼熱の平原→河の浅瀬を渡る→イバラの土手→切りだ立った岸壁をよじ登り、下る→ユニコーンの故郷を思い出させる森の中

87 夜

  • 夜の中からよこしまな」悪臭がユニコーンを探そうと近寄る。

88 若い鹿たち

  • 僕たちのお母さんが言ったようにユニコーンは美しい。
  • でもぼくは、あなたよりもっと美しいものを知っている。

88 時々、村

  • 魔術師シュメンドリックは、夕食を得るため歌を歌う。
  • 魔術を披露する。
  • 真の魔術はつかわない。
  • 村人にはユニコーンが白馬に見える。
  • 立ち去ったあと、魔術師シュメンドリックのことは忘れても、白い牝馬は、少なからずの村人たちの眠りを妨げた。その姿を夢見、涙を流しながら目覚める女がいた。

89 裕福な村

  • 乞食でさえ、顎がたるみ、ネズミさえもよたよた歩いていた。
  • 魔術師シュメンドリックは、村長や丸々とした村会議員から夕食に招待された。
  • ユニコーンは牧場に放たれた。

92 村に来た12人の騎手たち

  • 狼藉

93 丸々とした村長

93 ジャック・ジングリイ

  • ぼろをまとった12人の騎手たちの首領。
  • 大男。7フィート。

93 1フィートは30.48cm

  • 7フィートは2.1m

94 カタルシス

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95 おまえたちの刺青の親分

  • 山賊の親分

96 魔術師シュメンドリックの帽子の魔法

  • 大失敗
  • 山賊にさらわれる魔術師シュメンドリック。

99 牧場から逃げ出すユニコーン

100 5

100 魔術師シュメンドリックの無法者との遠乗り

101 長い合言葉

  • 無法者のジャック・ジングリイが正しく言えない。

102 見張り

  • 親分が決めた合言葉

104 空地

  • 12,3人の男たちが、焚火の周りに腰をおろし、ひそひそ話。

104 緑の森のキャプテン・カーリー

  • 赤毛にそばかすの男
  • ジャック・ジングリイたちを迎え入れた。
  • 連れてこられた魔術師シュメンドリックのことを、ジャック・ジングリイに尋ねる。
  • 無法者の親方。

104 モリー・グルー

  • 料理をつくっている女
  • 青白い、骨ばった顔、黄褐色のきびしい目、枯草色の髪。
  • ガラが悪い。

106 魔術師シュメンドリックは、緑の森のキャプテン・カーリーのことなどよく知らないのに、うまく褒めよそした。

  • アングロ・サクソンの民間伝承を熟知していたから。
  • よこしまな王のくだりで、カーリーが「ハガード」の名前が。
  • ハガード王に正当な自分の土地から追われ、地位と地代を強奪され、先祖伝来の財産をはぎとられたやつらばかりだ。
  • 無法者たちは、ハガード王への復讐のためだけに生きている。

106 アングロ・サクソン人

ja.wikipedia.org

youtu.be

108 モリー・グルーはカリーたちのことを、おしゃべりの臆病者たちと揶揄する。

  • ハガード王の城は、日に日に朽ち果て、彼の兵士たちは武具をつけて立ち上がれなくなっても、彼の治世は永遠に続く。キャプテン・カーリーがどれほどたちむかってもという。
  • ハガード王にはあの赤い牡牛がいると腰引けのキャプテン・カリーに対し、モリー・グルーの結論は、牡牛というのはキャプテン・カリーが自分の臆病な心につけたあだ名。

109 ウィリー・ジェントル

  • 長い髪のにきびだらけの若者。
  • リュートを手にした吟遊詩人。
  • キャプテン・カリーの武勇伝のバラード。(カリー本人がかいたものと、モリー・グルーがばらした。)
  • アラン・ア・デール奏法

113 チャイルド

  • わたしの歌が正確には31ある。チャイルドの収集した歌の中にはまだ一つも含まれていない。(私とは、魔術師シュメンドリックのことか・・?)
  • 普通の人に変装して、バラードを探していると、魔術師シュメンドリックは答えている。
  • キャプテン・カリーは、もしかしてチャイルド本人かと、魔術師シュメンドリックに尋ねるが、違うと返答している。
  • 収集家。

114 吟遊詩人ウィリー・ジェントルに、キャプテン・カリーの歌をやめて、ロビン・フッドの歌をやってくれ。というリクエストが仲間からでている。

13世紀、14世紀ごろか・・・。もっと後か?

114 ロビン・フッド

a.wikipedia.org

115 ディック・ファンシイ

  • カリーが言うなら、フォークソングを持つが、俺たちはそんなに陽気じゃないと反論する、キャプテン・カリーの部下。
  • 金持ちから盗んで貧乏人にめぐんでいない。俺たちは反撃できない貧乏人から盗む。そして、金持ちが俺たちのあがりを持っていく。
  • 街道の欲深の太った村長から、何も盗まない。1日で俺たちを消せるから。俺たちを放っといてもらうために、毎月みつぎものを支払っている。
  • 十字軍タイプのやつもいるし、そうじゃない者もいる。
  • 俺たちは、報酬目当てでやっているので、歌は恥をかくだけだと、カリーに伝える。

117 吟遊詩人ウィリー・ジェントルの歌の歌詞の真実

  • 歌えというキャプテン・カリーに反抗。
  • キャプテン・カリーは、どんな宝石のためにも、僕の兄たちと戦ったりしなかった。兄たちに無署名で手紙を書いただけ。

117 男たちの間で不穏な空気

  • 魔術師シュメンドリックが、楽しませるといって場をなごます。

119 魔術師シュメンドリックの手品

  • 子供だましの手品にしらけ模様。それもあまり上手くいかなかった。
  • モリー・グルーの失望を見て取り、魔術師シュメンドリックは、魔法そのものに向かいささやきかけた。「好きにしろ」→魔法発動

120 空地に歩み寄る男・・・ロビン・フッド

  • 茶色の袖なしの短衣
  • ヤマシギの羽のついた茶色の縁なし帽子
  • 緑色の服
  • 背はとても高い
  • まるでジャック・ジングリイほどの長さがあると思える大弓(2.1m)を肩から吊るしていた。
  • かれの矢は、キャプテン・カリーの槍か棒にふさわしいものだった。
  • 男は夜を歩み、消えていった。息の音も足音も聞こえなかった。

121 彼に続き他のもも現れる。

121 修道士・・・タック修道士

121 つま先まで朱色で包んだ男・・・ウィル・スカーレット

121 巨大な腹を皮のベルトで支えた男・・・アラン・ア・デイル

121 タック修道士とアラン・ア・デイルの2人だけが例外

  • リュートを奏で、音もなく歌いながら歩んでいく吟遊詩人アラン・ア・デイル。

121 ブランデルボア

空地にいた無法者の一人の名か? 

それとも「ロビン・フッド」にでてくるキャラクターか?

よくわからない。

121 最後に手に手をとって、男と女がやってきた。・・・乙女マリアン

121 ・・・「ロビン・フッドは神話だ」不安そうにキャプテン・カリーは言った。「人々の欲求によって形造られた民間英雄の古典的な例だ。ジョン・ヘンリイもその例の一つだ。・・・

121 ジョン・ヘンリイ

ja.wikipedia.org

122 ・・・最初に身体を動かしたのはさえない伊達男ディック・ファンシイだった。・・・

123 モリー・グルーの言葉

・・・「ちがうよ、カリー。そいつは逆というものさ」彼女はカリーに向かって声をかけた。「あんたのような人間が存在しないのさ。あたしも、あたしたちの仲間も、みんな、ね。ロビンとマリアンこそが真物で、あたしたちが伝説なんだ!」・・・

  • 立ち尽くしたキャプテン・カリーとジャック・ジングリイを残して、みんなロビン・フッドたちを追いかけていった。
  • 二人が魔術師シュメンドリックにとびかかり、短剣であばら骨を突かれたが、ひるまなかった。

123 深くあばらを刺して「気晴らしにしてはやりすぎだ、チャイルドさん。」と脅すキャプテン・カリーに、

  • ジャック・ジングリイが、奴はチャイルドなんかじゃないし、旅の魔術師でもないという。
  • ジャック・ジングリイは、魔術師シュメンドリックは、ハガード王の息子、リーア王子だ。と断言した。

124 リーア王子

  • ハガード王の息子。
  • 黒魔術にもたけている。
  • 無邪気なふりをした、人を欺く天才。

125 その夜、魔術師シュメンドリックは、笑いつづけた。

  • 赤い牡牛が襲いに来るかもと心配するキャプテン・カリーとジャック・ジングリイ。
  • 丸太に縛りつけて、キャプテン・カリーが寝ずの番をすることになる。
  • しばられたシュメンドリックに、キャプテン・カリーは自分で作った嘘の歌を全て聴かせた。

128 6

128 キャプテン・カリーの歌

  • 13/19番目で眠りに落ちた。

130 赤樫の恋

  • 魔術師シュメンドリックは、西洋マラマツと子供の頃から婚約していて、結婚することに決められていると伝える。
  • やきもちをやいて、ふくれあがる赤樫。

131 ユニコーンが助けにくる。

131 魔法をとどめておけなかったことに後悔し続ける魔術師シュメンドリック。

132 モリー・グルーがもどってくる。

  • 驚いたかい、処女マリアンだよ。と言ってユニコーンを見る。
  • ユニコーンにどこにいたと問い詰め、なぜ今になってあたしがこんなになって来たんだと泣きながら言う。
  • 魔術師シュメンドリックは、ユニコーンのことをよく知らないという。
  • 出かけなければならないと告げる魔術師シュメンドリックに、やつらがあたしたちに襲いかかり、自分たちをだましたといって、あんたの咽頭を切り裂かないうちにね。かわいそうなやつさ。という。

135 探究の旅だから、僕たちと一緒に行けないよという魔術師シュメンドリックに対して、あんたは何者だと、モリー・グルーはたずねる。

138 ハガード王を追っているという魔術師シュメンドリックに、道をまちがえていると指摘するモリー・グルー。

  • キャプテン・カリーのもとまでもどって、逆方向へ船頭するモリー
  • すれ違いに、もどってきたカリーの部下たちをやりすごす。(一晩中、ロビン・フッドを追いかけまわしていた。)

139 森深い谷のせせらぎに腰をおろしている王子王女

  • 7人の召使たちが、木の下に真紅の天蓋をしつらえてくれていた。
  • リュートとスイオロープの伴奏の中で、お弁当を食べていた。

139 王女

  • 王子と結婚するため、しきたりを行っていた。
  • ユニコーンを呼ぼうとしている。
  • 黄金のくつわも持ってきていた。
  • 「わたしは純潔の処女だ」と言った。

139 王子

  • 王子は関心なさげ。
  • 背が高く、彼の顔はマシュマロのように柔らかく、楽し気。

143 王女と王子が立ち去った後に、ユニコーンたちが現れた。

143 モリーがなぜユニコーンは、姿を見せてあげなかったのかたずねた。

  • あの王の娘は、私の影を見るために、家出をしない。
  • もし、ユニコーンが姿を現したら、怯えてしまう。なぜなら、竜と契約する人間なんていないから。
  • 昔は、歌っている王女のみんなのもとにおもむき、頭を彼女たちの膝に横たえた。何人かは、私の背にまたがり、ほとんどの娘は怯えた。
  • 今は、王女でも台所娘でも、彼女たちにさいてあげる時間がない。

144 モリーが歌を歌う。

145 旅を続けていくにつれ、日ごとに、大地は痩せて行った。

  • 人々の顔もくるしげ。

145 モリー・グルーの変化。

  • 若返っていく
  • すべてのものに対して優しくなった。
  • しばしば歌を歌うようになった。

146 魔術師シュメンドリックの変化

  • モリー・グルーとは逆に、ひからびていく。
  • この土地のように、荒廃していく。
  • ユニコーンの角でも、魔術師シュメンドリックの絶望と魔法を癒せなかった。

146 カエルたち

  • ハガード領の陰気な人々より、好意的だった。

145 ハガード領の人々

  • 彼らの村は、まるでナイフのような草一つ生えない丘の間に、骨のようにむき出しのまま散らばっていた。
  • 彼ら自身も、疑いもなく煮たてたビールのように口のひん曲がるような心を持っていた。
  • 彼らの子供達は、町に入ってくる他国者たちに石を投げつけた。
  • 彼らの犬は、旅人を追い出そうと、追いまわした。シュメンドリックはその雑種たちを手際よく処理するやり方と、その味を覚えてしまった。
  • シュメンドリックの行動は、盗みよりも町の住民たちを激怒させた。

147 ユニコーンは、人間に対して嫌気がさした。

  • 自分が自分自身であることしか知らなかった頃について、考えをまとめるユニコーン
  • すでに、シュメンドリックとモリーは、とうの昔に死に、ハガード王も同じように死に、自分が赤い牡牛と出会い、それを征服したのではなかったか。・・・はるか昔のこと。そして、彼女は世界で最後のユニコーンのままではなかったか。

147 フクロウもいないあるの夕のこと

148 ハガードの塔(城)

  • 噂では、魔女が彼のために建てたという城。
  • ハガードが、魔女に報酬を与えなかったので、魔女が城に呪いをかけたという話。
  • いつの日か、ハガードの強欲が海をあふれさせた時、城はハガード王を道連れにして海に沈むだろう。・・・魔女の呪い。

149 ハグスゲイト

  • 谷間の街
  • ハガード王の街
  • ハガード王が、海からやって来たとき、最初に手に入れた街。
  • 最も長期間、彼の統治下にあった街。
  • 邪悪な場所で、誰も足を踏み入れないし、何も出てこれない。(子供達をお行儀よくさせる話に出てくる。怪物、人狼のような化物、魔女の巣窟、真昼にさまよう魔物など。)
  • 何か邪悪なものがある、フォーチュナ婆さんでさえ、行こうとしなかった場所。
  • ハグスゲイトは、"いかなる男も知らぬ町"という噂を聞いたことがあると、モリー。自分を発見してくれる、女とユニコーンを待っているのではないか。とモリー

151 ハグスゲイトの狐火の明かりは強くなり、ハガード王の城には火打ち石の光一つない。

151 谷の彼方から、鎧のふれあう柔らかな音と、岩と矛がふれあう音が、ユニコーンには聴こえてくるのだった。

151 ハグスゲイトに通じる道を下りて行くユニコーン

  • 彼女たちのまわりに、赤い牡牛の匂いがすっかりつつんでしまう。

152 7

152 ハグスゲイトの街は、足跡の形をしていた。

  • 街路は滑らかに舗装され
  • 庭園はかがやき
  • 堂々たる家並み
  • 窓という窓から光がこぼれ
  • 生活に活気がある様子

153 生垣から飛び出してきた4人の武装した男たち

  • 威嚇され詰問される。

155 ドリン

  • 中年の男。
  • 生垣から飛び出してきた4人の武装した男たちのひとり。
  • 魔術師シュメンドリックが魔術師と名乗ったので、物腰が丁寧になったが、本物ではないと思っている。
  • 宿屋に案内して、食事をさせてくれる。
  • 家から出てきた100人以上の街の人が、宿屋にやってくる。

156 わたしたちが、あなた方をぞんざいに出迎えたかの理由

  • 酔っぱらった魔術師シュメンドリックが、話をかえる。

156 ハグスゲイトが食人鬼と人狼でいっぱいだという噂の理由は

  • はの街は呪いがかけられている。
  • 50年間の悲しみ。
  • ハガード王が海のそばに城を建て、ハグスゲイトのみんなに悲しみが降りかかってきた。

157 魔女が城を建て、ハガード王が報酬を拒み、魔女が王の強欲ぶりを呪ったのとハグスゲイトの街が呪われている関係は

  • この街は、魔女に悪いことをしていないが良いこともしていない。
  • 魔女は自分を一種の芸術家と考えていたので、城を壊したくなかった。
  • それで魔女はハグスゲイトの長老たちのところへやってきて、自分に払われるべきものを、ハガードに支払わせるようにしろと、要求した。
  • ハグスゲイトは魔女を丁寧に扱われて、適当な関連役所を教えられ、彼女の怒りをかって呪われた。

158 魔女

  • ハガード王の城を建てた。
  • ハガード王が報酬をよこさないので、城を呪った。
  • 年老いた魔女。

160 ハグスゲイトの呪いとは、赤い牡牛と何か関係があるのか

  • ドリンたちは、牡牛を一度も見たことがないし、そのことを話したこともない。
  • 私たちの預かり知らぬこと。

160 ユニコーンは見たことがあるか

  • 見たことあるものはいない。

161 ドリンが昔の呪いの言葉を復唱

  • 汝、ハガードに心をとらえられたるものたちよ、汝らはかれと宴をともとし、彼と没落をともにす。汝らは、奔流(ホンリュウ)が塔を呑み込むまでの間、自らの幸運が花開くのを見ん。されど、ハグスゲイトのすべての民のうち、ただ一人だけが、城をして、こぼち落とさしめん。

161 奔流(ホンリュウ)

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161 こぼち

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161 モリーの疑問

  • ハグスゲイトの街の人々の顔にあるものは何なんだろう。
  • もう少しでわかりそうだ。

162 魔女が呪いの言葉がはじめて口にされたとき

  • この土地のすべては、依然として柔らかく、花開いた。ハグスゲイトの街をのぞいては。
  • その頃のハグスゲイトは、ひっかいたような何もない所。
  • 吹き飛ばされぬように、掘っ立て小屋の屋根の上に大きな石を置いておかねばならなかった。
  • 収穫せねばならぬ穀物に、管理しなきゃならない貯えなどなかった。
  • ハグスゲイト全体で、たった1匹のよぼよぼの牡牛がいただけ。

162 モリーは街で自由にしている存在をかんじている・・・

  • 不安げなのでそばによってあげたかったモリー
  • しかし質問をつづけた。

163 呪いのあとはどうなったか

  • 不機嫌な大地が、おそろしくやさしくなり、菜園も果樹園も、自分で育っていくようになった。
  • 植えることも、手入れも必要なくなった。
  • 羊の群れはどんどん増えた。
  • 職人も眠っている間にどんどん技術が向上した。
  • 私たちが呼吸する空気と、飲む水がいかなる病からも遠ざけた。
  • すべての悲しみも、私たちを避けた。
  • これらのことは、かつて緑に覆われていた他の土地が、藁にいたるまでハガードの手によって絞りつくすされる間におきた。
  • 50年間、ハガードと私たちだけが繁栄した。

163 酔った魔術師シュメンドリックの泣きながらの悩みごとの吐露

  • 僕の母親は、僕を好いたことなんて一度もない。好きな振りをしていただけ。

166 ハグスゲイトの恐ろしい話

  • よそ者を近づけないために、街の者が知恵をつかって流した噂。

166 この街に若者がいない

  • 呪いがかけられたその日から、私たちには子供がいない。
  • それが、魔女への有効手段だと思ったから。

167 真実

  • 21年前、ハグスゲイトに子供が1人うまれた。
  • それが誰の子か誰も知らない。
  • ある冬の夜、子供が市場を横切ったのをドリンが見た。肉屋の肉切台の上で野良猫に囲まれていた。
  • ドリンは猫たちを追い払い、冬の夜にそのままにした。猫たちが英雄の予兆をさししめしていたのがわかったから。
  • 夜明けに戻ってみると、子供は姿を消していた。
  • ハガード王の伝令が、30時間前、待ち続けていた末に、王に王子ができたと。いなくなった子供も男の子。(リーア王子)

170 リーア王子

  • ハガード王は、その男のは甥だという噂を流した。
  • その子の両親の死に際して、ハガード王は養子にした。
  • しかし、ハガード王には親類も家族もない。

170 ハガード王は、どうやって猫の子供を得たのか

  • ハガード王は、時々、夜の間、ハグスゲイトを歩き回る。

170 ハガード王

  • 背の高いハガード
  • 流木のように灰色をしたハガード
  • 時々、夜間にハグスゲイトを歩きまわり、何でも拾ってまわっている。だから、あの子供を連れていったのは、ハガード王。

170 ドリンの確信

  • リーア王子が、塔を崩し、ハガードとハグスゲイトを一緒に沈めてしまう人間だ。

173 魔術師シュメンドリックへの依頼

  • リーア王子の毒殺

174 呪いを解いてくれという願いなら、食事だけでもワイン一杯だけでも依頼をうけたと、魔術師シュメンドリック。

176 ハグスゲイトを出てからずっと3人が後をつけてきている。

  • ユニコーンと魔術師シュメンドリックとモリーは身を隠す。
  • 短剣を持って追いかけてきた3人。
  • これ以上、先に進んだら、ひどい目にあうと話している3人。
  • もし、ハガードが、俺たちが荷っている半分の呪いのことを知ったら、あの牡牛をよこして、俺たちみんなを粉々に踏みつぶすと、話していた。

178 怯えて引き返そうとする3人の一人が、ドリンのおそわった呪文を唱えた。

  • ドリンは、自分の金貨を大切にしているので、金貨はドリンから離れがたくなってしまっている。呼びかけると、「ドリンドリンドリン」と金貨が鳴って、すべてが持ち上がった。

180 ユニコーンと魔術師シュメンドリックトモリーで3人の暗殺者を撃退する。

181 8

181 赤い牡牛と遭遇

183 追いついた赤い牡牛が、ユニコーンの横腹に、鉛色の角の衝撃をあたえた。

183 銀色の小麦畑は、牡牛が粋を吐きかけると、冷たく、粘りついたものにかわった。

  • それは、まるで雪のように、ユニコーンの脚にまとわりついた。

184 回り込まれてユニコーンの前に赤い牡牛が現れた時

  • ユニコーンが逃げ出した時よりも、彼は巨大だった。
  • 途方もない大きさに膨れあがり、全体の姿を想像しることができないほどだった。
  • この赤い牛は、盲目。
  • 牡牛はユニコーンより速かった。

184 再び、ハガード王の城の方へ逃げもどるユニコーン

  • 追ってくる牡牛。

184 牡牛がかたわらを通りすぎたとき

  • シュメンドリックとモリーは弾き飛ばされた。
  • モリーは意識を失い、シュメンドリックは棘の中に放り込まれ外套半分、皮膚の八分の一をはぎとられた。
  • 互いに支えあい、足を引きずったまま追跡した。

186 赤い牡牛はユニコーンの先を行っている。

  • 彼は攻撃しようとしない。
  • ただ一つの道をのぞいては、全ての逃げ道をふさいでしまうだけだった。
  • ユニコーンを追い立てている。
  • 殺そうとしているのではない。
  • 他のユニコーンたちを追いやったのと同じ道に、彼女を追いこもうとしている。
  • ハガード城へ。ハガードのところへ。

188 魔術師シュメンドリックは、自分ができることはユニコーンを何か別の生き物に変えてしまうことだと考えた。

  • 牡牛が注意を払うには、取るに足らない生き物に変えること。
  • しかし、偉大な魔術師ニコスだけがそんな力を持つ。
  • 僕は、モリー以上の力を持ち合わせていない、なぜなら、モリーユニコーンに触れることができる戸と言った。

188 ニコス

  • 偉大な魔術師
  • 魔術師シュメンドリックの先生だった。

189 「あんたには、魔法がある」とモリーは巫女のように深く響く声で言った。

  • シュメンドリックは見つけ出せないだけで、そこにあると、モリーはシュメンドリックを励ます。
  • ロビン・フッドを喚び出した。あれは真物だった。

189 牡牛は牧羊犬のように、ユニコーンをハガード王の城へ導いている。

191 赤い牡牛の通り道にシュメンドリックは立った。

  • 「走るんだ!」とユニコーンをうながすシュメンドリック。
  • 夜明けが近い。・・・牡牛は日の光は、好きじゃないんだ。
  • ユニコーンは逃げることをあきらめ、追立らるままだった。

192 前に一度、シュメンドリックの身体の中で目覚めたもの。

  • 二度目に、魔法がどんな言葉をしゃべったか、正確なことはついに彼にはわからなかった。
  • それは、鷲のように飛び去っていった。
  • あっという間のできごと。

193 前方で立ち尽くす、赤い牡牛。

  • シュメンドリックには、ユニコーンは見えなかった。
  • 赤い牡牛の足元には、若い娘が横たわっていた。

193 若い娘

  • 彼女は裸だった。
  • 肌は月光の下の雪の色。
  • もつれたきれいな髪は、滝のような白。腰のくびれたあたりまで落ちかかっている。
  • 顔は腕で隠されている。
  • 最も美しい娘。
  • 閉じられた目の上の中央のあたりの額に、小さく盛り上がったしるし。他の肌の部分より、やや黒ずんでいる。

194 夜明けが近づくにつれ、牡牛は弱まり、消えていくように見えた。

  • 3度その大きな脚を動かしただけで、林の方へ姿を消した。

194 谷間のはずれに差し掛かった時、シュメンドリックは牡牛の最後の姿を見た。

  • それはいかなる形も持っていなかった。
  • ただ渦巻く暗黒だった。
  • 赤い暗黒だった。
  • 角は、老いたハガード王の狂気いじみた城の最も鋭い2本の尖塔となった。

195 もっといい方法があったはずだと、非難するモリー・グルー。

196 魔法が、その姿を選んだ。僕のせいじゃないとシュメンドリック。

  • 魔術師は、喚び出す。選ぶのは魔法の方だ。
  • 魔法が、ユニコーンを人間に変えたなら、それはその時できる唯一のことだったんだ。

198 目覚める人間になったユニコーン

  • 上手く歩けない。
  • 驚いている。
  • 死んでしまいたいと暴れる。
  • 娘の身体は檻の中に閉じ込めるようなもの。

202 ジレンマの角

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203 魔術師シュメンドリックが子供の頃、偉大なるニコスのところへ年季奉公へ行っていた

  • 猫を牛に、雪の一片をユキノハナに、ユニコーンを人間に変えられる彼でさえ、シュメンドリックをカーニヴァルのトランプ詐欺師以上にはできなかった。
  • 愛弟子シュメンドリックの中には、巨大な力が住み着いているが、今は無能力で、逆に働いている。ニコスにも正しい方向に道を見つけることができない。
  • いつか自分の力に達する自分の道を発見するまで、必要とされるだけ、今日から年をとらぬだけでなく、永遠に無能なまま、世界を回り続ける力を与えよう。自分自身のもとにたどりつき、自分が何者であるか、知るまで。
  • 自分の魔法を見つければ、呪文は破れて、シュメンドリックは死にはじめる。

207 9

207 城の歩哨達

  • 歩哨達が歩き回っていたのは、城の尖塔の2番目に高い塔。
  • ハグスゲイトの谷間全体を見渡せる場所
  • ユニコーンたち3人連れがやってくるのが見えている
  • 年寄りの歩哨と若い歩哨

211 マルシア

  • 城門で歩哨に名前を聞かれ、人間になったユニコーンの少女をあまり姫と紹介した魔術師シュメンドリック

214 ハガード王の玉座の部屋

  • 塔の先端

215 ハガード王と対面

  • 案内した年をとった歩哨がハガード王

215 ハガード王

  • 目は赤い牡牛の角と同じ色をしていた
  • 背は魔術師シュメンドリックちりも高い
  • 顔にはひどくしわが寄っていたいたが、そこにはやさしさも間の抜けたところもなかった
  • 矛のような顔だった
  • 顎は長く、冷たく、頬は硬く、やさこけた首は力に満ちて生き生きしていた
  • 70歳ほどか、80歳ほど、それ以上かも

215 リーア王子

  • 若い方の歩哨
  • 旅の途中に会った、王女がユニコーンを呼んでいる間、雑誌を読んでいたあの若い王子の人懐っこいくしゃくしゃな顔だった
  • 硬くて短いまつ毛の奥の、深く影に満ちた青色の瞳
  • マルシア姫の瞳にそそがれた視線
  • 出会った時からマルシア姫の真似をしていた。

217 は力にの宮廷は4人兵士でなりたっている

  • できればやつらなしですませたい。

218 煽情的(せんじょうてき)

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218 魔術師シュメンドリックはハガード王に自分を雇い入れるようにすすめた

218 王室付きの魔術師マブルク

  • ハガード王の兵士どもも、存在を知らない
  • 同業の者の間では"魔術師の中の魔術師"として知られている
  • ピカピカ光る黒っぽいガウンと、ピカピカ光る先の尖った帽子をかぶった老人
  • 髭と眉は真っ白だった
  • 顔つきはやさしく、賢そうだった
  • 目はあられのように硬い
  • 魔術師シュメンドリックの導師、老ニコスの大親
  • 魔術師シュメンドリックのことも覚えていた

221 魔術師マブルクの話

  • 名人の間では、魔術師シュメンドリックは、"ネコスの愚行"としてよく知られている
  • 最も単純なルーン文字をわが物にすることができぬという能無しに対して。
  • おそろしく子供じみた魔術の呪文によるかれの創造法に対して。

222 魔術師マブルクの偉大な力でも、ハガード王が真に望むものは、何も与えることができない

  • 魔術の名人でも、ハガード王を幸福にはしなかった
  • 未熟な魔術師がどんなことができるのか、それはこれからわかる。

222 魔術師マブルクが、王室付き魔術師を首になる

  • 魔術師マブルクの怒り
  • 嵐がまきおこる

223 皆、なすすべもない中、暗闇の中で、モリー・グルーは、アマルシア姫が遥か彼方で振り返るのを見た。

  • マルシア姫が手を伸ばした薬指と中指の長さは同じだった
  • 彼女の額の不思議な個所は、まるで花のように、いっそう明るさを増していた
  • その時、風が去った

225 笑いながら姿を消す魔術師マブルク

227 アマルシア姫の正体を言及するハガード王

  • マルシア姫は、私の姪だと嘘をつく魔術師シュメンドリックだが、嘘だと気づいている王
  • 一言も発せずに、魔術師マブルクの魔法をいかにして破ったか
  • なぜ彼女の瞳の中には緑の葉と子狐たちがいるのか

229 かれらが、ハガード王の破滅を意味するかどうか、もうしばらく、様子をみることになる

230 王室付きの魔術師シュメンドリックに対しての要求

  • 魔術師シュメンドリックは、深遠かつ軽薄な形で、ハガード王をたのしませねばならない
  • お前が必要な時、お前にどんな姿が要求されているかは、お前自身が判断せねばならない
  • 賃金はなし。金のためにここに来たのではないことは明白だから。

230 深遠(しんえん)

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230 王室付きの魔術師シュメンドリックの情婦、助手(モリー・グルー)に対しての要求

  • ハガード王の城に残りたいなら、彼女もハガード王に仕えなければならない
  • 今宵より、料理人、召使い、掃除婦、皿洗いを兼ねる

230 マルシアに対しての要求

  • お前は望むままに自由にしていい、それを許すのは愚かな事かもしれないと思っているハガード王
  • ハガード王の秘密は自分で守る、アマルシア姫も同じだろう

231 塔の窓から、ずっと海を見つめているアマルシア

231 奇妙なものだとハガード王が呟く

  • 存在するだけで、リーアにハガードのことを"父上"と呼ばせるような生き物を子の城に置くというのは。
  • リーアが5歳(6歳)の時以来、父上と呼んだのは初めてのこと
  • 父上とよばれないので、ハガードは幸せでなかったが、今はそう呼ばれても幸せでない。

232 アマルシア姫の助けになりたいと思っているリーア王子

恋におちたか?

233 10

234 台所でモリー・グルーに、今朝もう一頭、竜を殺したと打ち分けるリーア王子

  • これで、5頭殺した
  • 今朝のやつはこれまでのより小さかったが、ひどい目にあった
  • 僕はあの女(ひと)の所に首を持って行った
  • いつもと同じようにあの女(ひと)は自分の部屋にいて、あの女(ひと)の足元に竜の首を捧げるために、階段を引きずり上げた。贈り物としては、最も誇れるものなのに、あの女(ひと)がそれを見た途端、ウロコと角とおぞましい舌と血まみれの目の哀れな残骸になってしまう。あの女(ひと)が僕を見て、ぼくは竜を殺したことを悔やんだ。

234 モリー・グルーの言うことを聞いて、じゃがいもの皮むきを手伝うリーア王子

234 あの女(ひと)

235 リーア王子がアマルシア姫のためにしたこと

  • 竜を5頭殺して、アマルシア姫に捧げた
  • 4つの幅数百マイルの川を泳いだ
  • 7つの未踏峰を登り切った
  • 首飾りも沼で三夜過ごした。そして花が目を焼き、ウグイスが唄うあの森を歩いて抜けて、生きて戻った
  • 結婚することにしていた王女の結婚も破棄した。これは英雄的行為だと思わないのは、彼女の母親を知らないからだ
  • 河を渡る者全てに挑もうと15の浅瀬のそばの黒い天幕で待ち受けていた15人の騎士達をぼくは、打ち負かした。
  • その他色々
  • マルシア姫のために、リーア王子は英雄になったが、彼女のは何の意味もない

237 片耳の歪んだ赤と灰のぶちのちっぽけな猫

  • 台所に入ってきて、モリー・グルーに甘える
  • モリー・グルーが餌をやっていて、時々抱いてやる猫
  • ハガード王は猫が大嫌いなので、知れたら殺されると王子。

238 アマルシア姫は、リーア王子の竜狩りの話に興味なさそうだったのに、王子の馬の足元からほとんど焼いてしまいそうになった炎の話をしたら、王子の馬の所へ行って様子を見たいといった

  • 馬が痛さで泣き声をあげている馬小屋に、王子はアマルシア姫を案内した
  • 姫は、馬の身体と脚に手をおいたら、馬が痛がっている泣き声をやめた
  • だが、アマルシア姫の希望と違い、馬の怪我は癒されなかったので、彼女は飛び出していった。涙はなかったが泣いていた。

242 カリーと手下たちと一緒に森の中で17年間もすごして

  • モリー・グルーは、いつでも腕のいい料理人だった

242 ・・・は彼女の美しさを鋭ぎすまし、・・・

243 片耳の歪んだ赤と灰のぶちのちっぽけな猫は、アマルシア姫に喉を鳴らすが近づかなかったし、なでさせなかった

244 王子の話

  • 城から二日ほどの所に、村の乙女を達を食う一種の食人鬼がいて、そいつはオルバン公爵の大釜でしか殺せない。
  • 不幸にも、オルバン公爵自身は、怪物の目をごまかすために女性の恰好をしていたので、最初に食われてしまった
  • 多分、食人鬼がオルバン公爵の大釜をもっている・・・もしも僕が戻らなければ、僕のことを心におかけくださいといって出ていくリーア王子。一度だけ振り返った。

244 嘲(あざけ)り

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244 リーア王子に冷たいとモリー・グルーに諭されるアマルシア

  • あなたのために大変な試練を耐えているのだから、リーア王子に優しい言葉をかけてやれといわれるアマルシア
  • 王子に冷たいという意味が理解できないマルシア

247 アマルシア姫の中のユニコーンの意思を忘れてしまいそうになる

248 赤い牡牛の寝返り

249 魔術師シュメンドリックは魔法の力がなくなった、王のただの道化師

  • 見限っているアマルシア
  • ユニコーンのために魔術師シュメンドリックは、道化を演じて時間稼ぎをしていると戒めるモリー・グルー。

250 台所に入ってきた鎧姿にハガード王の4人の老いた男達。

  • 彼らはみんな70歳を超えていた
  • 4人の老兵達は、アマルシア姫のしもべになりたがっている
  • 台所にモリー・グルーの作ったスープを食べに来た。

252 ハガード王はケチ

153 老兵達が、ハガード王から逃げない理由

  • 年齢のせい
  • リーア王子がこの国の王になるのを見るため

253 ハガード王は、いつも一人で食事をする

254 リーア王子は、ハガード王が養子にした甥なんかじゃない

  • 老兵達も知っているが、王家の血族でないことを気にしていない
  • この国の統治は、ハガード王の血族よりも、誘拐された多国者の方が似つかわしいと思っている

254 しかし、王子がハグスゲイトから連れてきたとしたら

  • この城にかけられた呪いを成就する人間になる
  • ドリンが口ずさんだ歌「されど、ハグスゲイトのすべての民のうち、ただ一人だけが、城をして、こぼち落とさしめん。」

255 老兵達は、歌の人物はリーア王子のことではないと、笑う

  • もしリーア王子だとしても、ハガード王のそばには赤い牡牛がいるから失敗する

256 老兵たちが、悪条件でもハガード王につかえる本当の理由

  • 王は老兵隊達が去ることを望んでいない
  • 赤い牡牛が関心を示すのは、ハガード王が望んでいること、あるいは望んでいないことだけ。
  • 老兵士達はハガードの手先だけども、同時に赤い牡牛の囚人である。

256 ハガード王にとっての赤い牡牛は、何なのか?

  • 老兵達にはわからない
  • 牡牛はいつもここにいた・・・ハガードの軍隊として、防波堤として、彼に仕えてきた
  • 牡牛は、ハガードの力そのもので、力の源、そして唯一の仲間。
  • どこか秘密の階段で、ハガードは牡牛の住み家まで、よく降りていっていると思っている。
  • 牡牛が、自ら選んでハガードに従っているのか、強制されているのかは謎。
  • 牡牛か、王か、どちらが主人なのかわからない
  • 赤い牡牛は魔神で、ハガード王にかしずくことにより、ついには自分がハガードそのものになることを計算している

258 赤い牡牛の唸り声

258 片耳の歪んだ赤と灰のぶちのちっぽけな猫が話す

260 猫がアマルシア姫に触られないようにしていた理由

  • 触られたら、猫はユニコーンのものになってしまうから
  • 自分自身ではなくなって二度ともどらないから

260 モリー・グルーに時間がない理由を教える猫

  • じきにユニコーンは自分が何者か、何のためにここまで来たのか、思い出せなくなる
  • 赤い牡牛も、彼女を求めて夜ごと、吠えなくなる
  • 自分を愛してくれる良い王子と結婚することもありうる

261 王の道

  • 牡牛のところまで降りて行く道
  • 「ワインが自分で自分を呑み干し、骸骨が語り、時計が正しい時を打つ時、赤い牡牛の住み家への地下道を見つけることができる」と猫がモリー・グルーにおしえてくれた

262 モリー・グルーの考察

  • 大広間の古い骸骨
  • 狂った時計
  • ワイン

262 猫は地下道がどこにあるか知っている

263 ユニコーン達はどうなったのか?

  • 遠くて近く、近くてとおく
  • マルシア姫の目に見える所にいる
  • でも、あの人の記憶の外にほとんど去りかけている

264 11

264 リーア王子は、乙女好きの食人鬼退治にでかけて3日後

  • オルバン公爵の大釜を背負い、食人鬼の首を鞍にぶらさげ戻って来た
  • 台所でモリー・グルーと話した時に心に決めて、関心を示すために獲物を捧げにいかなかった。
  • 彼女を思いながら、静かに生き、孤独な死のときまで、心から彼女に仕えようと決めた
  • 英雄らしくなる王子
  • マルシア姫に贈る詩を考えている

267 台所で腐る魔術師シュメンドリック

  • ハガード王は、魔術ではなく、手品ばかりさせる
  • みんなで海へ逃げようと考える魔術師シュメンドリック

271 ・・・新作の詩は、セスティナ形式をとったものになるはずだった。・・・

271セスティナ形式

ja.wikipedia.org

274 リーア王子はマルシア姫の夢の話を聞く

  • 檻のついた馬車
  • この世に存在する獣と存在しない獣
  • 月の光を浴びて、金属のような音をたてる翼があるものもいる
  • 背の高い男は、緑の目、血まみれの手

276 マルシア姫のかすかな微笑み

  • マルシア姫に望まれたとおり、歌うリーア王子の声
  • マルシア姫の笑い声
  • しゅうしゅうと音をたてて後ずさる、城の古い暗闇。

282 リーア王子の歌

  • 父の部下の一人が、よく王子に歌ってくれたもの
  • 愛の歌
  • 歌で、この城の石どもが、牡牛が身じろぎしたときのように身を震わしていた。

284 階下から、王子の歌声に驚いて上がってきたハガード王

  • 庇う魔術師シュメンドリック
  • 二人で逃げるアマルシア姫とリーア王子

284 冬から春、夏へ

  • リーア王子とアマルシア姫の春のような日常

287 英雄リーア王子の武者修行は続く

  • 前に殺した食人鬼の義弟との冒険へでかけている
  • マルシア姫は城の最も高い塔の上に立ち、リーア王子が戻ってくるのを待っていた

287 ・・・遥かな下では、海が銀と緑、ケルピイのような茶色の硬い筋となって、けぶったような水平線に向かってすべっていく。・・・

  • 英雄リーア王子の武者修行の帰りを待つアマルシア姫が、高い塔から海を見つめながら、自分でも知らない歌を口ずさむ
  • 前に聞いたコヨがある歌

287 ケツピイ

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294 海にユニコーン達がいると、ハガード王がアマルシア姫に教えた。

  • ハガード王は、アマルシア姫がユニコーンだと確信している様子。
  • 赤い牡牛が一度に一頭ずつ、ハガード王のために集めてくれた。ユニコーン達を海に追い込むように命じた。
  • 赤い牡牛が怖くて、海から出て行こうとしないユニコーン達、海がいい檻になっている

301 12

301 ハガード王の大広間

  • 1日中暗くて冷たい

301 狂った時計

  • 6時を打つが、実際には真夜中を11分過ぎたところ。

302 モリー・グルーの願いで魔術師シュメンドリックは魔法を使う

  • 城のちっぽけな夜の生き物たちが光りだす
  • もう一度けすことはできない魔術師シュメンドリック

303 大広間の骸骨をしゃべらせる魔法を使う魔術師シュメンドリック

  • 骸骨は何も答えなかった

305 大広間の骸骨

  • 魔術師シュメンドリックが様々な魔法で話そうとするが黙ったままだったのに、「わかった、もうたくさんだ、この嘘つき骨め!目に一発、くらいたいのか?」という最後の言葉に至って、シュメンドリックがみじめにうなり始めた時、話し出した。
  • 「そうだ、老いたハガードを起こせ」「もっと大声で叫べ。あの老いたる男は、おそらく、この近くのどこかにいるはず。あの男は、僅かしか眠らぬ」
  • 「赤い牡牛をどうすれば見つけられるか、おれに尋ねろ」
  • 「俺は、牡牛に至る道を守るために置かれた王の見張り」
  • 「リーア王子でさえ、この秘密の道はしらぬ」
  • もとはハガードの首切り役人の隊長だった。王が邪悪であったころ、なんの理由もなく王が首を打ち落とした。
  • そんな理由があるから、骸骨はハガード王に忠実というわけでない。

308 結局、大広間の骸骨は赤い牡牛に至る道を教えてくれなかった

309 ワイン

  • 場内にはワインはなかった
  • モリー・グルーは小さな水筒を取り出し、魔術師シュメンドリックが魔法を使ってワインにしようとする
  • 味見をするうち、水筒の水が空になったが、「やったぞ」とシュメンドリックができたふりをして大広間の方に水筒を投げようとする。

311 柱の骸骨がワインを欲しがって暴れだした。

  • ワインとひきかえに赤い牡牛への行き方を教えてくれる骸骨

313 赤い牡牛への道は、時計の中を通り抜けていくと着く。

  • 大広間の狂った時計は、通路を隠すにはあまりにも細い。

319 骸骨を打ち壊してくれと頼むのをきかなかったので、ハガード王を呼び出すために骸骨が騒ぎ出す。

320 ハガード王が現れ骸骨を砕き、兵士たちが広間にはいってくる

  • ハガード王は時計を打ち壊せと叫んでいる

321 気が付くと

  • 魔術師シュメンドリックはいなくなり、アマルシア姫とモリー・グルーだけだった
  • 凄く遠方からハガード王の声が聞こえる
  • 魚の横腹のようにきらきらしている明るい霧を背負ったリーア王子がいた。

321 遅れて魔術師シュメンドリックが、怪我をして現れた

  • あの暗闇の中で、魔術師シュメンドリックの横を通り抜けて行ったのはリーア王子だったんですね、とシュメンドリック
  • どうやってあんなに簡単に時計をぬけたのかと問うシュメンドリックに、リーア王子は、ただアマルシア姫が消えたあとを追ってきたといった

324 ハガードが時計を壊してしまった

  • 進むしかなくなった

325 13

325 アマルシア姫、リーア王子、魔術師シュメンドリック、モリー・グルーの順で、アマルシア姫を先頭に列を作って歩いていった

  • 道は4人が横に並んで歩けるほど広かった
  • マルシア姫の髪がランタンかわりになった
  • 暗闇
  • 洞窟の道筋のやり方は魔女の仕事だと、シュメンドリックは考えた。
  • シュメンドリックは、リーア王子に今までのいきさつを話した

326 赤い牡牛の夜が横たわっていた

327 魔術師シュメンドリックの願い

  • リーア王子が、アマルシア姫の正体よりも、自分自身の英雄的な生まれを知ることに興味を持ってほしいと祈っていた

331 アマルシア姫がリーア王子に、魔術師シュメンドリックにユニコーンの姿に戻す魔法をかけないようにしてほしいと懇願する

  • 赤い牡牛の目的は、ユニコーンを捕まえることなので、人間の姿のままなら赤い牡牛のそばを通りぬけられるから
  • しかし、シュメンドリックは、ユニコーンにもどってここで戦わないと、捕まり波間に囚われたままにされている沢山のユニコーン達を助けることができない。みんな永遠に囚われたまま、二度とチャンスはない。もし逃げられたとしても、ただの一頭になり、人間の姿では老いて死んでしまう。(ユニコーンは不死のもの)

333 アマルシア姫はリーア王子を愛している人間としての言い分

  • 人間のままなら、リーア王子が死んだとき自分も死ねる(不死ではないから)
  • もし、ユニコーンになれば、私はリーア王子を愛さないでしょうし、ユニコーンの能力でリーア王子は私を愛せずにはいられなくなる
  • この世のいかなるものより美しくなり、永遠にいきつづける。
  • そんなことは、嫌だとアマルシア姫はうったえた。

333 本当にもとのユニコーンに戻せるか、シュメンドリック自身にも疑わしいから、心配しなくて大丈夫と笑う。

333ユニコーンだったアマルシア姫は、今や真に人間になってしまった

  • 愛することができる
  • 恐れる
  • 物事が元通りになるのを妨げ、必要以上に大仰に振舞っている

335 英雄の秩序

339 赤い牡牛のの青白い角がもう目の前

  • 炎は洞窟の壁を彩り、天井の暗闇の中に燃え上がっていた
  • リーア王子の抜いた剣が、氷のようにとけた
  • 魔術師シュメンドリックには、魔法がやってこない

343 赤い牡牛の住み家

  • 食堂のような赤い壁の岩屋

346 魔術師シュメンドリックを満たす魔法

  • シュメンドリックは、自分の不死性が、離れていくのを感じた

346 魔術師シュメンドリックの呪文

  • 悲鳴をあげてもとのユニコーンにもどるアマルシア
  • マルシア姫を守るため武器も持たず、赤い牡牛に立ちふさがっていたリーア王子が振り返って、彼女の名前を呼んだのが最後だった。

347 美しいユニコーン

  • 素晴らしい角は、雨のように鈍い色のままだった

347 再度赤い牡牛の攻撃に、逃げるユニーン、リーア王子は追撃に跳ね飛ばされた

  • 王子のところに行こうとしたモリー・グルーをシュメンドリックが摑まえて、牡牛とユニコーンを追って彼女を引きずっていった
  • 引き潮の浜辺に出るシュメンドリックとモリー。遠くにハガード王の城。

349 ユニコーンと赤い牡牛が向かい合ってたっていた。

  • ユニコーンの背後には海。
  • けっして触れることなく、水の方に、やさしげにおしやろうとしている赤い牡牛。
  • ユニコーンの角は暗かった

350 ひどい姿の英雄リーア王子が、何とかしてくれと魔術師シュメンドリックに懇願した

  • 「もしやらぬというなら殺してやる」という英雄は、ハガード王にそっくりだった。
  • この世の魔法を全部合わせてもユニコーンを助けることはできない。彼女が牡牛と戦おうとしないのなら、他のユニコーンたちと一緒に、海に入るしかない。魔法も、殺人も、彼女をたすけることにならないからだと、シュメンドリック。

351 「ユニコーンを助けることができないなら、魔法は何の役に立つ?」とせまるリーア王子に、シュメンドリックが、「そのために、英雄がいるのです」と言った。

  • わかったといって、王子は赤い牡牛の通り道に跳び出した。
  • ユニコーンは、リーア王子のねじれた身体を見つめ、身じろぎひとつしなかった。

353 城の一番高い塔に、ハガード王の姿

353 ユニコーンの叫び声

356 ユニコーンの最後の一撃

  • 牡牛が海へ入り、泳ぎはじめる
  • 海のユニコーン達が道をあける
  • ついに赤い牡牛が自分の身体を沈めた時、大波がそそりたった
  • シュメンドリックは死んだ王子を抱きかかえ、モリーと二人で崖面が、二人をとどめるまで駆けた。
  • ユニコーン達が、海から出てきた

358 ハガード城が崩れ落ちた

  • 蠟(ろう)のようにやがてきえてしまった

358 蠟(ろう)

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359 ハガード王は、魔法のとけた城の残骸の中を、墜落していった。

  • モリーは一度だけ、王が笑うのを聞いた。

360 14

361 全てのユニコーンが立ち去ったたと、アマルシア姫だったユニコーンだけが残り、モリー・グルーに挨拶にくる。

  • 残っていてくれたことを喜ぶモリー・グルー。
  • ユニコーンはすぐにリーア王子のそばに行き、角の力で死んだ王子を生き返らせる。

361 ユニコーンの悲しみは、リーア王子のためでなく、戻ってくることのなかった失われた娘に対するものだった。

  • 王子と共に幸せに暮らす選択肢もあったアマルシア姫に対するものだと、モリーは感じた。

362 ユニコーンは立ち去る。

363 英雄リーア王子がユニコーンを救おうとしなかったら、ユニコーンは赤い牡牛に立ち向かい、海の中に追い落とすようなことを、決してしなかった。

  • あの沖波をもたらしたのは、赤い牡牛。そして他のユニコーンは解放された。
  • 城を破壊したのは、ユニコーン達だった。

364 どうして牡牛はユニコーンから逃げ出したのか?なぜ戦わなかったのか?モリー・グルーの疑問。

  • 赤い牡牛は、決して戦わぬ
  • 彼は制服する
  • 魔術師シュメンドリックの意見

364 「さあ、あなたが王様です」と魔術師シュメンドリックはリーア王子に言った。

  • 魔術師シュメンドリックは魔法を使い、崖の上まで3人を浮かびあげる

365 崖の上の城は跡形もなくなくなっていた

  • 錆びたおんぼろ鎧の4人の若者が、ぽかんと口をあけて、消え失せた廊下の中をさまよい、大広間であったほずの空間をぐるぐる回っていた。

365 錆びたおんぼろ鎧の4人の若者

  • 「陛下、リーア王、万歳」と4人はリーア王子の前にひざまずいた。
  • ハガード王の老兵士だった者達
  • マルシア姫に、もし彼女が望むなら若返ると告げた奇跡がおこった。

理由が曖昧で解りずらい

367 自分の馬を探して、ユニコーンを追おうとするリーア王子を止める魔術師シュメンドリック。

  • 振り返ったリーア王の顔は、ハガード王に似ていた。
  • 彼女は私のものだ、それからわたしははではないから彼女をとりこにしたいとは思わない。二度と彼女を見つけることはなくても、生涯かけて追い続ける、それで満足。英雄的ハッピー・エンドなのだと言った。

368 シュメンドリックの意見

  • これは、リーア王にとってもユニコーンにとっても終わりではない
  • リーア王は恐怖以外になかった荒れ果てた土地の王だから、真の試練はこれからはじまる。
  • 試練をやりとげたかどうかは、失敗するとき以外、生きている間はわからない。
  • ユニコーンは、幸福なものにしろ、悲劇的なものにしろ、終わりのない物語だ。彼女は、自分が望むほどに人間的な存在に、属することなど決してできない存在。

368 「あなた以上に、彼女の気持ちを受けた者はいない。他のいかなる者も、彼女の想い出の恩恵を受けることはない、彼女を愛し、仕えた、それで満足しろ」とシュメンドリックに諭されるリーア。

  • 自分の憎む土地のみじめな者たちを、たった一人で治める決意をするリーア。

369 片耳がねじれたちっぽけな枯葉色の猫

  • 空中の秘密の隙間から、歩みでてきて、モリー・グルーに甘える。

369 立ち去るシュメンドリックを見送ってほしいとリーアに頼む

  • こちらとあちらの間まで
  • リーアの勉強に価(あた)いすることがたくさんある
  • こちらとあちらの間には、何らかのユニコーンたちのしるしがあると、シュメンドリックは約束した

369 王の馬と、シュメンドリックの黒馬と、モリー・グルーの茶色の馬

  • 王も馬をひいてきた家来の後ろに、2匹の馬が現れる

しんの魔術師となったシュメンドリックの魔法か

  • 「見つけたのです」馬をどうしたのかと尋ねる二人に答えるシュメンドリック。

魔法を見つけたということか

  • 徒歩で兵士達4人もついてきた

371 シュメンドリックは、リーア王に自分の国を見せるため、ゆっくり遠回りして旅をした。

371 とてもゆっくりと、ハガード領に春がやってきているのに、モリー・グルーは気づく。

  • 異邦の人間はその変化に気づかなかっただろうが、モリーには、干からびた大地が煙のようにおずおずと緑で彩られつつあるのが見て取れた。

モリー・グルーは、き気付きの多い女性

 

327 春がきた理由を考えるモリー・グルー

  • ユニコーンたちがここを通っていったから。
  • ハガード王が死んだから
  • 赤い牡牛が去っていったから

327 何もかもだと答えるシュメンドリック。

  • 何もかも一度に起きた
  • 一度の春じゃない、50回の春。
  • 一つ、二つの恐怖が飛び去ったのではなく、この土地から、何千という小さな影が取り除かれたから。
  • この国を訪れた初めての春ではなく、昔はここも良い土地だった。再びもどるためには、本当の王が必要だった。

373 ハグスゲイト到着する一行

  • ハグスゲイトの街は破壊されていた

374 人々の話を聞いてリーア王が話した

  • ハガード王が死んだ
  • 彼の城は崩れ落ちた
  • リーアは、魔女の呪いを現実のものとさせぬように、生まれてすぐ捨てられたハグスゲイトの子供がリーア王だ
  • ユニコーンたちが戻って来た。お前たちが赤い牡牛に駆り立てられるのうぃ見、見ないように装っていたユニコーンたち。
  • 城やハグスゲイトの街を壊したのは、ユニコーン。だがお前たち自身を破壊させたのは、お前たちの強欲と恐怖だ。

375 ユニコーンを救うために我々に何ができたというのか、不公平だといいだす女が現れる。

  • 今となっては、お前たちには決してわからぬことだ、とリーア王が片付ける

375 リーア王が我が子だという男が現れる

  • ドリンだった
  • 本当の年よりも老いているかのように、咽喉(いんこう)をゼイゼイ言わせ、片足を引きずっていた。

375 咽喉(いんこう)

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  • リーア王に見捨てられると悪徳にも、それなりの権利はあると叫ぶドリン。

377 魔術師シュメンドリックはドリンやハグスゲイトの街のみんなは、リーア王の運命の一部で、彼らなくしてはこの物語は別のものになっていたのだから、彼らを治めなければいけないと諭す。

  • リーア王は、4人の兵士を残して復興の手伝いをさせる
  • 自分も魔術師シュメンドリックとモリーとの用事が終われば、戻って復興の手伝いをすると約束する。
  • ハグスゲイトが建つまでは、城を築かないと断言した

377 人々は、シュメンドリックなら一瞬のうちに復興できると不服を言った。

  • シュメンドリックにはできない。魔術師の術を支配している法則があるから。季節や海に命令する法則があるのと同じように。とシュメンドリック。
  • この国の他の全てが貧しさの内のある時、魔法がハグスゲイトを富ませていた。その時代は終わったから、ハグスゲイトの住民はもう一度、一からはじめないといけない。
  • ハグスゲイトの時代に、荒野だった土地は再び緑を育て、寛大になるだろう。
  • ハグスゲイトは、住民たちと同様に、みじめな生活を送らねばらない。再び、畑に作物や果樹園やブドウ畑を作ってもよいが、決して以前のような繁茂することはない。作業の喜びをしるまでは。
  • シュメンドリックは、わたしがもしあなた方なら、子供を持つようにするだろう。とアドバイスして、旅立った。

379 何日もの間3人はリーア王の領土を旅してまわった。

  • 豊かになっていく土地
  • 生命の喧噪に満ち溢れた
  • 村々の住民たちは、おそるおそる、彼らを迎えた
  • 彼らの中の最も年老いた住民だけが、前に春をみたことがあった。多くの者が乱舞する緑を疫病か侵略だと思っていた

380 どこに立ち寄っても、リーア王のは、全ての無法者たちは許されたのだという言葉を残した。

  • その報せが届いたとき、カリージャック・ジングリイを除いて、楽しい仲間達は皆、すぐさま森の生活を捨てた。
  • 二人は吟遊詩人という仕事を選び、その地方では、かなり有名になった。

380 リーアの王国の最もはずれで、高い草の中で寝床をしつらえ、3人は眠りにつく

  • リーア王は、朝になれば二人に別れを告げ、ハグスゲイトに戻るつもりだった。

382 夢でユニコーンにあうシュメンドリック

383 あなたは望んでいたとおり、人間の本物の魔法使いです。あなたは、幸福ですか?とユニコーンはシュメンドリックにたずねる

  • 幸せだと肯定するシュメンドリック
  • 親切な魔術の方になるとユニコーンに答える

383・・・羊の炭疽(たんそ)と、牛や馬の暈倒(うんとう)症を治し、・・・

383 炭疽(たんそ)

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383 暈倒(うんとう)症

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385 ユニコーン

  • 仲間たちはみんな森に帰った
  • 自分もまた自分の森に帰るつもり
  • 森で、それ以外でも、満足して生きられるかどうか、わからないとユニコーン
  • 私の内なる部分は、いまだに、人間もままだから。
  • 泣くことも、何かを望むことも、死ぬこともできないのに、私は、涙と飢え、死の恐怖に満たされる。もう私の仲間たちと同じではない。
  • 後悔することのできるユニコーン。後悔している。

385 ・・・「ごめんなさい、ごめんなさい」自分の手首につぶやきかけた。「ぼくはあなたに、おそろしいことをしてしまった。ニコスが他のユニコーンたちにしたのと同じように、同じような善意から。そしてぼくには、それを元に戻すために、かれにやられたのと同じようなことしか、出来ないのです。ぼくに比べれば、フォーチュナ婆さんと、ハガード王、それに赤い牡牛をみんな合わせても、まだあなたに親切でした」

「ニコスが他のユニコーンたちにしたのと同じように」とは何をしたのか?どこかに言及があったか?

386 昨日の夜、彼女の夢を見たとリーア王の告白

  • モリー・グルーもユニコーンの夢を見たと告白
  • リーア王は彼女がそれぞれ二人のなんと告げたか、教えてほしいと頼んだ
  • シュメンドリックは夢を覚えていることなど滅多にないと、リーアに嘯く
  • モリー・グルーは、覚えているが絶対に言わないと断言した
  • リーアには何も言わなかったと、王はささやいた。

388 駆けていくリーア王

388 偉大な英雄たちには、大いなる悲しみと重荷が必要とするものだとシュメンドリック

  • みんな、このおとぎ話できまっている事とシュメンドリック

390 シュメンドリックとモリー・グルーは二人は新な旅をはじめた

390 リーア王国の外に出てから、ものの十分もたたぬうちに、二人は、徒歩でかれらのところに急いでくる娘に出会った。

390 徒歩でかれらのところに急いでくる娘

  • 彼女のドレスは裂け、汚れていた
  • 贅沢なドレスなどから悲惨な不幸のうちにある王女以外の何ものでもないことがわかった
  • 助けをシュメンドリックに取りすがった
  • 王女アリスン・ジョゼリン
  • ジャイルス良王の娘

391 ジャイルス良王

  • 弟のウルフ血公爵に王は殺された

391 ウルフ血公爵

  • ジャイルス良王の弟
  • 王を殺した
  • 王女アリスン・ジョゼリンの3人の兄を捕らえ、王女アリスン・ジョゼリンを太った息子デュードリィ殿と添わせる人質として、兄たちを牢獄へ幽閉した

391 王女アリスン・ジョゼリンの3人の兄たち

  • コーリン王子
  • コリン王子
  • カルヴィン王子
  • ウルフ血公爵に幽閉されている

391 デュードリィ

  • ウルフ血公爵の太った息子
  • ウルフ血公爵が王女アリスン・ジョゼリンと結婚させようとしている相手

391 シュメンドリックは、馬を貸して、王女アリスン・ジョゼリンに今別れたリーア王を追わせる

392 二人は一緒に去りながら、この物語から別の物語に連なる歌を歌った

 

395 訳者あとがき

395 ピーター・ソーヤ・ビーグル 

  • 著者
  • 1939年 ニュヨークのブロンクス生まれ、育った。
  • 大学はピッツバーグ大学
  • 卒業後、しばらくパリ在住
  • アメリカに戻り、スタンフォード大学に数年在籍
  • それから、またニュヨークで過ごし、現在はカルフォルニア州のワトンヴィル近くの農場で、奥さんと3人の子供、ガリージムソンと言う名の黒猫、チャールズというプードルとその他の動物と暮らしている

396 作家のしてのピーター・ソーヤ・ビーグルの活動

  • 長編2
  • 短編2
  • いくつかのノンフィクション
  • 現在ビーグルは、映画のシナリオ・ライターを職業にしている
  • 『ダブ』
  • 指輪物語
  • 17歳でエージェントがついていた
  • 19歳で最初の作品が21歳で出版された『心地よく秘密めいたところ』(1960)
  • 2冊目の本 ノンフィクションの旅行記(1965)
  • 長編『最後のユニコーン』(1968)
  • ジュディス・メリル、ポール・ウィリアムスも『最後のユニコーン』を絶賛した
  • ポール・ウィリアムスはデヴィッド・G・ハートウェルと共に選んだ「60年代の重要なSF」というベスト・リストに、この作品を含めて
  • レイモンド・M・オールダマンという評論家は60年代アメリカ小説論『荒れ地の彼方』(評論社刊)でブークスの作品に一章を設けている。

398 ジュディス・メリル

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398 ポール・ウィリアム

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398 デヴィッド・G・ハートウェル

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399 レイモンド・M・オールダマン

見つからなかった

399 『最後のユニコーン』がいかにして書かれたか

  • ビーグルが17歳の時に親類の画家からもらった絵に、ユニコーンが牡牛と戦っている姿が描かれていたイメージが1つ。
  • 6歳の時に、ユニコーンになってしまった野生の馬を連れて帰ってきた少女の物語を読んだのが、ずっと心に残っていたのが1つ。
  • その他のいくつかの記憶とイメージが合わさったのが、『最後のユニコーン』。
  • 民話やファンタジーのエピソードが織り込まれている
  • The Crock of Gold という風変りなファンタジーを書いたジェイムズ・スティーヴィンスというアイルランド民族主義
  • ジェームズ・サーバー
  • T・H・ホワイト
  • ロード・ダンセイニ
  • 民話やファンタジーのソース

401 『ファレルとリラ』(1969)中篇を発表

  • くるべき長編の一部だった
  • 長編は書かれなかった

401 『死の舞踏』(「死神と来たれ」)(1963)短編・・・O・ヘンリー賞

405 解説 魂で読むしかないの ファンタジー小説家 乾石智子

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