5 プロローグ
5 静かな雪の夜のダリルダレンの書庫(書架)
- イブメリアのリースの香り
- 見上げるほど高い書架に囲まれた部屋
- ウィームの頭脳たる書架妖精の住み家
5 書架妖精ダリル
- ダリルダレンの書架のお気に入りの椅子に座り、大きな羽を広げた妖精
- 理性的で物静かにも、はっとする程に獰猛にも見える
- この施設の名前を取り、ダリルと名付けられた
- ウィーム領主のたった一人の代理妖精
- 8 ウィームの書庫で生まれ、その歴史を読み解きながら継承された叡智を司る妖精
6 エーダリア
6 ・・・「無理だろうね。各所から何度も申し入れをして漸(ようや)くの運びだが、そう遠くないうちに・・・
6 漸(ようや)く
- この国を含む大陸のこちら側を統括する魔物が交代するだろう。
- 統括の魔物が交代すると、変化がでる
- あの歌乞いは、違う世界層からの迷子だから、身に持つ運命がこの世界に紐付くまでは、足場が不安定なはず。当分は、迷い込み易かったり、攫われ易かったりする。このままウィームに留めておけるかは、周囲の者達次第。
6 送り火の魔物
- エーダリアは、送り火の魔物が、いつ逃げ出さないかと、心配している。
- 送り火の魔物が逃げ出したら、ネアに探索してもらおうと、書架妖精ダリル。
- 逃げ出されたら、祝祭が長期に渡り延期になるのはさけたいエーダリア。
どうして、送り火の魔物は逃げ出そうとするのか
7 書架の妖精ダリルのネアの分類
- エーダリアや騎士達は、領民の側、人間の領域を向いての仕事が多い。
- 書架の妖精ダリル自身も、必然的にエーダリア達と同じになる。
- ここはウィームだから、いずれ、人間の領域で、人ならざる者達の側を向いて調整や剪定を行う存在が必要になる。それが、ネアはそちら側。
7 ネアにそこまで望むのは酷な理由
- ネアの可動域は、4
7 書架の妖精ダリルが、ネアをかう理由
- 通信妖精ヒルドが、あの子はリーエンベルクに必要な存在になると言った。珍しく、相当気に入っている。
- そんな言い方をするなら、ネアは、エーダリアや通信妖精ヒルドやグラストとは、違う気質の人間ということだから。違う物の見方をするとエーダリアが補足。
7 書架の妖精ダリルがリーエンベルクにずっと足りないと思っていたもの
- 災いの質を持ち、それ故にリーエンベルクを守れるような役割を果たせる人員。
- 漸(ようや)く、そんな人間が、リーエンベルクに戻ってきたのかもしれない。
8 祝祭の季節の朝にはなします
8 ネアがこちらの世界に来て2ヶ月余り
- 雪降る季節のウィーム
- イブメリアの季節
8 イブメリア
- クリスマスに相当する祝祭
- ウィームの大聖堂で、イブメリアを象徴する信仰の魔物と火の魔物が参加する儀式が行われる
- 街に赤いインスの実を飾ったリースがかけられ、飾り木というクリスマスツリーのようなものが立てられる。
9 ダリルダレンの書架妖精と呼ばれている、ダリル
- ダリルダレンはエーダリアの代理妖精
- ダリルは、書への信仰から派生した書架を司る妖精
- 有名になり今では書庫全体をダリルダレンと呼ぶものたちがいる
- ダリルは、あわいや影絵の中にも、いくつもの書庫を管理している。
- 10 鹿毛色の髪は、ふさふさとした腰までの長さ。斜めに流した前髪の下には、青い瞳。黒縁の眼鏡。
- 10 政治的な交渉に長けた舌鋒(ぜっぽう)で、恐れられている。
- 10 ダリルダレンの青眼の美女
- 11 彼はドレスしか着ない男性
- 11 書架妖精は、魔物のような単一派生の妖精。派生に立ち会った者達がその妖精を育てるのが、当時のダリルダレンの書庫守りが、女性だった。単一派生の妖精は、自分を育てた者に多くを学ぶので、彼の装いや嗜好はその女性の影響。
9 ダリルダレンの書庫
- 一国であった頃は、国立図書館だった
- 皆が訪れる表層に出ている立入り可能な区画とあわいや影絵の中のいくつもの書庫
- ウィームに現存する書物が全て揃っている
10 ・・・あわいや影絵の中にも、・・・
10 あわい
10 ダリルの弟子
- 美しい書架妖精に心を捧げる者たちのこと
12 通信妖精ヒルド
- 王都で寄る辺のない立場であった幼い第二王子の教師として、第一王子の指名を受け、エーダリアが王宮を出る日まで守り抜いた妖精。
- 森と湖と宝石の妖精。
12 ヒルドではなくダリルが代理妖精に選定された訳
- エーダリアが、代理妖精の選定の日に、小さな子供に意地悪をしてやろうと、その場に入り込んでいたダリルに一目惚れして、うっかり、ヒルドではなくダリルを指名してしまったから。
14 ・・・ネアの知らない間に何某(なにがし)かの承認が既に取られているのだろう。・・・
14 何某(なにがし)
14 ・・・今日は、美味しいけれど生地が崩れやすい焼きたての葡萄入りブリオッシュがありますし、…まあ、チーズの入ったパラチンケンもあるのですね!」・・・
14 ブリオッシュ
14 パラチンケン
15 【🍴】・・・14~15
- 葡萄入りブリオッシュ
- チーズと雪茎(ゆきぐき)のパラチンケン
15 雪茎(ゆきぐき)
- ウィームの季節の野菜
- 淡い水色の花を咲かせる植物
- 花が散った直後に茎の部分を収穫して、蒸して食べる
- 味わいや触感は、ジャガイモに似ている
15 ブルスカンドリ
- ホップの新芽
- 季節の味覚 春のもの
16 こちらの世界では、季節の物を頂くのは魔術的にも良いことなので、リーエンベルクの食卓にも雪茎やブルスカンドリが出てくる。
16 イブメリアの季節には、ローストビーフ
16 夕方に野外オペラに、ディノと行く許しをくれないエーダリア
- 前回の外出で、初めての歌劇場でのオペラを楽しんだネアが、帰り道で気に入った小節を口ずさんでしまい、蜂の魔物の大量殺戮を行ってしまった事件が尾を引いている
17 イブメリアの季節の野外オペラ
- ウィームの名物
- 会場の揚げ棒ドーナツ
18 ネアの音痴
- 唱歌を以って契約の魔物の力を借りる歌乞いなのに、ネアは音痴過ぎるので歌わないと約束させられる。
- ネアの歌声を聴いた階位の低い生き物が死んでしまうから
18 禁足地の森との境界地点に小さな結界の綻びがあるので、ヒルドが破損箇所の修繕の為に、ネア達の暮らす棟近くにある入口から外にでるため、食後につてきた
18 本棟に、また見たことのない部屋があったののを見たネア
- エーダリアが中を確認したら、ストーブ用の石炭倉庫だった
18 リーエンベルクには、大小合わせて700以上の部屋がある
- 使用されているのは、本棟ですら予備の資料庫を加えて27部屋
- 旧王家の礼拝堂は、今でも祝祭の日などにエーダリアが儀式詠唱を捧げるのに使用
- 謁見の間、舞踏会用の大広間などは、表立った社交を行わない理由では使わない
- 時々、誰も知らないような部屋がこっそり佇むことがある(部屋の中のものが必要とされる時期に現れる)
19 リーエンベルク
- 流星雨の降る夜の大広間
- 雪明りのシャンデリアの冬の夜明けの広間
- 小さな部屋に庭園
- 古いタペストリーを集めた部屋では、織り柄の中の生き物達が荒ぶったりすることがある
- 古い大広間には首なしの貴婦人の亡霊が出る
- 首なしの馬の亡霊は近年でもよく中庭で見かける
19 リーエンベルクの亡霊たち
- エーダリアが言うには、土地の魔術そのものに紐付く亡霊たちは、もはや調度品扱い
- ネアはホラー全般が苦手
19 野外劇場は、ウィームの皆に定評のある夜の部
- ネアとディノとゼノ(ゼノーシュ)で行く予定
- 一度に3人もリーエンベルクから離れることで、エーダリアの警備が安全かと心配りするネア
20 魔術の豊かな土地では、魔術調整のために音楽がよくつかわれる
- 野外劇場の公演も、土地の管理の一環として推奨され支援金が出ている
- 魔術が豊かな国ほど、音楽を学ぶものが多い
- 魔術学院の隣には、音楽院もある
- ウィーム領には、音楽の都とよばれているザルツという都市がある
21 音楽の都 ザルツ
- 旧王国時代の国境域に近い土地
- 外部から留学生なども迎え入れていた為、王国であったウィーム中央と必ずしも親密な関係とは言えない
22 未だに、表立ったお披露目などしていないネア
23 諦観(ていかん)
24 ヒルドの故郷
- 生まれ育ったのは、森と霧に囲まれた小さな島国
- その島の精霊王と我ら妖精は長らく共存していたが、世代が代わり絆が失われ、精霊は妖精たちを裏切った
- 今でも故国を愛しているが、愛する者達が無残に殺された土地にヒルドは戻るつもりはない。妖精は人間のように死者にならないので、仲間たちがその地の戻るということもない。帰るべき場所も残っていないということ。
27 野外劇場にオペラを観に行きます
27 瀟洒(きょうしゃ)
27 魔術の炎を灯した飾り木
- その家に魔術に長けた者がいるということ
- じっと見た時に、細かい光が星屑みたいにきらきら光る魔術の火があると、その火を飾っている家には、高位の魔術師がいるということ
28 ウィームの市井で生活出来ない程に抵抗値が低い者達
- 郊外の隔離施設で暮らしている
- 郊外の隔離地区で暮らす者達は、街はずれの丘や森から、この明るい祝祭の街を眺めている
29 エポレット装飾
30 祝祭が近くなると、賑わいの中に様々な生き物が紛れる
- ディノも紛れて、ウィームのイブメリアに何度かと、王都のヴェルリアで仮面の祝祭を見たことがある
30 王都のヴェルリア
- 海業と商人の都
30 ゼノがすすめるホットワインの屋台
- 出ない年もあるので、見つけたら買っておくべきとゼノ
- 一番おいしいホットワイン
- 果実が多くつかわれていて飲みやすい
- ゼノが好きなのは、グラストもそのワインを好きだからかもしれない
31 【🍴】ゼノおすすめワインを3種類購入するネア
- 苺と雪砂糖
- 木苺と杏
- 柑橘系の果実と蜂蜜
31 グリューワイン
31 今年のイブメリアも遅延するという話
- 祝祭の運行に関わる人外者が不在すると、季節がそのものが進まなくなる
33 野外劇場
- 公園の奥
- 野外オペラ会場は、エーダリアの代理妖精の住まいでもある、ダリルダレンの書架の裏手の広場に設けられている
- 近くには小さな教会、王立博物館の外観や奥には歌劇場も小さく見える場所
36 リノアールでディノに、アルテアを巻き込んでネアを怖がらせた一件のお詫びの買い物
- 薔薇菓子と雪菓子のセット
36 薔薇菓子
- ウィームの高価なお菓子
- 薔薇の糖蜜を薔薇の妖精が結晶化させたもの
- 飴細工のような小さな花びらの形をしているお菓子
- 口に入れると、ふわりと薔薇の香りが広がり、酸味のあるジャムのような触感
- 一時的な幸福感を与えるという、魔術の祝福まで付与されている
- 恋人達に人気
36 雪菓子
- 高価なお菓子
- 雪深い国の満月の夜にしか収穫されないもので、雪を被って凍った月の滴が宝石に変化する一歩手前のもの
- 黄水晶の欠片のように見える
- 口に入れると、月光の酩酊(めいてい)を残すと言われている
- 爽やかな貴腐葡萄酒に浸した砂糖菓子のような味
36 貴腐葡萄酒
47 火箸の魔物
- 火箸からうまれた鳥
50 ディノはどうやって生まれたのでしょう
- 母がいたみたい(形式的な呼称)
- ディノが派生する前に、ディノが司るものを司っていた魔物がいたというだけのこと。人間の親とは違う。
- 単一派生の魔物は、先代が死ぬと代替わりが必要になり、新しい魔物が派生する。ただ、ディノだけは、司る資質が少し特殊だったから、少しの間だけ前のものの終わりと重なった。1日くらい。
- 高位の魔物は、生まれた時から姿が変わらない。(子供時代などない)未完の状態で派生すると、その資質を司る事が難しくなるから。このままで派生し、ある程度高位の者達は、感情や感覚が落ち着くまで、従者や部下以外の魔物の手を借りないとされている。
- ディノは、階位的に他の魔物を添わせることが難しかったから、誰かと暮らすのは、ネアが初めて。
52 巨人のお酒 グローヴァ
- 雨乞いのお酒と評される
- 常夏の国では、目を剥く程の値が付く
- グローヴァを呑み始めると雨が降ると言われている
- 緑色の長方形のガラス瓶に入った酒は、薄荷水(はっかすい)のような色
- 魔物達にも好まれる
53 シュプリ
- シャンパンもようなお酒
54 アルテアの持ち色を明かさない
- 王都に仮面の魔物は、白に限りなく近い灰色という情報をあげた(教えたのはゼノ)
- 本人が明かしていない事を、表に出さない方がいいから。秘密を扱う場合、承認を得ていない者は、対価をはらわないといけなくなる事もある。書類を受け取った王都で、誰かが消えるかもしれない。
55 仮面の魔物 アルテア
- アルテアが白に限りなく近い灰色なのは、灰かぶりの呪いのせい
56 灰色の魔物
- 全てのものを灰かぶりにして去っていった灰色の魔物がいた
- アルテアは、その魔物を壊した時に、灰かぶりにされた。と、ディノは悲しそうだった。
- だから、アルテアの髪色は、数年程、灰色がまじったままだった
- 灰かぶりの魔物も、公爵だったから、死に際の呪いを解くのに苦戦したアルテア。白は惜しくないが、この経緯が屈辱だと言った。
57 ゼノーシュが仮面の魔物の持ち色を教えた理由
- この国の第一王子が問いかけ、グラストが促して答えた。
- 魔物の気質と使い方を理解していない、人間らしい悪癖だとディノ。
57 公的な報告書には記載しないと決めたが、ウィームでは、仮面の魔物がアルテアの公爵の魔物であったという情報の扱い方を審議中
- 仮面の魔物の情報は、それだけで政治的な交渉の道具にもなる
58 侯爵位の魔物の死
- 環境に甚大な影響を齎(もたら)すものであるらしい
- 死から溢れた魔術汚染で、街一つ、或いは国一つが滅びる可能性がある
- もし、失われた魔物の司るものの後継者が派生しなければ、その物や事象は衰退する。
58 ディノの場合は、後継者がいなければ、世界が立ちいかなくなる
58 鹿角(しかつの)の魔物
- かつて、命を落としたまま、後継者が現れなかった侯爵位の魔物
- 経典の王と呼ばれている
- この世界の教会文化において主神とされている少女姿の魔物
- 彼女の司ったのは、命の修復で、鹿角の魔物の喪失と共に世界から失われた
- 今でも、命の修復を可能とするのは、彼女より位を高くする魔物や精霊の一部のみ
- 鹿角の魔物の最後の地は、街一つを葬り、白百合の群生地となったと言い伝えられている
60 ネアの口付け
- 酔っぱらったネアが、ディノの頬に口付けした。ディノにとっては、祝福。こちらの世界では、友人や家族になど大切な人に、祝福を贈るという意味合いの口付けは、珍しくないこと。
- 酔っぱらったネアは、先にヒルドに口付けした。妖精に口づけは、求婚になる。
62 書架妖精にであいました
62 羽の庇護
- 酩酊でキスをしたことを、記憶のないことだと前置きして謝罪したネアに、どこかぎこちないヒルドは、羽の庇護を与えてくれた
63 妖精に羽が光るのは気分の変化が羽にあらわれるから
63 書架妖精 ダリル
- 女装の男性、黒縁眼鏡
- エーダリアの代理妖精
72 心得るべきものを学びます
73 靴虫
- 雪の下に住む魔物
- 雪靴をとられてしまう
- フェレットのような小動物
- 雪深い中で靴を奪われた人間が、取り返そうと追いかけると、迷わせたり崖から落としたりして、餌にするために靴を盗む。
73 フェレット
77 イブメリアの延期
- 送り火の魔物が失踪した
- イブメリアの火を扱う送り火の魔物の晴れ舞台は、1年に1度だけしかないので、時々、イブメリアまでの期間を引き延ばす為に逃げてしまう
- 失踪している間は、イブメリアの前夜祭が続き、季節もとまる。
78 ディノの荒ぶった覇気を感じて木から落ちてきた妖精
- ミンクに似た物凄く良い手触りの灰色の兎と鼠の中間のような生き物で、背中に羽がはえている
78 ミンク
79 真っ青な顔をして蹲(うずくま)る少女
- 顔色が悪く、少女の指先の色彩は、魔術汚染の症状(結晶化)
- 魔力抵抗の低い子供なので、ネアはディノに魔術を抑えるようにお願いして、自分は近く。ネアは魔術可動域が4しかないので大丈夫。
- 使用人に、ムグリスが渡ってきたと聞いて、ひとりで家を抜け出してきたという少女
80 ムグリス
- 兎の妖精
- 祝福で、魔術の可動域を増やしてくれる
- さっき、木から落ちてきたのが、ムグリスとディノに教えてもらう
- 84 自分の顔をくしゃくしゃして作成した毛玉を少女に投げた、これが祝福
82 少女の家で、少女のための薬をもらう薬の魔物
- 隔離部屋から見たことがある
- 薬の魔物は、珍しくない
- ウィームには、4組も薬の魔物が在籍している
- 精製する薬品が被らないので接点がなく、会ったことがないネア
86 ムグリスの祝福で、少女の指先の結晶化がなおる
- 少女は祝福ひより、魔術可動域が、30になり、抵抗値が問題なくなった。普通の人間と同じになった。
87 少女と別れ、魔力をもとに戻したディノ。その直後、木からまたムグリスが落ちてきた。
- 今度は自分のために祝福をもらうネアだが、なぜか魔術可動域は6にしかならなかった。
- 理由は、ディノがいうには、最初に拾った銀羽のムグリスは、ムグリスの女王だったから。
87 リーエンベルクに戻った通用門にしている正門で、一団がネア達の前に来て、その中の一人の女性が、「あなた、取り違えの歌乞いだしょうじゃない」と糾弾した
- 門の外で待っていた事を思えば、正規の訪問手続きを踏んだお客ではない
88 イオン・カーライル
- 見事な金糸の髪に鮮やかな緑色の瞳の女性
- この季節のウィームらしからぬ淡い黄色のドレス姿
- 華やかな美貌
- 侍従などの姿はなくとも、貴族めいた雰囲気が感じ取れた
- 歌乞い
- イオン・カーライルが、歌乞いになったのは、ネアと同じ日時で、ほぼ隣の土地。
90 取り違えの歌乞い
- 同じ時間、同じ土地で行われた魔術の成果が、不幸にも混戦すること
91 イオン・カーライルの足元で震えて蹲(うずくま)る少女の魔物
92 ディノが間違えるわけがないと主張
- ディノ自身がネアを見つけて、ディノがこちらの世界に引き落とした。
- ディノは、ネアの歌を聴いて現れたわけでない
- ネアを練り直したもディノだし、ずっと傍らにいて、ネアに呼ばれるのを待っていた
99 夜の森でダイヤモンドダストを見ます
100 最近、高位の魔物達の間で会議のようなものが行われている
- ディノは外出
100 ネアは最近、この国の魔術機関であるガレンエーベルハントへの素材提供をしている
- 鼻歌などで、うっかり殺した生き物を、エーダリアに届けていたら、開けた新しい仕事
- 昨日、仕留めたのはユレム
- ムグリスの祝福で魔術可動域が上がった報告も、祝福を受けること自体が困難だったため、根拠のない言い伝えのようなものだったが、魔術浸食型の難病の唯一の根本的改善策となると喜ばれた
101 ユレム
- 精霊の一種
- 漆黒の蝶
- 触れたら、滅びた
- ディノいわく、ユレムはとても攻撃的なので、指輪の守護が反応した
- 高価な薬の材料になるときいて、葉っぱに包んで持ち帰ったネア
- ユレムは、人間の血を餌とする獰猛な精霊
- 血液の難病によく効く薬になる
- 捕獲するには、ある程度犠牲者が出るので、その薬を手にできるのは、貴族や王族に限られるくらい希少
102 ヒルドにリズモという妖精捕獲をすすめられる
102 リズモ
- 季節柄、人里に降りてくる
- 金貨の妖精
- リズモの祝福を得ると、財産に恵まれる
- 薄紅色の羽を持つ個体は注意が必要
- 毛玉に羽がはえたような妖精
103 妖精の羽
- 以前、ムグリスを捕まえた時、ディノから妖精の羽には触れないように注意されたと、ヒルドにたずねるネア
- 妖精の羽には決して触れないようにと注意するヒルド
- 普通の者達もそうだが、特に、人型の6枚羽の妖精に出会った時には、内側の羽には決して触れてはいけない、偶然の接触は考慮されるが、触れようと思って触れると、とてもやっかいなことになると、ヒルドが注意した
- 人型の妖精は、基本的に4枚羽、内羽を持つ6枚羽の妖精はシーと呼ばれ、妖精の王族に当たる
- 内側にある左右1枚ずつの羽は、とても薄く、普段は外羽の中に隠されている
- ヒルドは6枚羽の妖精のシー
105 ヒルド
107 うっかりヒルドの内はに触れてしまうネア
- 指先に妖精の粉
108 妖精の粉
- 高位の妖精は滅多に落とさない、妖精の粉
- きらきらしている
108 夜の森のダイアモンドダスト
- 冬の系譜の妖精と雪の魔物の様々な条件が重なった夜にだけに観測される
- 時々、雪の魔物が面白がって、本物のダイヤモンドを降らせることがある
109 【🍴】ダイアモンドダストを見ながらのディノとのお茶会
- ネアが飲むのはメランジェ
- ディノは、香草茶
109 メランジェ
- 上等な珈琲にたっぷりのスチームミルクを載せたもの
109 リーエンベルクでは、ウィームより北にある山間の村から、冬場の乳製品を取り寄せている
- 取り寄せられた牛乳は、コクがありまろやか
- 冬に飲むメランジェに最適
110 モンスーリャ
- 山羊と茶畑しかない西の辺境の国
111 雪の魔物
- 黄褐色と灰色の瞳に、銀混じりの薄青い髪をした男
- 美しいものに目がなくて、尊大だと言われることが多い
- よくあちこちに雪の城を建てている排他的な気質の魔物
116 ・・・私とて王族として閨房術(けいぼうじゅつ)の指導はあったが、・・・
116 閨房(けいぼう)
116 パンの魔物
- ウィームでよく見かける
- いい匂いのする焼き立て一斤パン姿の魔物
- 路地裏に住んでおり、踏まれたり馬車に轢かれてぺしゃんこになっていたりする、謎めいた魔物の代表格
- 単体派生でなく、複数個体がありらこちらに存在するので、人型の魔物より階位が低い
118 エーダリアの兄である第一王子からの通信が入る
- この世界には、魔術を使って、指先大の通信端末で離れた者同士が会話出来る技術がある
- かなり高度な魔術道具である上に、端末の材料も希少なのでさほど流通していないが、ウィーム中央では珍しくない程度に流通している
- 固定の通話手段であれば、水鏡を張り、そこで映像と音声通話することも可能
120 ディノの寵姫
- ディノに寵姫がいたので、爛れた男女関係は網羅してそうだと、ネア
- 絶世の美女だった
125 雷鳥の魔物には納得がいきません
125 ウィームの西側には、岩肌の粗い雪山がある
- 青白く輝くその雪山に住む妖精や精霊達のお陰で、ウィームの水はとても綺麗
- 稀少な高山植物の系譜の妖精もいる
- 山自体にも、一人の魔物が駐在している
125 エーダリアの仕事の付き添いで、ネアも雪山へ
- 公式行事でもないのに、エーダリアが雪山に外出したのは、アルバンの山には、特殊な牛や山羊を飼う酪農家がいるから
125 エーダリアがあまり外出しない理由
- 安全上の問題があるから
- 自分の及ぼす影響を調節できる魔物や妖精と違い、周囲への魔術汚染を制御しがたい人間だから
125 アルバンの山の酪農家
- 魔術の強いこの山で酪農を営むのは、元塔の魔術師
- 討伐対象の竜に体の半分の魔術を食べられ、魔術師しして立ち行かなくなった彼は、ここで新しい人生を開拓した
- エーダリアの元部下だった魔術師
- アルバンの山で、ガレンエンガディンの確認を必要とする事件がおこったと一報が入った。
125 アルバンの山で、ガレンエンガディンの確認を必要とする事件
- 朝起きたら、山羊がいなくて、小屋には花が咲いていた
- このような事件には、高位の人外者や浸食などの魔術を得意とする妖精達が関わっていることがある
- 普段咲かない場所に花が咲くのは、魔術汚染の証拠
126 リーエンベルクは、元々、花が枯れることない王宮であったが、ディノが滞在するネアの部屋沿いの中庭は、花まみれになっている
- 季節の花が絶えないだけでなく、咲かない筈の花も咲く
- ディノの滞在の現象を、リーエンベルクの料理人達は、庭師と相談して、庭の一角に畑を作った。冬でも、夏野菜が育つくらい、土壌は魔術が染込んでいる証拠。ディノがご機嫌だった日の翌朝などは、素晴らしい収穫が見込める。
127 アルバンの山の中腹が現場
- 同行者はヒルドとディノ
127 今朝付けでヒルドは、所属を第一王子の通信妖精から、ウィームのリーエンベルク付きに変えた。
- 数日前にネアが森で捕まえた蛇の魔物が、この手続きのよい賄賂となった
128 この世界での生薬の材料
- 蜂が解毒
- 蝶は血の薬
- 蛇は目の薬
- 種族を問わない区分としての特性
- 個体の階位が高いほど、効果が高く、手に入れにくい
128 ネアが捕まえた蛇の魔物を、ガレンの長であるエーダリアが魔術精製を経て目の薬として第一王子に献上された薬は、第一王子の古傷を癒した。
- 公には伏せられていたが、第一王子は、以前に巻き込まれた暗殺未遂事件の影響で、右目の視力が、かなり低かった。
- 魔物でおわされた傷は、魔物でしか治せないこともある
128 第一王子の暗殺未遂事件
- 数年前、第四王子の派閥の者が、王太子にほぼ内定していた第一王子に爵位を持つ魔物を差し向けた。
- その魔物は、護衛達に返り討ちにされ、魔物の主である歌乞いも処刑された
- 魔物を排除したのは、ヒルドだった
- “意思なきものでなければ、その傷はいやせない"と言い残して魔物が死んだ為、第一王子の傷は、まずは犯人と同じ種族である魔物から精製された薬でなければ治せなり、更に、傷をあたえた魔物の呪いに対抗できる薬が広くさがされた
- 最高位に近い魔物ディノが作った薬でさえ効かなかった
- だから、薬をつくる意図せず捕まえたネアの蛇の魔物の薬は、呪いにその効果を奪われなかったにだろう
129 ヒルドの危ない橋
- ヒルドは本来、第一王子の代理妖精の一人。筆頭に近い立場。
- 第一王子は、よく手放した
130 ゴルク
- アルバンの山で飼われていた山羊
- 雪豹や狼や熊や狐など、普通の動物なら逆にゴルクに襲われてしまう
- 雪を食べる精霊の一種で、普通の動物なら簡単に捕食する
- この山羊のミルクを朝食で頂いている。ネアの好きなメランジェのクリームの材料
- 精霊種の山羊
130 雪山に住んでいて、山羊を襲うものの予想
- グモウ
- イェイスト
- グランフェルト
- ラムネル
- ボート
130 ラムネル
- 精霊王の一種である
- 以前、ディノが捕まえ、ネアのコートになっている
131 グモウ
- 小さいので、足元にいても気づき難いと、ヒルドが助言してくれた
- 砂色の毛皮持った、雪蜘蛛
- 掌位の大きさ
132 ネアの魔術可動域は6
- この可動域は、蟻よい低い
133 タクス
- 牧場主兼依頼主
- 塔に居た時は、実践部隊となる、魔術汚染の究明と防衛を行う部門の役職だった人物
- 人間が鎖をかけるには白過ぎるディノを警戒している。白持ちと契約した歌乞いの前例がないため、居心地が悪そう。(実は、エーダリアもそうだったと独白している)
- 前線に出ていた頃は、詠唱一つで魔物を叩き割り、風の断頭台の異名を持つ歴戦の魔術師だった
136 山の魔物
- 子爵
- 山の恩恵を受け、慎ましやかに生きている限り、タクスが直接会うことがない相手
137 ディノの思いがけない訪問で、今後、山の魔物に無理を言われることがなくなる、思わぬ幸運だとタクス
137 ロク
- 穴熊の魔物
- 敷地の結界に穴を開けられたことがある
137 山羊小屋で、ネアが見つけ、捕らえたもの
- 動く巨大卵。ディノが持ち帰った竜の卵くらいの大きさ。
- 外の雪の中に、跳ね回っていた卵。小屋の中を盗み見ていたので捕まえた。
- キルコだった
138 キルコ
- 雪の系譜の魔術を持つ鳥の魔物の幼体
- 卵のままの状態でも意思をもって活動し、無害さを装って警戒をやり過ごしてから、木の上や家の軒先から跳ね落ちて、人間の骨を砕いたりするという
- キルコは、成長して雪の魔術を蓄えると、雷鳥の魔物になる
- 雷の妖精を食べるから、雷鳥と呼ばれる
138 雷鳥
- ネアが思い浮かべた、現実世界の雷鳥
142 雪菓子の収穫
- 満月が雪山を蒼く照らし上げる頃、剥がれ落ちた月光の雫が雪の中で雪菓子になる
- 雷鳥駆除めいもくで、雪菓子の収穫をいそしむネア
- 魔物や妖精も雪菓子を好み、競合相手と死闘となる
- ディノが、ネアの雪菓子を狙う雪竜を片手で捕まえていた
142 雪竜
- 灰色の鱗に細かな銀色の斑がある竜
- 綺麗な生き物
- 大きさは馬くらいで、まだ子供
- ディノが捕まえた個体は、白持ちの竜で珍しいもの。大きくなればもっと白くなる
148 苔色のふわくしゃ
149 今後の方針を再編成します
149 アルバンの山での任務同行を終えた3日後
149 ディノとダリルの顔合わせ
- ネアが書架妖精の知恵を借りに行くという体裁で、ダリルダレンの書庫を訪問
- 鋼の妖精の駆除
150 鋼の妖精
- ウィーム中央の職人街に出没する、人間が精製する鋼の道具類の周囲に派生する妖精
- 負の要素を糧として育まれる
- 獰猛さや残忍さを好む
152 仮面の魔物アルテアとはその後、さっぱり気配が感じられない
- 黄菊の魔物の一件の後も暫くは、ウィーム中央で見かけたが、ある時期を境にぱたりと見かけなくなった
- 享楽的に、ネアを殺そうとする
- エーダリアとヒルドは、仮面の魔物との関係性を探っている
- ネアは、ディノの程度はどうあれ友人であるようなので、二人の関係性が拗(こじ)れないといいなと思っている
- エーダリア達の懸念がどうであれ、片手で数えるほどしか会ったことがないし、うち2回は危害を加えようとした
- アルテアが親し気に振舞う程、近しい魔物というわけせない
- 歌乞いで繋いだ魔術は、放棄した
152 ヒルドの羽がいまだに光る理由が知りたいネア
- 今までの淡いひかりは、怒っているのではなかった
- 本当の怒りの羽の輝きは、強い光を走らせるようにして色を変えた
159 次の任務は、送り火の魔物の捜索
- 既に、1週間も祝祭運行が遅延
- 10年前には、祝祭が半年も先送りになったことすらある
- 祝祭の運行が遅れると、1年の日数が増えるこの世界。実際の建国からの年数よりも少なく数えられている、ヴェルクレア王国。
- 毎年、一月で見つかればいい方
160 送り火の魔物
- 背の高い、若い男の姿の魔物
- 顔が見えないくらいの乱れた黒い巻き髪
- かがり火のような瞳
- 身長が高く髪が乱れているので、大柄にみえるのかもしれない
- 短髪の巻き毛
- 大人しい魔物
- 逃げ足が速い
- ディノは知っている
161 リーエンベルクに密接した禁足地の森
- 様々な生き物が生息
- 魔物も妖精も、精霊やその他の獣も
- ディノにすら分からない分部がある
- 古より豊かな森には、魔術の潤沢さから、加護や祝福が溢れるのと同じくらい、災いや呪いも満ちている
- 特に、夜明けと夕暮れには、世界の境界線が曖昧になるので危険が多く、夏の夜と同じくらい、冬の祝祭前の森にも厄介な生き物達が顔を出す
162 リーエンベルクに密接している禁足地の森に、一人ネアがいる理由
- 失せものの木という不思議な木を探している
- 164 ディノにもらった大切な指輪を探すため
162 失せものの木
- 夜明けにその木がつける赤い林檎のような実を一口齧ると、失くしてしまった大切なものを取り戻せるらしい
162 森の奥から鬨の声、剣戟(けんげき)の音に、馬の嘶(いなな)き、怒号に悲鳴が聞こえてくる
- 聞こえてくるのは、森の記憶だと、引き返そうとしてぶつかったディノが教えてくれた
- 巻き込まれると、こちらの時間には帰れなくなる
165 ディノからもらった指輪
- 庇護や魔術が体に馴染みきると、解けてしまう
- 今までもつけかえていた(4個目)
- 168 指環は、魔物の守護が繋がれているという錨(いかり)
170 雪竜の王様と戦います
170 三日後に、送り火の魔物の探索が決まった
170 送り火の魔物の住まいの入口を預かる教会
- ヴァルクレア国内に於いて、魔術師の塔であるガレンエーベルハントと並び、独自の権限を有する組織
170 ヒルドから妖精除けの品物を持ってはどうかと相談を受けたネア
- ディノに相談するのは、こちらの世界では、品物を媒介にして授けられる人外者の守護は親しい者同士でしか行われないから
174 妖精除けが必要な理由
- 先日街に出かけた時、無垢な乙女に悪さをするような性質の赤系統の羽を持つ妖精に声をかけられた
- そのような妖精を惹き付けてしまったのは、ネアが先日狩ってきた金貨妖精リズモの中に、良縁の祝福を持つ個体がいたせいの備え
- シーでもあるヒルドの用意した道具を持っていれば、危険は格段に下がるから
- 173 ヒルドの守護を受けるようにと、少し悲しそうに承諾するディノ
172 妖精の庇護と魔物の庇護は違うもの
- 魔物の庇護は、加算
- 妖精の守護は、修復
175 ジゼル
- 鮮やかな紫色の瞳
- 竜の王
- とても美しい男性
- 目尻には、髪と同色の白に近い紫の鱗がうっすらと見えた(珍しい白持ちの竜)
- 尊大な態度に、ネアがねじ伏せた客人(ネアは、首の後ろの逆鱗を踏んだ唯一の存在)
- 人型になれる竜は高位の人外者
- 魔術の展開領域や独自性も高く、一晩で国を一つ滅ぼすような逸話もある
182 ジゼルに好意をもたれた理由
- リズモの良縁の祝福が一つ減っていたから
- 竜は、己よりも強い者に焦がれる性質だから
183 竜
- 高慢ではあるけれど、本来は叡智に富み、庇護する仲間達を大事にする生き物
- 所有欲が強くて、気に入ったものはかなり強引に囲い込もうとする
- 危ういかどうかではなく、正しいかどうかではなく、自分の望みに忠実な選択を好む傾向がある。若い竜は、それでよく身を滅ぼす
- 竜は力を最たるものとする
184 ヒルドに用意してもらった守護の装飾品
- きらきら光る細やかな宝石をシャンデリアのように連ねた妖精の耳飾り
186 ディノがジゼルの心を少しだけ剥ぎとってきた
- ジゼルが、すっかりネアに恋していたから
186 ジゼル
- 統一戦争で家族を喪ってから、長らく心を閉ざしていた
- ネアに傾けただけの心を剝ぎ取ったので、また元に戻ってしまった
191 歌劇場の魔物に出会いました
193 祝祭を司る人外者は強い
- この強靭さは、祝祭に誇る数日間に限定され、期間外はひどく脆弱な存在になる
- 送り火の魔物は、他の季節への汎用性がない魔物であるが故に、平時はかなり階位が低い魔物
193 サーウィンの時期
- 世界の均衡が崩れるあわい日なので、ネアは不参加だった
- 秋の豊穣祭
- 山車人形を焚き上げる儀式
193 サーウィン
193 焚き揚げの魔物
- サーウィン祭の山車人形を焚き上げる儀式
- 年に数回の見せ場がある
194 送り火の魔物
- ディノは、送り火当日の魔物の姿は見たことがあるが、それ以外の時とは別人らしい
- 捕まった後は、また逃げ出さないように檻や鎖のような道具を使うか、高位の魔物に管理させるだろう・・・冬か、信仰か、雪などの魔物
194 精霊の系譜であれば、火の精霊以下の火の子供達という図式になるが、魔物は基本的に、独立して派生するので、火そのものを単一で司る魔物はいない
- 数でいえば、火の魔物と水の魔物は種類が多い
200 シュタルト
- 湖水地方にある湖岸にある小さな町
- 小旅行コースの距離
200 ウィーム中央の歌劇場
- 歌劇場の休演日
- リストにある屋根裏部屋の探索
- 202 石造りの壮麗な劇場は、夜結晶や雪鉱石など希少な建材を使ったウィームの歴史的な建築物
- 202 三階席は、高位の魔物や、様々な種族の王侯貴族による通年貸し切りの席もあるフロア。個室は鍵で管理されているので、劇場側も通してくれた
- 202 三階から四階への通路は隠し階段で、外客用ではない関係者専用
- 202 屋根裏部屋は、さらに上
201 イブメリアの季節の歌劇場の休日
- イブメリアの季節のこの日は、必ず休みになる
- 歌劇場の魔物が、歌姫を殺してしまうから
- この劇場に所属していた歌姫が、歌乞いになってしまったことがあって、魔物との関わり合い方を間違え、以前と同じように部隊に出て、契約した魔物に殺されてしまった。その魔物がまだここに住んでいて、それ以降、同じ日に公演があると、怒った魔物が歌姫を殺してしまうので、かつての歌姫が殺されたイブメリアの月の最初の週末は、休演日となった。
- 劇場の魔物にとって、ウィーム中央の歌劇場は、想い出の地
- 劇場への不利益は排除するし、公演の質が落ちると指導に下りてくる
202 劇場の魔物 アレッシオ
- 歌劇場の天井裏から逆さまになって現れる
- 銀髪の老紳士
- ディノのことを、陛下と呼ぶ
- 昨年、送り火の魔物の捕物となり開演時間が遅れたので、劇場の魔物が叱ったから来ていない
- 204 自分の歌乞いカテリーナを殺したのに、幸せそうなのは、復活祭や収穫祭などの死者の日には普通に一緒にいるからではとディノが言った
204 カテリーナ
- 亡くなった劇場の魔物の歌乞い
- 劇場の魔物が殺した
204 魔物に殺された人間は、例外なく亡霊になる
- 一般的な使者より、通常の輪廻の輪に戻るまでの猶予を必要とする
- 魔物に殺されたという魂のひびを修復するまでの100年あまりの期間、あわいと呼ばれる特別な使者の国でくらしているらしい
輪廻、まるで仏教的
204 復活祭や収穫祭などの特殊な祝祭
- 死者の日とよばれている
- 亡霊たちが、ほとんど生者と変わらぬ姿でうろうろする
205 劇場の魔物アレッシオは、近々歌姫カテリーナを従属の使い魔にする予定だから、最近はご機嫌がいい
205 シュタルトの湖水地方
- シュタルトの湖岸に沿う町並みはウィームの真珠と言われる
- 風光明媚な別荘地
- 透明度の高い湖と、良質な塩の採掘地として知られている
- 岩塩坑は地下街のように入り組んでいる
- レース産業も有名
206 送り火の魔物はもふもふでした
206 劇場を探索した翌日の早朝、シュタルトへ
206 グラストの親族の別荘を借りる
- 2日の滞在予定
206 シュタルト
- 人口は1000人にも満たない小さな町
- 住人に見合わない数の屋敷が立ち並ぶ、ウィームの真珠と呼ばれた高級別荘地
207 【🍴】湖畔の街シュタルトに着いて荷解きあと、ディノと2人で市井の食堂での朝食
- 朝釣りの鱒(ます)の料理が有名なので、ネアはそれにした
- 鱒に粉をはたいてバターソテーした料理。濃厚なバターと香草たっぷりの緑ソースと、黒すぐりを使ったソースがついている。付け合わせはローズマリー風味のじゃがいもを揚げて塩をまぶしたもの
- ディノは、手堅い郷土料理にした。グヤーシュ
209 グヤーシュ
208 魔物の観光客
209 ターテイルの屋敷
- ターテイルの爺さんと呼ばれている
- グラストさんの親戚の家
210 僅(わず)かに窺(うかが)えた
211 シュタルトの高台にある元宰相閣下の御屋敷
- ガシュアの木
- セッターはもういない一族
214 セッター家
- ウィームの要所を預かるのに相応しい魔術に恵まれた一族
- 幾度となくウィーム王家の者を迎え入れてきた血筋なので、統一戦争では一人残さず粛清されてしまった
- 亡霊にもならないように殺された。(人間の高位のものの処刑は大抵そうなる)
- 戦時中に当主がリーエンベルクで処刑された後、この家の魔術師を刈り取るのに、手を貸してほしいとディノに頼んできたものがいた。暇だったので、結界を剥ぎ取るのを手伝ったとディノ。
217 家壁の魔物
- 女性
- 勝手に侵入した古い家の壁を少しだけ修復する魔物
- セッター家の屋敷の家壁に多大な愛を感じている
217 シュタルトでの翌朝
217 岩塩坑
- 一部を観光客に公開し、観光資源にしている
- 残りの部分は、現在も採掘中
- 地下には、小さな町まである
- 統一戦争の際には、地下での戦闘もあった
- 湖水栗という木から作った木製の滑り台で、壁際にかけられた鉱石で作った妖精のランプを見ながら滑り下りる
218 【🍴】2日目の朝食
- 広場にあるスープ屋さんで、ディノの大好きなグヤーシュ
219 シュタルトの岩塩坑
- 地精の楽団で音楽をかなでている・・・「エグリアント序曲」
- 妖精のランプが連なり雰囲気がある
- 熊の魔物から作った橇(そり)のようなものに乗って、地下まで滑り降りる
- 225 塩の魔物の城跡だから魔術が潤沢で、礼拝堂などもある
225 塩の魔物
- 気まぐれな魔物
- 世界中に城を造って回っている。興味がなくなった城は崩してしまうから、純粋な塩の結晶だけが堆積している地盤になる
- 侯爵位の一人
- 今は、皮肉屋で気まぐれだと言われている
226 砂糖の魔物
- 伯爵
- 昔、灰被りと戦って片腕になったことで、階位落ちしてしまった
227 送り火の魔物を、10人ほどの採掘夫がスコップを持って追いかけていく
233 送り火の魔物 グレイシア
- 送り火の魔物は、狼の魔物
- 獣耳、尻尾
- 漆黒の毛
- 獣姿に変身できる
- ブラッシング好き
- 祝祭が近づくと、人型になる。もともとは獣姿
241 想像以上に早い捕獲だったので、大聖堂側ではまだ受け入れ準備ができていない。連れ戻された送り火の魔物の面倒を見る約束をした信仰の魔物が、当分帰ってこないだろうと、どこかへ遊びに行ってしまった。
249 信仰の魔物に会いました
249 信仰の魔物
- 大聖堂に滞在する
- ディノが面倒くさいと同行を辞退する相手
- 白茶色の髪に鶯色の瞳のとても美しい女性
- 爵位持ち
250 大聖堂
- ウィーム中央の一番端に位置してる
- ウィーム旧王都に次ぐ大きな街、ザルツからの主要交通路から入る際に、必ず正面に大聖堂が見えるような配置になっている
- 王都を詣でる人々に畏怖の念を植え付ける場所に建てたと言われているが、実際には、魔術的な意味合いが強い
- 統一戦争前は、鹿角の聖女ではなく、イブメリアそのものの祭壇だった
- 戦後、国内で中立の権力を有する教会勢力の拠点として、王都ヴェルリアへの牽制としても利用されている
251 信仰の魔物は、祝祭の季節だけ大聖堂に住む
- 教会の一般を取り仕切るのは、ガーウィン領
- 信仰の魔物は、各国にいる歌乞いと契約している変わり種の魔物
- 大きな祝祭を回り、その祝祭に寄せられる信仰を食して生きている
253 教会信仰の鹿角の魔物には、彼女に仕えた7人の弟子がいる
- 一番弟子であり、彼女の歌乞いであった青年が、鹿角の魔物と共に亡くなった
- 亡くなった後、残りの6人が有力な聖職者になった
- 彼等は、私設軍や各地の義勇兵らが今日の教会組織の軍事力として引き継がれた
- 信徒と呼ばれる者たちが、信仰の名のもとに様々な学びを行った結果、魔術師の育成も目覚ましい
- あくまで、教会施設の警護と要人聖職者の護衛しか許されていないという建前を持つ組織だが、塔とはまた違う魔術系統が構築されている
253 ガーウィン領とガレンを治めるエーダリアのいるウィームとの間には、緊張感がある
- 塔と教会
255 教え子と呼ばれるガーウィン領有する教会勢力の最高位の聖職者 ニコラウス
- ドレス姿の妖精ダリルに骨抜きになっている
256 教え子の背後から現れた二人の妖精 ニエとテイル
- 人型なので高位
- よく似た2人の妖精
- 蒲公英(たんぽぽ)のような鮮やかな黄色の、鎖骨あたりまでの可愛らしい巻き毛に、太陽の欠片のような鮮やかな羽
- 教本に書いていた、ウィームにはあまりいとされていた系譜の配色を持つ者たち
- 羽が丸みをおびているのは、女性型の妖精の羽が蝶に由来するから
- ネアのことを、愛し子と呼んだ
257 妖精の羽
- 女性型の妖精は、蝶のような羽
- 男性型の妖精は、蜻蛉の羽
- ヒルドのように独特な羽模様がある妖精は例外
275 信仰の魔物 レイラ
- 真っ直ぐな白茶の髪を耳下で揃えた、どこか男性的な強靭さを誇張した美しい
- 意図的に男性めいた雰囲気を全面に出した服装は、高位の聖職者風な装いであるが華やかさがある
- 観衆を従わせるような圧を放っていた教え子が、一瞬で付き人のようになった
- 鳶色の瞳
261 ユレム
- 漆黒の蝶
- 血を吸う害虫
- 精霊
- 深い森とごく稀に欲や怒りの凝る場所にも派生する
- ネアが駆除するのは二度目
268 大聖堂にアルテアがいた
269 もう一つの大聖堂と一つの決議(三人の魔物)
269 ウィーム大聖堂の正面のおおきな夜結晶で作られた噴水に映りこむもう一つの大聖堂
- あわいの階層の大聖堂
- 噴水の水面に映りこむ大聖堂の入口から入る
- 円卓に3人の魔物が集まっていた
- アルテア、ディノ・シルハーン、ウィリアム
270 アルテア
- ウェーブのかかった純白の髪に赤紫の瞳の男
- 漆黒のスリーピース姿に、シャツやクランバット、白い手袋が切り取られたように白く映え、お気に入りの帽子を指先でくるりとまわす姿は、ぞくりとするほど美しい、魔物らしい美貌だが、見る者を不安にさせる何かがあった
270 ディノ・シルハーン
- 真珠色の三つ編みの魔物
- 上着に施された刺繍や装飾品、布地の織りの全てに、ありとあらえる白がふんだんに使われている。
- 隔絶された静謐(せいひつ)なばかりの白さ
- 万象の王
270 ウィリアム
- 三人目の男
- 短い白髪に白金の瞳
- 純白の騎士姿は、不穏な佇まい
- どこか、親しみを覚え易いような不思議な柔和さがある
- 壮絶な美貌を持つ二人に比べ、目が合えば穏やかに微笑み返そうな持ち主
- 死の齎(もたら)す終焉が増えると、ウィリアムの領地が増える
- 最近退屈だから、ヴェルクレア王国はもう少し複雑になってもいいと思っている
- 終焉を司る
- 死者の王
- 戦争、疫病、様々な終焉の顛末に向かうのが、終焉を司る魔物であるウィリアム
270 静謐(せいひつ)
271 誑(たぶら)かす
271 齎(もたら)す
271 煩(うるさ)い
272 ガオホーン
- アルテアが飲んでいる、夜闇の酒
273 弄(もてあそ)ぶ
274 枷(かせ)
274 ・・・「シルハーンがムガルの後任をアルテアに任せたくらいですよ?俺も歌乞いを探してみたくなりましたね」
- ヴェルクレア国を含む大陸のこちら側の、新しい統括の魔物を決める会合
275 統括の魔物
- 白を持つ公爵位にしか務まらない土地を管理と剪定の任がある
- この地の当代の統括の魔物が仕事を放棄している為、新任を選び直す必要があった
- 本来は王である万象の魔物が一存で決められるものだが、今回は解任の決定もあるため、何度か会議を開いた
275 統括の魔物だった ムガル
- 歌乞いに想い人を奪われて、随分と落ち込んでいる
- 当分、国を治めるのは無理
- 300年の片思い
275 西の方で戦乱が起きそう
- 終焉を司る魔物ウィリアムが告げた
どこか?
276 白い薔薇と檸檬の香りでした
281 統括の魔物の交代
- ムガルからアルテアに
- ムガルが恋に破れたという理由で城から、5年でてこないから→ヴェルクレア国では、5年も統括の魔物が不在だった
- ダリル経由で交代の要請を上げていた
282 統括の魔物
- この国の魔物達の統括役
- 特に縛りはなく、常駐はしない
- 戦乱や王の交代など、要所では混乱を収める役割を果たす
- 場合によっては、人間の国との交渉や調整も行う
282 侯爵位の魔物
- 全てそのような統括領土を持っている
- アルテアは、灰かぶりになっていたことを理由に、暫くの間統括をしていなかった
- ディノは、歌乞いを得た時に、役目を譲渡している。隣接する土地を統括する公爵に頼んだと聞いている
284 雪待鳥
- 白鷺に似たおおきな鳥
- ネアは好き
284 白鷺
291 ジーク・バレット
- ネアの家族を殺した男
- 現実世界で、ネアに復讐され死んだ
292 復讐に自ら毒をあおり、入院し、生死の境をさまよっていた前日の深夜に、ネアを見舞ったのは、一体誰だったのだろう。
292 リングの妖精ではいけなかったようです
292 グレイシアが大聖堂に戻り、無事季節の運行が再開した
- 送り火の魔物の脱走中は、季節が少し後退してしまう
- 失踪した日にちより、数日間遡ってからの再出発となる
- そんな季節の運行を観測する役所がある
292 明後日から、三祝祭と呼ばれるイブメリアの総仕上げの初日
293 リングの妖精が恋をした
- 祝祭前のこの時期は、あちこちで恋の話が持ち上がる
- イブメリア当日が最も望ましいものの、三祝祭の夜明けと夕暮れ、そして真夜中のどこかで口づけを交わした恋人達は、幸福と繁栄を手に出来るという言い伝えがあるから
293 森と湖のシー
- 孔雀色の髪の妖精
- ヒルドのこと
293 リングの妖精
- とても綺麗な方
- 可憐で、何かをしてあげたいと切に思ってしまうような妖精
- ネアは、リングの妖精の恋を叶えてあげたい
- グラストと門の外からリーエンベルクの飾り木を見ていた時に声をかけられた
- 野生の妖精
- 295 人型の妖精
- 295 目の色が上等な蒸留酒のように赤茶でキラキラしていて、青みがかった淡い砂糖の羽をしている。髪の毛の栗色もとてもふくよかな色彩で、声が低くて柔らかいのがいい
- 少女の姿
294 ・・・今度は突然に、お皿の上のケッパーをフォークで突き刺す作業に没頭している・・・
294 ・・・そもそもあれは、サーモンと一緒に食べてこその旨味であると、ネアは、ますますエーダリアへの評価を下げた。・・・
294 ケッパー
301 リングの妖精
- この街の円環道路の妖精
- 少女の姿
- ゼノーシュに恋をしたという
302 ゼノーシュの怒りをかって、リングの妖精はどこかに捨ててきた
302 バベルクレアの祝祭にむかいます
302 イブメリアでのリース飾りには、魔術道具としての役割もしている
- 飾り忘れると、時折、祝祭の疲れから荒ぶった生き物達に祝祭用の特別な料理を食べられてしまう
302 バベルクレア
- 前夜祭最初
- バベルクレアの夜には、事件がおこりやすい
303 祝祭の系譜の人外者は、数が多い
- 信仰の魔物や送り火の魔物は、顔が割れているが、その他の小さな生き物達の把握は人間には難しい
303 被害者は、大聖堂の警備担当をしている教会兵の家族
- 飾っていたリースがなくなったから、魔物が家を荒らした
- 私念ではない事件
- たまたまエーダリア達が近くにいて、インスという赤い木の実の魔物が、グラストとゼノーシュに捕縛された
- 今年のインスは、夏の降雨被害の為に粒が小さく、飾り木につけると見劣りするという人々の酷評に、ずっと苛立ちを貯めていたから
- エーダリア達が事件解決に動いたのは、祝祭に関わる生き物が相手なので、祝祭への障りになるかもしれないから
- 特に、飾り木やリースなどに関わる生き物は、悪変すると大きな被害を出しかねないから
305 雪竜の王 ジゼル
- 先日、ネアが与えてしまった祝福をディノが引き剝がしてきた
- 孤独な竜
- 竜は宝を守ってこそ、竜本来の気質となるらしい。所有するもの、守るべきものを持たない竜は不安定になる
- ジゼルは妹を亡くしているので幼い女の子を刺客として送ってはという、ネアの意見から、ガレンの工作員が、親を失った子狐姿の精霊を投入した結果、ジゼルは良い父親になって、幸せになった。
306 バベルクレアの夜の過ごし方
- リースを飾って、魔物の侵入をはばむ
- 美味しいローストビーフを食べる
- 苺のショートケーキを投げつける、特に幸せになってほしい人には、ケーキを投げつける。屋内でする近しい仲間たちだけの楽しみ。
- バベルクレアの祝祭を祝う花火を見る
308 大鴉(アーヘム)からのケープが届いた
- 明日の儀式用
- 大鴉(アーヘム)さんという刺繍妖精さんの仕立て
308 前夜祭の儀
- ネアは自分の台詞も覚えた
- ネアがイブメリアで、唯一公式参加する行事
- 祝祭儀式の中でも、教区内の祭司とガレンの魔術師、そして領主しか参加しない儀式(政治的な思惑の絡まない儀式をエーダリアが手配してくれた)
308 刺繍妖精 大鴉(アーヘム)
- ヒルドの古い友人
- ウィームで暮らしている
- アーヘムの刺繍は人気が高く、予約をとるだけで一苦労する
309 【🍴】バベルクレアの夕食
- 濃厚なソースに美しいコントラストの生クリームが絵画のように回しかけられたローストビーフ
- 付け合せの森苺のコンフィチュールと、マッシュポテトに人参とセロリのチーズ焼き
- 付け添えの茸のソテーには、鮮やかな赤い粒が見えるので、胡椒かチリペッパーかだろう
- 冬野菜のゼリー寄せの前菜
- 伝統的なグヤーシュのスープ
309 コンフィチュール
316 とばっちりとはこういうことだと思いました
316 三祝祭の2日目 クラヴィスの日
- イブメリアに切り替わる真夜中までが、この祝祭
- 儀式でイブメリアの魔術を高めてゆく日
319 式典にアルテア
- 信仰の魔物レイラが、アルテアの存在に、「兄上を殺しておいて、よくも私の目の前に顔を出せたものだなと叫ぶ。
- ネアが後退した場所に床がない
322 戦場へ
- 地面に倒れた誰かからながれたどす黒い血
- 折り重なり絶命した甲冑姿の人間達
- 咆哮して飛ぶ竜の影
322 目立ちすぎるネアの儀式用のケープ姿
- アーヘムから、このケープには、今迄にないくらいに頑強な守護がかけられている
- 霧竜の毛皮を使い、妖精の紡いだ糸でなされた刺繍には、ウィームの刺繍文化の叡智が縫い込められている、儀式でネアを守るために作られたケープ
327 突然迷いこんだ戦場で、見知らぬ高位の白を持つ人外者
- 通常の人間ではあり得ない場所に立ち、ネアを見ていた男
- 真っ白な髪に真っ白な軍服姿、ケープの裏地は深紅
- 不思議な程に光を孕む白金色の瞳
329 ウィームの小さな物語集
330 妖精と小さな王子の約束
330 エーダリア王子
330 ヒルド
- 宝石の妖精
- エーダリアの母親を殺した
- 正妃が外遊先から献上品として持ち帰ってきた妖精
- これ以上王の不興を買わぬようにと説得して引き取り、エーダリアの教師に就けたのは、エーダリアの異母兄だった
- 隷属させるために引き千切られた片方の羽。羽を欠いた妖精は、もう飛ぶことができなく、魔術契約で縛られ、どこにも逃げられない
330 エーダリアの異母兄
- 正妃の息子
- 第一王子
330 正妃
- エーダリアの母親を疎んじていたので、妖精に殺させた
331 エーダリアの母親
- 嫁ぐまで、妖精王であるシーの加護を受けていた
- 敗戦国の王女
- 魔術の薄い王都で、清涼なウィームの雪が見たいと言って笑う、とても美しい人
332 妖精の羽が光るのは、誰かを殺したいと思うときだけ
332 ヒルドと出会って半年あまり
- 正妃に禁術をかける
- ヒルドに興味がなくなるので、新しい主人が決められるだろう。正妃からの下賜となれば対象は王族か、高位貴族。
333 禁術
- 王家で保管する貴重な魔術書に記されたもの
- かつて、異国の後宮争いや王家の継承争いに用いられ、今は禁じられた秘術
- この手の魔術は、相手を厭(あ)きさせる効果の方が一般的であるが、後々に禍根を残しやすい。曖昧な効果をもたらす術式の方が遥かに効果的なので、エーダリアが、ヒルドを自由にするための魔術と言う形で育てた
333 厭(あ)きる
333 ヒルドに残された羽の内側に隠された内羽の存在に気づいたエーダリア
- 羽が健やかなままであれば、ヒルドは6枚羽の妖精、妖精のシー。
334 ヒルド
- 弱気者に庇護を与える種の妖精であった
334 エーダリアは引き続き、正妃から命を狙われ続けた
- ヒルドが幼いエーダリアを守りつづけた
334 千切られた羽は、いつでも元通りにできる
- ヒルドは、そのままにして牙を隠した
334 エーダリアの代理妖精の選定式で、うっかりダリルを選ぶ
334 見事な羽を復元したヒルドは、第一王子の代理妖精に易々と選ばれた
- 引き続き、エーダリアの教師としての役目を全うできるよう、第一王子に願い出た
- エーダリアが王宮をでるまで授業はつづいた
- ヒルドがエーダリアの障害になるような者達を排除してくれていた
335 ヒルドが羽の庇護をネアに与えた
335 羽の庇護
- シーが己の心を捧げる唯一人の伴侶候補、もしくはそれに相当するような家族にだけ許す庇護の形
336 妖精王
- 本来、気紛れに祝福や叡智を与え、人間を見守ってくれる高位の人外者
336 霜忘れの妖精
- 人間に害を与える
337 エーダリアは、エインブレアの宣託がネアを選んだことに感謝している。ネアをこの世界に引き落とすのをためしてくれた魔物に感謝していた
- ヒルドが幸せそうだから
337 森の賢者と盃の魔法
337 リーエンベルクの会食堂 粉雪の夜
- 珍しい魔法道具を持ち込んでの酒席
338 夜の盃
- 珍しい魔法道具
338 ネアは巨人のお酒で、大失態をやらかし、自粛期間
338 夜明けの葡萄酒
- 美味しいお酒だとゼノ
- ネアが持ち込んだお酒
- シャンパンのような泡の立つ淡い金色の甘い葡萄酒
- 雨上がりの夜明けだけに収穫する特別な葡萄酒を使い、夜明けの妖精が造るお酒
338 薄い青色の瓶に入った無色透明のお酒
- 冬果実と霧から造った蒸留酒
- 香はいいが、強いお酒
- ディノが持ち込んだ
339 ゼノことゼノーシュ
339 夜の盃
- 森の賢者から貰った盃
- 願いを叶える盃
- 夜を炉に入れて作るので、深い瑠璃色のなる
- ネアが、森に出かけた時、謎めいた団栗(どんぐり)生物に貰った
- 望んだ飲み物を飲ませてくれる盃
- 団栗がもっていたので不衛生だと思い、ネアは念入りに洗ったので、盃は青さを増し、ただの硝子だと思っていた表面には細やかな模様があった。花や気象の図案で、、森の四季の様子を描いてある
339 森の賢者
- 団栗生物
- 階位の高い魔物
340 ヒルドに警戒されている
349 【🍴】会のためにリーエンベルクの料理人達が厚意で用意してくれたネアお気に入りの屋台料理
341 イベラウスの酒
- 商店には出ない妖精の酒
351 羽の庇護と一つの誓約
351 ダリルダレンの書架
- ヒルドは順調に数を増やしつつあるこの薬を、ダリルダレンの書庫にも納品することになった
- この書庫に暮らす妖精が、実質的にウィーム領政の前線部隊を務めているから
- この書庫から、他領や王都に向かう者達は、より過酷で暗い場所を歩き、魔物の傷薬を必要とするような命の危険が伴う任務にむかう。かつてのヒルドがよく知る作業。
351 夜の盃の酒席は一昨日
352 妖精の羽の色彩は、気質や習性を示している
- 人間の娘を攫うなどの色恋絡みの騒ぎを引き起こすのは、淡い赤系統の色の羽を持つ妖精が多い
- 一つの系譜に属さず、青や緑の色彩を羽に持ち、戦闘に長けた妖精は、妖精という種族の中でも最も古い氏族の者が多く、古い種族の妖精は、生涯に一度しか番いを選ばない氏族であった
353 ダリルがヒルドの羽が光るのを指摘
353 妖精が羽を光らせる
- 恋をした時
- 相手を殺す時
- 違いは、光らせた上に妖精の粉を落とす時は、恋をした時だけ
353 ダリルの迷路の魔術
- 迷路の魔術は固有魔術としては上位のもの
- ダリルは、時々この書架でも迷路を勝手に増設して、気に入らない利用者を餓死寸前まで弄(もてあそ)ぶ妖精
353 ダリルは弓も上手い
362 ウィームの歌劇場の苺タルト
362 ウィームの王立歌劇場
- 今は、ウィーム歌劇場と呼ばれる
362 薔薇のロージェとよばれるボックス席の美しさ
363 音楽は儀式魔術の一つ
- 歌劇場の飾り木が星屑を纏(まと)ったようにきらきら煌めく細やかな光は、切り出されてきた木の枝葉が豊かな魔術で結晶化している証
- 飾られた後から、音楽で結晶化が進む
- 良い公演は、高位の者達も評判を聞きつけ足を運ぶ、高位の者達の喜びや好意は、魔術の祝福としてこの地をより豊かにしていく。それを大勢の観客達が決められた順路で踏み均(なら)し、ウィームの重要な魔術の要所として階位を保つ仕組み
- 夏至祭の日に、乙女たちが輪になって踊るようなものと同様、定められた動作を繰り返すことで、その規則性を汲み上げる魔術が結ばれる
363 纏(まと)う
363 均(なら)す
368 シュプリ
- シャンパンのようなお酒
368 【🍴】観劇中につまめる小さなクリームパフとシュプリ
- クリームパフの中には、香草クリームリーズのムースが入っていた
368 クリームパフ
370 薔薇のロージェは、魔物達のもの
- ディノはいつでも押さえられる
371 【🍴】用意してもらった冬苺の贅沢タルト
372 アルテアが薔薇のロージェを訪ねる
- ディノは薔薇のロージェのチケットをアルテアから買い上げた
- 会議の日程の話
373 アクス商会に配達を任せると、お前の歌乞いを観察するために、わざわざ代表がリーエンベルクに足を運びかねないと、アルテア。
375 ジーク・バレット
375 初めて彼女に気付いたのは、雨の降る秋の夜
375 彼女
- アンジェラか、マリアか、見境なく知り合いを呼び込む女たちの誰かの知り合い
- 似合わない背伸びをしているお嬢さん
376 ジーク・バレット
- 裏の仕事
- 表のビジネス・・・物書きの仕事は叶わぬ夢
- 気に成る彼女
378 島の造船所で完成した客船の進水式の日
- 彼女がお酒をあおってたおれた
381 病室
381 彼女
- ジョーンズワースの娘
384 ほろ苦い檸檬の香り