5 プロローグ
5 ネア
- 本名ネアハーレイ
- この世界では名前が魂に繋がるから本名を隠している。
5 異世界
6 魔物の美しい男
- 「何でも願いを叶えてあげるから、私の願いをいいてくれるかい?」
- 背の高い美しい男。
- 清廉な雪と同色の長髪には、淡い虹のような色合いが宿る。(真珠色のゆるやかな巻き毛)
- 澄んだ水に鮮やかな紺色のインクを一滴だけ垂らしたような色をした瞳。
- 服装は、白で統一。ほんの少し青みのある白のフロックコートのようなかたちの上着に、白いクラヴァット。
6 魔物を捕らえる正式な儀式
- 儀式の場に用意された魔術にひたされた水鏡に向かい歌い、その歌声に引き寄せられた魔物が姿を現したところで、交渉にはいるのが、歌乞いの契約の流れ。
6 ネアはポケットのコンパクトを使用し森で、教本を片手に呼び出してしまった。
7 就職し婚約者ができました
7 静かな朝
- 出がらしの葉をしようした紅茶と薄切りバタートーストの朝食
- 庭に出ようとして目を閉じて開くと、美しい森の中だった。
8 おとぎの森
- 宝石のように結晶化する植物
- 兎に羽がはえたような妖精
9 ネアの出身地
- ネアが暮らしているのは、生まれ育った英国の、それなりの都市部の住宅地。
- 手入れの行き届いていない古い屋敷の周囲は、閑静な街並み。
10 死後の世界かも
10 ネアハーレイ(ネア)の過去
- ある人物への復讐。
- 親族があつまった歌劇場での痛ましい事件。
- 大事な弟を病気で連れ去られる。
- 最後に残った両親も、理不尽な理由で命を奪われる。
11 ネアハーレイの両親
- 外交官夫妻
11 パーティでネアハーレイは自身で毒をあおり、事件をおこして男に報復した。
この辺は、原作でもひどく曖昧
13 美麗な装いで統一された、騎士と思わしき者たち
- ウィーム領主ヴェルクレアと御付きの騎士たち。
13 歌乞い
- この世界の役職。
- 14 こちらの世界でも特殊な職種。
- 14 社会的な地位が得られる上に職業特権もある。
- 14 実入りのよい仕事。
13 迷い子
- どこからか呼び落とされた来訪者のこと。
- 迷い子は、稀有な美貌や魔術を有しているという前提がある。
13 ヴェルクレア
- この国のウィーム領主
- もと王族
13 ネアハーレイ(ネア)の迷った森
- ウィーム領の森だった。
13 ウィーム領主の館
- 森で保護され館にまねかれた。
- 適性があるので、歌乞いという役職の仕事をすすめられるネア。
13 託宣の巫女 エインブレア
- 少女
- 黒髪に山吹色の瞳の美少女
- 老獪(ろうかい)な口調
14 ウィーム領主の護衛の筆頭騎士と筆頭騎士の相棒(美しい青年)
14 リーエンベルクという建物
- 元は、離宮として造られた建物。
- リーエンベルクの周囲にある森は、古くから妖精や精霊達が住む。
15 老獪(ろうかい)
15 この世界の言葉はわかるし、文字も読めた。
16 契約の魔物
- 例外なくその歌乞いに執着する。
- 契約する魔物の性別や種族にかかわらず執着するので、伴侶や子供は持てないだろう。
- 孤独を埋めて余る程の恩恵を得られる。
18 エーダリア
- ウィーム領主の名前
- 元王族・・・第2王子だった。
- 現在は、王族籍を放棄して、ウィーム領主。
- 国内の魔術師を束ねる組織(ガレン)の長。
- 恐らく、新しい歌乞い(ネア)を気にいらない様子。瞳に嫌悪感がある。
- 淡い銀髪
- 光の加減でオリーブ色にも見える鳶色の瞳
18 ガレン
- 国内の魔術師を束ねる組織。
- 歌乞い達を統括する機関。
- 歌乞いは各国に当代一人と決まっている。
19 アリステル
- ヴェルクレア王国の先代の歌乞い。
- 第三王子の婚約者
- 亡くなったばかり。
- 任期は3年。
- 歴代の歌乞いの中でも、この国の歌乞いの中でも、最も高位の魔物を捕らえたから短命。
19 レアの魔術の素養を見る限り、レアがアリステル程の魔物を捕獲することはない。
- 他の歌乞いに前線を任せ、後方で控えていれば、然程(さほど)の摩耗もしないだろう。
20 エインブレアの歌乞いの詳しい説明
- 歌乞いは、契約した魔物から、その魔物の司る魔術の叡智を得ることができる。
- その対価として、契約した魔物の願いを叶えてやる必要がある。
- 契約済みの魔物の願いが、歌乞いを傷つけることはない。
- 魔物の願い事というのは、魔術的な契約において歌乞いを削る。
- 託宣で選ばれ、国家の顔として使役する歌乞いは、各国に一人。
- 歌乞いそのもの自体はそこまで希少ではないので、他にもいる。
20 面立ちからする異国の者か、という質問にイギリスと答える。
- 西では、乱戦続きの大国が斃(たお)れた後、小さな国が幾つか興されたので、新興国だろうかということになった。
- 悪戯に人間をさらう妖精か、転移魔術を利用して奴隷の売買もある。粗悪な転移では、記憶なども損なう。そんな被害者かもということになった。
21 託宣
- 因果で結ぶ言葉の魔術。
- 言葉としてなされた以上、それは魔術の理に縛られる。
- よって、ネアが、この国の歌乞いだということは誰にも変えられない。
22 厄介な因習
- ネアは、現在より暫くの間、ウィーム領主エーダリアの婚約者となる。
- 高位の魔物と契約する歌乞いの寿命は短命なので、余計な負担がかからぬようにする措置。
- ネアの魔術階位での契約なら、そこまでの措置は必要ないだろうから、負担にならぬよう折をみて解放するが、ウィーム領主エーダリアの一存では決められない事。
23 ネアが呼ぶ魔物の選別について
- こちらでも手伝える。
- この国(ヴェルクレア王国)にも、ある程度伝手がある。
- ネアの歌声に集まる魔物がいなくても、他の歌乞いが懇意にしている魔物をつけることもできる。
24 薬の魔物に任命しました
24 プロローグの話に戻る。
26 ネアが呼び出した魔物の本質。
- 理に近しいもの。
- 或いは、この世界の在り方を司るもの。
- 概念系の魔物は高位。
28 人間より長命で高位の生き物が、人間に仕える理由
- 気にいった歌声を耳にすると、気に入った歌声を独占しにくる。
- 魔物たちは、独占欲が強い。
- 魔物達は、人間を対等な生き物だと思っていない。
- 不思議なことに、魔物には歌乞いを得ないと叶えられない願いというものが、必ずあるらしい。切望。
30 筆頭騎士の魔物の例
- 歌乞いに「叡智と助力」を与える。
- 対価は、人間の作る食事。
- プラス、その内容に見合っただけの命も削られる。
- 命を削る配分は、魔物自身にもどうにもできない。
悪魔ではないのか?
30 歌乞いは、魔物にとって恩寵。
恩寵(おんちょう)
32 ネアが呼び出した魔物の最初の願い事。
- わたしのことをぞんざいに扱う。
32 高位の魔物は、残忍で気まぐれ。
33 被虐嗜好(ひぎゃくしこう)
33 ネアが呼び出した魔物の例
- 対価は、「私を日常的にぞんざいに扱え」
- プラス、私以外の魔物には難しいが、君の命を削らない。
- 命を削らないやり方がある。
- 好きなだけ私を使って構わないし、どのような事も命令していい。君にそうされるのが、幸福。命はけずらない。
34 この世界の人外
- 属性や系譜の分類がある。
- 色での判別。
35 ディノ
- ネアが森で呼び出した魔物
35 リーエンベルク城のネアの部屋
- 禁足地とされる魔術隔離地の森に面した東棟の広大なスペース。
35 離宮の警護
- 離宮にいる騎士達は、建物の規模に対してかなり少ない。
- ウィーム領主エーダリアのの警護が最優先。
- 次に託宣の巫女エインブレア。
- ネアが滞在する東棟の一棟には、2人。
35 禁足地の森
- この国の為政者でも力の及ばばい原始的な魔術の地。
36 ネア
- 髪色は、深みのある艶やかな青灰色。
- 瞳は、菫色がかった鳩羽の灰色。
- 端正な造作。
37 ディノの能力詐称をする
- 国の便利な捨て駒にならないため。
- 他の資質の魔物と偽る。
37 薬の魔物と偽る
- 一番あたりさわりがない。
- 排除はされないが、望まれもしない魔物
- 最下層の魔物。
- 人間の生活には不可欠な魔物。
- ウィーム中央には、まだ高位の薬の魔物はいない。
38 この世界の歌乞いは、一時的な抗争状態。
- 各国が、歌乞いを使いある魔術道具を奪い合っている。
- この国で、その指揮を執(と)るのが、ウィーム領主エーダリア。
38 グラスト
- ウィーム領主の護衛の筆頭騎士
38 ディノを見たグラストの魔物が、ひざまついた。
40 ディノを見たウィーム領エーダリアが倒れる。
41 残業代をお支払い下さい
41 リーエンベルク(城)
- 北の王宮
- ウィーム領の領主館
- 元は、雪狩りの為の好立地に造られた北の王族の為の離宮だった。
- あまりの美しさに王宮に定められ、この地が北の王国が会ったころの王都になった。
- ウィーム領は、以前一国だった。
42 統一戦争
- ウィーム領を含む、ヴェルクレア四領が統一された戦争のこと。
42 ウィーム領
- 土地の祝福と魔術が豊かな国
- 人外者達からも愛された国
- 特に王族達は、高位の人外者とも交流があったため、ウィームの王族は残らず粛清された。
- 人外者達の庇護をうけ、穏やか時代が長く続いたウィーム。
- 市井に下った王族の子供達を含む、王家の血族全員が、リーエンベルクに立て籠もり、火竜(ひりゅう)を有するヴェルクレア国の侵略に屈した。
43 ウィーム領主エーダリアは、ヴェルクレア王国の血もひいているが、最後のウィーム王を残した者。
- ウィーム領主エーダリアの母親は、終戦の夜に産まれ、名付けの祝福を受けていなかった為に、粛清を逃れた。
- 終焉の系譜には、無垢な命を見逃すための魔術の約定があるから。
43 ジョーンズワース家
- ネアことネアハーレイのイギリスでの家族名。
- ネアハーレイ・ジョーンワース(本名)
43 現ヴェルクレア王国
- 王都ヴェルリア
- 四国を統一した国の王都
43 ウィーム領主エーダリアの国内の立場
- 敗戦国3国の中で、唯一王族全員粛清が行われた王女がエーダリアの母親であるという点での政治的立場は?
- 歌乞いを使った抗争の対策をエーダリアが預かっているのは、良い立場ではないからか?
- 元王子なのに、騎士団が少ないのも、冷遇されているからか?
- ディノは、よくわからないという返答。
50 労働契約書
51 ゼノーシュ
- グラストの契約魔物。
- 耳下までの水色のさらさら髪。
- 琥珀色の瞳
- 青年くらいの外見
- 背は高いが、手足はすらりとしていて、妖精のうぴな雰囲気の美しい魔物。
- 見聞の魔物。
52 ネアは、エーダリアがディノに恋してると思っている。
52 仮面の魔物
- 仮面作りの魔物
- 人間の容姿や声を、別の人間に変えてしまう仮面を作る
- その仮面は、かけられた方がやっかい。
- クロアランという国の王族が一人、何者かに仕立てあげられ、姿を消した。
- 仮面をかけられた者は、その仮面の者に成る。自分の名前も記憶も失い、仮面にしたためられた人格に塗り替えられてしまう。
- 仮面を取ることは然程難しくないが、情報を書き換えられた者を探し出すのが難しいので、要人の保護の為、魂にかける特殊な魔術道具が必要になる。
- 公爵位の魔物。
- 白持ちに近い、限りなく白に近い灰色の髪を持つ魔物。
54 グリムドールの鎖
- 魂にかける特殊な魔術道具
- グリムドールの鎖は、人間がてにするには欲深い道具だと、ディノ。
- 金色の豪奢な鎖
- 身に着けさせた相手の行動の全てを、鎖の持ち主が補足することができるもの。
- 元々は、月の魔物が、グリムドールという一角獣を飼うために編み上げた鎖だった。
ユニコーンの捕獲に黄金のくつわが必要によるものか・・・
54 人事不省(じんじふせい)
55 白を持つ魔物
- 生粋の白を持つ魔物は、あまり存在しない。
- 白が一筋混じっただけでも、こちらの世界では公爵位相当になる。
- 仮面の魔物みたいに、色相が全体的に白に近しい公爵もいる。
- 階位の高い魔物は、あまり殺さない方がいい。人間には、そもそも殺せないが、崩壊するときに、国一つくらいなくなるから。
56 ディノは白いが、公爵ではない。
つまり、侯爵位以上、王か。
59 リーエンベルク宮
- エーダリアや自席の高い騎士達の魔術階位が高い
- 普通の人間が働けない環境
- 人間のかわりに妖精の使用人が沢山いる
59 魔物が厄介なものを集めてきました
59 ヴェルクレア
- 大陸で、1、2を争う大国。
59 最初の3日間で、リーエンベルクの中を案内してもらう。
- 本棟・・・エーダリアの執務室がある。
- 外客棟・・・本棟に隣接する外部からのお客様を入れる。
- 東棟・・・ネアに与えられた部屋がある。
59 リーエンベルクの東棟
- 戦前は準王族達が暮らしていた居住区画。
- ネアが来るまでは、使われていなかった。
- 広大なので、ネアは何部屋かを選び出して使っている。
- 浴室、トイレ完備
60 洗濯妖精
- タオルはいつもふかふか
60 ウィステリア色
61 【🍴】リーエンベルクの素晴らしい食事
- 朝食に出る焼きたてのパンに添えられた何種類ものバター。
- 何種類ものハム。
- 部屋に備え付けの琺瑯(ほうろう)のようなポットには、魔術で保温された香り高い紅茶や温かなミルクが蓄えられている。
61 ウィーム領からお給料前に、支援金が支給
- 事故型移住者に一律で支給される。
- 生活準備金
61 こちらの世界に来て1週間
62 ディノに薬を作らせる
- 一般的な薬の魔物の作業上限、2本の傷薬。
- 瓶に入った状態ででてくる。
- 対価は取られない。
- 魔物の薬は人間の医師が作るものに比べ、格段に効果が上がる。
- 普通の魔物が作るのは1日2本なので、希少。
- 高位の魔物ディノは、命を削るという対価を取らないまま好きなだけ作れる。
- 作業のあと、魔物の椅子にするという試練。
62 グリムドールの鎖の捜索
- 騎士グラストと見聞の魔物ゼノーシュが進める。
63 歌乞いの日課
- 魔物に合わせて1日のスケジュールを定め、彼らの力を借りて仕事する。
- 市井の者達は、週に一度は最寄りの魔術組合で余命を観測する。
- 己の余命の残り時間によっては、仕事の量を調整したりする。
- そのような段階になると、魔物は歌乞いを攫(さら)って失踪することもある。主の死に際を他の誰かに見せたくないと感じる魔物もいる。
- 自営でも組織に属していても、届け出のない事業主や個人が歌乞いの雇用をすることは禁じられている。
- 能力の独占と、乱用を禁じる法律もある。
63 攫(さら)う
63 歌乞いの所属
- 国に所属・・・ネア(ヴェルクレア王国)
- 国立の魔術機関ガレンエーベルハント・・・その他の歌乞い達
64 エーダリア
- ガレンエンガディン(魔術師としての職務名)・・・白の魔術師という意味で、ガレンの長だけが名乗れる。または、塔の魔術師とも。
- 元第二王子
- ウィーム領主
64 慄(おのの)かせる
64 エーダリアじきじきに余命の観測を受けた。
- 契約した翌日とその後も
- 寿命は削られていない。
64 ディノの情報
- この国の筆頭歌乞いの前任者は、今回の問題が起こる前に壊れた。
- 前任者が壊れてから、ネアが現れるまでに、グリムドールの鎖の探索を命じられたのは2人。どちらももう壊れてしまっている。
- 1人の歌乞いは、ガレンに属する者だった。男爵位の魔物と契約していたのが、契約相手の階位の高さが裏目に出た。契約魔物への対価支払いが嵩み、歌乞いは土くれとなって壊れた。
- もう1人の方は、他国の人間達に捕まり、情報を奪われ、ばらばらにされた。
66 ネアがこちらに来て1週間と4日目
66 ネアの歌乞いの仕事のルーティンが決まると、ディノは食事や仕事にかからない時間は、頻繁に姿を消すようになった。
66 昨日から、廊下で行き倒れになっていた魔物へお菓子の餌付けを開始した。
- クッキーが大好きなので、クッキーモンスターと名付けた。
- 白混じりの水色の髪の毛
- 橙色の瞳
- 10歳くらいにしか見えない美少年。
- グラストと契約している。
- 対価でグラストが減るの悲しいから、廊下で行き倒れになっていたと言う。
67 魔物は、老獪で恐ろしいが、愛する者にはとてもひたむき。
67 クッキーモンスターの話
- グラストには少し前に病気で死んだ娘がいた。
- だから僕は、グラストが寂しくないように側にいたい。
- グラストが、娘に作ってあげていた白いケーキが食べたい。
- グラストのは、僕がグラストを大好きだということも、そのケーキを食べてみたいということも、よくわからないみたい。
- 娘にしたみたいに、僕の頭をなでてくれないから、グラストは僕があんまり好きでじゃないんだと思う。
- 人間は僕たちをあまり近づけない。
- グラストが減るのだって、凄く嫌なのに、グラストは、それが当たり前と思っている。僕が当たり前みたいに、グラストの命を削っていると思っている。
68 魔術汚染と魔術浸食という病
- この世界の人間は、人外者達や動植物のように身の内に魔術を持たずに生まれてくる。
- その代わり人間は、体内に魔術を取り込み流す為の器官がある。
- その容量を魔術可動域という。
- 同時に、魔術への接触上限を示す魔術抵抗値というものがある。
- この2つの数値が、この世界での人間の生き方を決める。
69 たとえば・・・
- 魔術師になりたくても、可動域が低いと難しい。
- 抵抗値を超えた魔術に触れると、人間の体は壊れる。
69 魔術汚染と魔術浸食はありふれた病。
- 大抵の場合、切り傷を治すように治癒できるもの。
- 抵抗値(魔術接触上限)が極端に低いと人間は、その症状が激化しやすい。
- 治癒可能な領域を超えると、指先から結晶化してしまう。→薬の魔物が生成する薬のみで治療が可能になる。
- 症状が出ないようにするためには、魔術とかかわらず生きていくことしかない。
- 普通の人間が、大きすぎる魔術に触れても、同様。
- だから、土地の魔術基盤が豊かなリーエンベルクでは、人間ではなく家事妖精を雇っている。抵抗値の高い人間だけが、リーエンベルクの騎士になれる。
69 魔術学院
- ウィームにある。
- この土地は、可動域の高い人達が多い。
69 ネアの魔術可動域
- 4
- 恐らく、10段階の4。
- エーダリアの表情からは、歌乞いとしては低いと察せれた。
70 私はこんな容姿だったか?ネアの疑問。
- これは私ではない。
- 造作はさして変わらないが、髪と瞳の色が違う。
- 持病を持つ心臓や肺が苦しくなくなっている。
- この世界にきてからからだが軽い。
- 仮面の魔物・・・
71 帰宅したディノ
- エーダリアの魔導書の付録図録に書かれた高価希少な魔術道具や宝石などの一覧。
- ネアが興味深く見ていたので、ディノが持って帰ってくる。
72 ディノのおみやげ
- 火竜の卵
- ラムネルの毛皮
72 ラムネル
- 人間の目の前には滅多に姿を現さない。
- 狼姿の氷の精霊の王族の一系譜。
- 希少な生き物。
- 毛皮は、火に纏わる全ての魔術を弾くし、羽織ると外気温の影響を受けない。
76 仕立て屋の魔物
- ラムネルの毛皮で、ネアのコートを仕立てるとディノ。
76 乳白色のシンプルな指輪
- ディノのおすすめ
- 御守の指輪
- これを付けている限り、ネアはどんなものからも損なわれない。
77 後始末は、エーダリアにまかせる。
77 朝食は妖精の料理です
77 ディノが宝物を盗ってきた翌日の朝食の席
77 親竜の居場所探索も含め酷使されたゼノーシュは、今朝は2人分の朝食を採っている。グラストを削らない、ただのリーエンベルクのの朝食。
78 【🍴】朝食
- 美味しそうなハムやチーズ
- 焼き栗や揚げ野菜を散らしたサラダ
- 彩りの酢漬けの野菜
- ボイルした白いソーセージ
- ソーセージのソースにもなる、あつあつとろりのポテトグラタン。
- オレンジと紅茶のパン
- バターの種類も豊富(ホイップバター、岩石と香草のバター、香辛料の効いた赤いバター、薫香のある熟成バター)
- パン用の鶏レバーのパテ
- 何種類かのジャム
- トマトベースのクリームスープ(ポタージュのようなとろみがあり、のせられたチーズがアクセントになった美味しさ)
79 ディノはネアに食事を摂らせる悦びを覚えた。
80 給仕
- 人間ではなく、料理共々、ウィームの農家出身の妖精。
- 羽がない種の妖精
- ネアには、少しだけ輪郭が曖昧な穏やかな笑顔のおじさまと、執事然とした髭の老紳士に見える。
80 ディノも不慣れなこともなく、一緒に食事する。
- 人間に浸透した文化の殆どは、元々は魔物のものだと教えてくれた。
82 ディノの情操教育のため街に下りてもいいかとエーダリアに許可をもらうネア。
- 姿と魔術の調整をするならいいだろうと、言われる。
- ディノに人間に擬態させる。
82 ディノは最近ネアのことをご主人様と呼ぶ。
83 ネアは私のこの姿しか好きじゃないどろう?この姿を変えたら私のことはいらなくなるのではないかな、と尋ねるディノに、ネアは一時的な措置だからと答える。
- その時、ゼノーシュが、容姿だけじゃないって補足してあげないんだね。と問いかける。
さっきまで子供のようなゼノーシュだったのに、この切り返しと言葉使いは急に大人びて感じる。
84 白の魔物の髪を洗髪したのか?まさか一緒に寝ているのか?
このような質問がくりだされるのは、ありえないことだからなのかな。
84 ネア自身が仮面の魔物の被害者かもしれないと、エーダリアに打ち明けるネア。
- ディノが、それは私の介入だから、怖がらなくていいよと答える。
- ネアをこちらの世界に呼び落とす際に、前の体のままでは色々と不都合があったので、こちらで生きやすいように作り替えておいたとディノ。
- 入れ物を再造形したようなもの。
87 ディノ・シルハーン
- ディノの正式名称。
- シルハーンが、ディノの司るものを示す響きなのだそうだ。
91 ディノが選んでくれた指輪は、ディノの小指の爪でできている。
91 ネアがたてた第一段階の自立の形
- ディノが不在の時、一人で街に出てみる。
- 門を守る騎士達には、ディノを街に連れ出す為の下見だと説明
91 ウィーム街
- ウィーム中央・・・かつて王都だった地域
91 煉瓦の魔物
- 大人の男性風
- すぐに距離を詰められないが、徐々に仲良しなってから契約をねらえそう。
- 面倒のいい兄貴分気質で、多少打算的、商売としての需要があり、華美すぎない容姿の煉瓦の魔物をネアは少し気になっていた。
92 酵母の魔物
- 可愛らしい少女姿
- 同性でお友達になれそう
92 火種の魔物
- 橙色の毛皮を持つ小さな丸栗鼠姿
- もふもふ
- 物を燃やすのが好きなので却下
92 木通(アケビ)の魔物
- 大きな木の枝に腰かけた
- 木通(アケビ)に関する才能をどういかしたらいいのかわからないので却下
92 歌乞いは、契約が終わった後も命が残っていればという前提
- 契約できる魔物の数に上限はないらしい。
92 ネアの可動域が低すぎて、憧れの妖精のインク工房の求人に応募できなかった。
93 白い闇と雨だれの酒(煉瓦の魔物)
93 ロイク
- 煉瓦の魔物
- 土を焼き煉瓦をつくる。または、出来上がった煉瓦を土に還す。
- 人間の恐怖と欲望によって成り立たせた。
- 戦乱に於いて、煉瓦を崩すということは国盗りに効果がある。
- 国を富ませるにあたり、民草の建築を統べるこの力は、階位は低いものの汎用性の高い魔術。
- ロイクは歌乞いとの契約者
95 ネアとロイクの2度目の出会い
- ロイクはネアの容姿を気にいった。
95 魔物の恋愛
- 人間の肉体が魔物の伴侶として適さないだけで、魔物は人間を恋の相手に選ばないわけでない。
96 静かな雨の降るウィームの晩秋の夜
- ネアに髪結い用のリボンを贈られたロイク
- 自分の歌乞いに初めて強請(ねだ)った雨だれの酒を思い出し、かつて暮らしていた職人街に立ち寄りたくなった。(契約の魔物を得て裕福になった主人が戻ることない火葬の人間の生活の場所。)
- ロイクは今でも職人街が好きだった。
- ネアに昔の雇い主の姿を見るロイク。
97 魔物の自分が恐れる程の悍(あらあら)しく、そして芳しい気配
- 白い闇夜
- 羨ましいことだ。私もまだ、あの子から贈り物を貰ったことがない。
ディノが抹殺した。
98 リボンと楓の木(ディノ)
98 老朽化した瀟洒(しょうしゃ)な屋敷の古い楓の木
- 彼女は一人で暮らしていた。
- 彼女の最後の家族は、交通事故で亡くなった。
- 朽ちて湯家と庭を手放さないのは、彼女の幸福だった時代の象徴だったから。
98 瀟洒(しょうしゃ)
98 楓(かえで)
98 彼女
- 古い家の主
- 決して豊かでない収入
- たった一人で生きる病弱な女性。
彼女とは、ネアハーレイ・ジョーンワースのことでしょうね。ディノは現実世界のネアハーレイ・ジョーンワースを観測できる能力があるのですね。
99 酵母の魔物はディノがこわしてネアに叱られたので、煉瓦の魔物は練り直して違う生き物にしたディノ。
- 煉瓦の魔物は、ネアを壊そうとしていたことは告げないディノ。
- ネアが困った顔をしているのが、堪えるし理解できないディノ。
- 煉瓦の魔物からは、ネアの贈ったリボンを取り返していた。
100 ネアが贈ったリボン
- 魔術の因果で、祝福を宿していた。
- ディノの複雑な気持ち。
- リボンをどうやって髪に飾ればいいのかわからないディノ。
101 あまり目立たない容姿に擬態することができないかとネアに聞かれる。
- 本棟は可能だができないと答えたディノ。
- 理由は、初めて出会った夜、暫しの間、めを輝かせてこの姿に見惚れていた彼女を覚えているから。
103 過分に白を持つあの2人
- 最初から私(ディノ)と普通に会話できていた。
- 階位の近しい者もいたが、最近はあまり会うこともなくなった。
- 階位が近くないものの、ずっとそばにいた者達は、もう誰もいなくなってしまった。
103 ネアを手に入れて自由になった、ネアの命令。
- 最初のよる、ゼノーシュを傅(かしづ)かせたことに、「息を吸うように、他の魔物を思いのままにしてはいけません。どうしても必要な時に、きちんと考えてから力を振るうこと!」と命令された。
あのシュチュエーションで、音がなるくらいとあったのは、ゼノーシュが自然に首を垂れたわけではなく、ディノが強制していたのか・・・。わかりづらい表現だ。
104 この世界にネアを呼び落とすため、ディノは理を歪めていた。
- 彼女という人間の存在の記憶を、あの世界からそぎ落とした。
104 あの庭の楓には一人の美しい精霊がいた。
- ネアは知らない。
- 当然のように、ネアに微笑みかけられ、ネアの箱庭に守られていた楓の精は、こちら側の世界にはいない。
ここ、よくわからない。わざと伏せているのか、書きたいことが表現できてないのか。何かこの後の布石なのか。
104 真夜中に訪れます
104 こちらの世界に来て、3週間目
- ネアの転職活動は暗礁に乗り上げた。
- 転職対象の魔物達が、ディノの制裁にあったから。
105 クッキーモンスターはゼノーシュ
105 歌乞いは、複数の魔物と契約できない。
109 野兎
- 謎の紙切れ生物(長方形の包装紙み見える)
- 中階級の精霊
- 外回廊をぶんぶん飛んでいたので、ネアに両手を打ち叩かれ殺された。
- ネアが儚いものだと言うので、エーダリアが野兎は、魔術階位の高いウィームの領民ですら狩る精霊だと教えてくれる。ディノのくれた魔物の御守に触れたからではと言った。
109 ディノのくれた御守の指環
- ディノとネアにしか見えないもの
- ディノの小指の爪でつくられたもの
110 ディノが封筒にネアの抜け落ちた髪の毛と猫の落書きをしまっていた。
- 呪いかと思いたって、深夜エーダリアに相談しるネア。
112 御前に魔物ディノの細やかな制御はできるものではないな
- 今夜はいないディノに行先を聞いていないネアにエーダリアが放った一言。
- ネアは最近まで野良で、高齢で自立した男性の魔物だから、行先を秘める自由も必要だと思っている。この土地で悪さをしないように言い聞かせている。
113 グラストから聞いたエーダリアのこと
- 窓のある部屋を好むのは、王都では危うい立場で、度々暗殺の危険に晒されていたので、窓から外の景色を楽しむだけの我が儘さえ許されていなかったから。
- ようやく手に入れた小さな自由。
115 エーダリアとの語らい
116 呪い避けの高価な術符を何枚もエーダリアからもらう
- エーダリアの机の上の魔術書をネアが持ち去ろうと脅したから。
116 封筒の髪の毛の真実
- ディノは、抜け毛がご主人様の欠片だと思っていた。
- 欠片が落ちて、減らないように慌てて集めていた。
116 仕事が終わったら街に出ます
116 秋の終わり 収穫祭も近くなったその日
116 エーダリアが薬の指示書を持ってきた
117 スリンダビル
- 薬の効能は、魂の自白剤
- 危ない薬
- 過去の因縁を紐解いたり、世代を超えた病の原因を探ったり、政敵の失敗に使ったりする。
- ディノがいうには、リブスタッツの実と水の系譜の竜の鱗でも補えると呟き、エーダリアを興奮させた。
117 こちらの世界の魔術師の統計によると
- 魔術師の実働時間は、人間の限界に近い
- 婚約破棄率と離婚率が堂々の全職種中第1位。
117 人間の魂に、記憶が欠け残ることは珍しい。
118 2度目の街歩き
- ディノの擬態は、髪色を変えるだけ。
- 服装もかわるが、高価なもの
119 【🍴】屋台の菓子
- この国(ウィーム)では、秋から冬にかけて、木の棒に巻き付けたパン生地に、乾燥させた赤い果実の粉末を練りこみ、蜂蜜とシナモンをまぶして、手で回し焼くもの。
- 街の教会の前や広場で美味しそうな甘い匂いがする。
教会があるのか。宗教は何かな。
119 ゼノ(ゼノーシュ)
- クッキーで餌付けが功を奏し、本当は愛くるしい少年の魔物を、最近ゼノと愛称で呼べるようになったネア。
120 ウィーム中央
- 旧王都だった場所。
- 物価が高い。
- お店が沢山ある
- 歌劇場、美術館、自然史博物館、名所がある
- 文化的水準が高い。
- 各国の王都に卸されている陶器は、ここで絵付けされている。
- 花彫りの硝子工芸、刺繍製品も有名。
- ウィームといえば、お茶文化とまで言われ、紅茶やケーキの美味しい有名店が多い。
120 リノアール
- 百貨店並みの品揃え
- こちらの世界の高級百貨店
- 3階建ての離宮めいた複合施設で、ネアは特別危険指定地域にしている。
- 店舗内に違法併設された別店舗などもあり、星屑を使ったランプや刺繍製品の専門店、魔術道具の店、ドレスの店、妖精の営む宝石店まである。
121 イブメリア
- クリスマスに相当する祝祭。
- イブメリアの期間は、この大陸の教会が祀る神が姿を現した日を中心にしている。
- 前2日と当日の夜は、ヴェルクレアも国を挙げて祝祭する。
- ウィームは、イブメリアの祝祭が世界で最も美しい都だと言われている。
121 この大陸の教会が祀る神
- 鹿角の魔物
121 リノアールでディノに買ってもらったもの
- 小さな風景を閉じ込めた素敵な置物
- リーエンベルクの形をしたオルゴール
121 自分で買ってしまったもの
- 夜結晶で出来たイブメリアのオーナメント
- 綺麗な刺繍のハンカチ
街の探索を詳細に書いてもらいたかった。
122 婚約者を慰めたら婚約破棄されました
122 ネアがこの世界に来てから、一月あまりが経った。
122 ディノが集めてきた品物
- エーダリアが各所と話し合った結果、高位の人外者の略奪については、人間が口出し出来ないを理由に、武具、薬など一部の物は国庫に残されることが決定。
- ラムネルの毛皮は、冬に備え、ネアのコートに仕立てられる事になっている。
122 汽水(きすい)期間
- 契約の魔物との繋がりを深める期間のこと
- 余命の観測頻度が高く、出来る事出来ない事を明確に数値化する
- 歌乞いがしっかりした任務を受けるのは、汽水(きすい)期間の終了後になる。
125 エーダリアがネアの婚約者であることに引っ掛かるディノ。
126 ディノとエーダリアの言い争い。
- ゼノがネアをたたき起こしにくる。
134 懊悩(おうのう)
136 婚約破棄
136 無自覚の失恋
- 姿を見せない魔術の道で立ち聞きするゼノーシュとグラストの会話。
エーダリアは、ネアに無自覚の好意を持っていたのか・・・。ちょっとドタバタ過ぎてわかりにくかった。
139 蹲(うずくま)る
139 掴(つか)む
143 婚約破棄されたことで、エーダリアの命が救えたことに、ネアは気づいていない。
143 魔術師と通信妖精(エーダリアとヒルド)
143 魔術式の図案
- エーダリアは、魔術式の図案が好き。
- 芸術や数学の分野への可能性
- 今は、鑑賞物となっている。
- 込み入った魔術式ほど美しいので、高位魔術師以外は閲覧禁止。
144 ヒルド
- 背の高い男
- 漆黒の装いにフード付きの長いケープを纏(まと)い、背中に畳んだ大きな羽が、彼が妖精であることを示している。
- 太陽光で緑と青の複雑に煌めき、触れれば敗れてしまいそうな薄い妖精の羽は、彼が高位の妖精の証。
- 瑠璃色の瞳
- 自分の祖国を滅ぼした王妃に隷属させられ、この国に連れてこられた。
- 第一王子の従者の一人。
- 今は、映像の記録をする通信妖精
- 本当は、森と湖、そしてそこで育まれる宝石を司る妖精の最後の1人。
- エーダリアは教え子。
- かつて遥か南方にある島国にいた妖精。
145 エーダリアとネアの婚約破棄について問いただすヒルド。
- 監査官としてヒルドを送り出したのは、第一王子。
145 第一王子
- 正妃の唯一の子供
- 母親似
- 金糸の髪に赤い瞳
- 有能で聡明
145 第一王子の母親
- 王に望まれて正妃になった
- 元公爵令嬢
146 ネアの契約の魔物が白持ちだと、第一王子や王都に知られていない。
- 多くの欲と毒に晒されないように、エーダリアが盾となっていた。
151 妖精
- 職人としての気質が強く服に隠れる程の羽しか持たないもの
- 自然の中で特定の要素を司る、大きな羽を持つ高位の妖精。
- ヒルドは高位の妖精。一氏族の王だった。魔術を多用する種。
152 ヒルドは奴隷として羽は落とされていた。
155 ヒルドのネア観察
156 庭に迷子になり魔物を持ち帰りました
156 ふくよかな秋の森の色彩が
157 周囲の景色がリーエンベルクの中庭でなくなって
- どこか遠くで教会の鐘の音
157 今朝、元婚約者(エーダリア)が騒がしくしていた
- 近隣で魔術汚染による被害が出たとかで、山狩りをすると話していた。
158 鸚鵡頭を持った燕尾服の小人
- 走り去った
159 この世界では、魔物は神様に相当する
159 迷子になって、視界が開けた
- 開けた土地の中央に二脚の豪奢な椅子
159 漆黒のスリーピースの帽子姿の男性
- 豪奢な椅子の一つに腰かけていた
- 低く甘い男性の声
- 老獪で上品な印象
- 足元に人間の着衣のままのきぐるみが積みあがっている(百枚近くもある)
- 槿(むくげ)さんとネアは呼ぶ
- 耳下までの真っ白い髪
- 仄暗く光を孕む赤紫の瞳
- ぞくりとする美貌
- 口元の悪戯っぽい微笑み
- 艶やかな革靴にオリーブ色のトップハット
- アルテア
- ディノと知り合い
161 パーシュの小道
- 魔術汚染により、人外者の領域がこちらに混ざり合ってしまった道のこと
164 ネアの家の庭には亡くなった父親がとても大切ししていた槿(むくげ)の木があった。
164 槿(むくげ)
165 両親が亡くなった日の夜
- ネアのの夢の中に、綺麗な姿になった庭の槿(むくげ)の木さんが、もうすぐ自分もいなくなるのだと、最後の挨拶に来た。夢だと思っていた。
- 翌日、本当に槿(むくげ)の木が枯れた。
- 槿(むくげ)の精
169 アルテアはネアの槿(むくげ)の精ではなかった。
- アルテアはこの国で初めて公式に観測された公爵の魔物
175 ネアは音痴
180 魔物を不注意で潰しかけてしまいました
180 ネアの夢
- アルテア
- アルテアに繋がることを考えたのだろうと言われる
- アルテアはディノが王だとネアに話した
- 魔物は、各々が司る資質の王であるし、王族相当は他にもいるが、魔物の王はディノ一人。
188 夢から覚めるネア
- 近々のグリムドールの鎖の捜索のため、寝る前に仮面の魔物の資料を読まされたから
189 アルテアが仮面の魔物
- ディノが言った。
- 少し前まで、魔術的な障りで、白灰色の髪になっていた。今は真っ白。
- アルテアは三席。
190 ネアはアルテアから金属制のタッセルの装飾を毟(むし)り取ってきてしまう。
191 金貨色の訪問者です
192 最初の訪問から日をおかずに、ヒルドはウィームに就任。
192 代理妖精
- 領主の判断が必要ない領政は、エーダリアの代理妖精が行っている。
- 代理妖精とは、各機構の要職に、主人の代理として就く妖精のこと。
- 主人と同等の権利を持つが、契約で絶対の忠誠を誓っているので、主人の不利益になることはできない。
- ヒルドもそう。第一王子に仕えている。
193 家事妖精
- リーエンベルクには多くの家事妖精がいる
- 彼女達はぼんやりとした影のような姿のまだ形を得ていない状態の妖精
- 家事妖精として研磨を積めば形がはっきりしてくる
- 統一戦争で古い妖精達が失われ、今はまだ、若い者達ばかりなのだという。
195 華やかなドレス姿の美しい女性の来客
- 深みのある向日葵色の髪には、上品なクリーム色の筋
- 艶やかな淡い緑のドレス
- 鮮やかな黄色や金色を持つものは、陽光の系譜なので、よく言えば朗らかで天真爛漫ですが、茶や琥珀を持たない生粋の黄色は、高慢で気位の高い者が多い。
- 少女の姿の人外者
- 金貨色の瞳
- ネアの客だった
196 魔物に対しての価値観と考え方の違い
- 妖精であるヒルドは、リーエンベルクは、歌乞いであるグラストの治める領域だから、彼の魔物のゼノーシュに声をかけて働いてもらってもいいと思っている。
- エーダリアなら、こんな時声をかけないだろう。人間にとっての魔物は、魔術の儀式によってその恩恵を繋ぐことのできた災厄のようなもの。魔術師の長であるエーダリアはその線引きが厳格。どんな些細なことも魔物の言動を強いるということは対価が必要になる前提で考慮するから。
197 魔物に食べ物を与えるという行為
- 食べ物を与えるという事は、愛情を示す行為である
- ネアはしらずに、ゼノーシュにクッキーをあげていた。
197 嵩(かさ)
200 狡(こす・ずる)さ
202 大事な魔物が怪我しました
202 アルビクロム領
- 学徒と書架の街
- かつては、別の国だった
- ウィームから馬車で何日もかかる距離
- 曇天で、霧ががかった日が多い。(イギリスににている。)
202 書架(しょか)
202 本日の任務
- 月の羅針盤と呼ばれる魔術道具の回収
202 月の羅針盤
- グリムドールの鎖を探す為に使う魔術道具
202 躊躇(ためら)う
206 アルビクロムの商会を調査
- エーダリア達
206 月の羅針盤の持ち主だと思われる人物に会いに行く
- ネア達
206 公共転移門
- 今回アルビクロム領までは、馬車旅ではなく国管理の転移門を使用してきた。
- 保安上、複雑な申請が必要
207 アルビクロム領は労働階級でも自由に暮らせる
- 馬車が多く、騎兵を見かけるのは、他領地ほど治安が安定していない
207 武器庫の塔
- アルビクロム領は、国境域だから
207 アルビクロム領は食べ物がおいしくない
- 調理法が雑で大味なので、魔物は好まない
208 ネアとディノの依頼
- グリムドールの鎖の扱いを知る王立図書館に住む妖精への面会
- 月の羅針盤を所持する墓地に住む魔物の訪問
209 黒煙(こくえん)の魔物
- 火葬場や墓地に住む魔物の一種
- 訪ねる黒煙の魔物は、月の魔物に執着が深く、直接追うことは許されないからと、月の気配を探し出すことのできる羅針盤を作った。
211 ダイアナ
- 月の魔物
212 腕を負傷するディノ
- 黒煙の魔物の手を落とすも、ディノも負傷する
- 擬態して魔物の質を封じて、人間と変わらない状態にしていたので怪我をした
215 ガレンがアルビクロムに保有する屋敷
- 街の中心地から程近い閑静な住宅地
220 報復措置を取ろうと思います
222 ネア、アルテアと遭遇
- ガレンがアルビクロムに保有する屋敷の扉のひとつに、「自由への扉はここだ!論文の締め切りなど忘れて飛び出そう!」とメモ用紙を釘で打ち付けられている部屋から
- 魔術の道を通ってきた
- ネアは水場を探していただけ
222 天鵞絨(ビロード)
224 ネアの可動域4に絶句するアルテア
- 抵抗値は、観測機を振り切ったので魔物の遭遇には耐えれるネア。
225 先日偶然会った時に、アルテアの装飾品を偶然持って帰ってしまったことを謝罪して返却するというが、
- 魔物は力に優位性を持たせるから、奪えた以上ネアのものだと許される。
225 ネアが来た魔術の道は、逆探知不可能な術式だった
225 アルテアがネアを転移させたのは、見知らぬ森林公園
- ネアが口にした途中までの住所
- アルビクロムは宅地開発が杜撰(ずさん)だったから、同住所の飛び地がある
226 杜撰(ずさん)
226 ダイアナの噴水
- 月の魔物の名前
- 月の魔物に纏わる土地
- 報復日和
228 ネアの武装
- ディノからもらった御守の指環
- ゼノーシュにもらったばかりの投擲(とうてき)された相手を呪うという種(ゼノーシュのおやつ)
- 水筒・・・中身は、野生の竜が死ぬくらいの激辛香辛油
228 投擲(とうてき)
228 吝(やぶさ)か
232 齎(もたら)す
231 然し乍ら(しかしながら)
ちょっと感じていたけれど、作者の人は漢字返還に頼りがち過ぎる気がします。日頃用いないものを無理やり漢字にしているのは何故?
233 ネアが最後の手段で恥を忍んで歌った。
235 アルテアはネアが音痴ではないと言った
- 黒煙の魔物がネアのことをご主人様とよび、正常な反応を示していた。
- ディノは独特な歌い方で可愛いと思うと言った。
236 縋(すが)る
238 意に関せず、歌ったことでアルテアをテイムしてしまうネア。
239 トカレ
- 鳥しかいない無人島
- アルテアの存在が気に食わないディノが「トカレに帰れ」と言い放った。
239 斃(たお)す
243 アルテアとの契約を破棄してもらうように仕向けるネア
- 歌乞いが結ばれた契約を解除できない(高位の魔物ならなおさら)
- 魔物は、仕事の内容が容易であればあるほど、仕事の依頼を断るのは面倒らしい。
246 昨日の公園で、黒煙の魔物の懐に、月の羅針盤が入っていた。
246 アルテアの資質
- 選択を司る者
- 枝葉を伸ばし、均衡を崩しかねないものを剪定したがる嗜好がある
- 資料集めのようなもの・・・パーシュの小道で、仮面の手入れをしていた。
- 彼の望む仮面の素材は、今回のように世界の深部から攪拌(かくはん)しないと、手の中に落ちて来ないのかもしれない。そのために調整もしていた。
246 そのための調整
- 安寧を脅かされた各国が、それぞれに力となる駒を動かした。
- その駒が、良い資料を集める絶好の機会
- その獲物は、仮面の魔物を追いかけて自ら罠に飛び込んで来てくれる。
247 ヴェルクレアでは、白に近い色を持つ仮面の魔物には手を出さない方針。
- 仮面の魔物をそれ以外の姿で認識していた国では、アルテアを直接迎えようとしていたところもあったかもしれない。
- アルビクロムは、アルテアの剪定の対象ではなかったが、一部の国だけに災いを齎(もたら)すと、人間の国同士で戦になることもある。それを避けるために対象ではない国にも足跡を残し、世界的な障りだと思わせておきたかったのかも。
249 羅針盤が職務放棄します
249 数日後
- アルテアと黒煙の魔物を捕らえたネアの歌唱力の追加調査が終了
- アルテアで実験して、ネアは普通に歌えた
251 月の羅針盤が、グリムドールの鎖の位置だけ指示さない。
ネアがアルテアもぎとったタッセルでは?
254 ディノがしかけておいた御守のにより、転移に反応して、エーダリアを眠らせてしまう
275 ディノからもらった御守の乳白色の指環
- 二度と外すなとディノが渡した指輪は、しっくりするが、一瞬見慣れぬ指輪の感じるネア
- しらずにはずれていたらしい・・・
257 抽斗(ひきだし)からグリムドールの鎖
- グリムドールの鎖のタッセルを一房だけちぎり、ディノはネアの手のひらに落とした。
258 魔物に命を狙われました
258 向日葵色の美しい髪の美しい魔物
- ディノが重ねた排他結界の内側、リーエンベルクの廊下で会う。
- 植物の魔物
262 夢の世界でアルテアと再会
- アルテアは、他の魔物(エマジュリア)に殺されるくらいなら、自分でネアを殺そうと思っている
262 エマジュリア
- 向日葵色の髪に金貨色の瞳の美しい少女
- 子爵の魔物で信奉者も多い女
- ディノ・シルハーンの寵を得ていた者
- 黄菊の魔物・・・大輪ではないが、気高く、常用され、信仰を司る完璧な輪郭の花
262 シルハーン(ディノ)はやり方を間違えたとアルテアがいう。
- 殺さずに、今まで通り寵を与えておけば良かったと。
264 ネアの魔術可動域4
- ウィームの住民は何百もの数値が当たり前
- ネアは蟻の魔物の半分の強さもない
265 ネアの脱出手段とは
- リノアールの魔術道具の高級商店で商品を購入した。
- 特殊な魔方陣を書いた紙を飲み込み、魂に術式を書きこむもの。
- あとは、決められた手順を心の中で踏むだけで、行動すら制限されても、自殺できる。
- 自決の潔(いさぎよ)さは、良からぬ生き物の手に落ちた時に人間が使う、流行りの自決道具。
266 今回のことは、ディノが、ネアを籠に閉じ込めてしまおうと、怖い目にわざとあわした。
268 忌避(きひ)
273 ディノの与えた指輪
- 2つめ
- 意味?
274 エマジュリアの件もディノがわざと隙を作った。
274 エピローグ
275 睡眠不足のネア
276 【🍴】気菊の魔物の襲撃後の睡眠不足の朝食
- ウィーム伝統のグヤーシュ
- ローズマリー風味のチーズと玉葱のラビオリ
- 前菜の海老と香草のマリネ的なもの
- (マリネ)ケッパーに似た謎の赤い小さな実は、時折しゃりしゃりする
- ウィームの伝統料理の牛のコンソメのスープ・・・クネルが入ったもの
276 ケッパー
278 クネル
277 エーダリアの代理妖精
- 脱出や隠蔽にたけている
- 恐ろしく頭の回転が速く、悪知恵が働き、勝つためにはどんな手段もいとわない妖精
- 空間に迷路の要素を添付する特殊技能もある
277 アルテアから奪ったグリムドールの鎖
- 研究の跡がある
- 鎖の所在追跡効果を、解析されている可能性が高い
- だからアルテアはネアにくれた
281 ウィームの小さな物語集
281 調香の魔物とこれからのカード
282 調香の魔物が死んだ
- 長命だったので、老衰なのだろう
- ネアは調香の魔物のもとに通っていた。
282 予(あらかじ)め
282 此方(こなた)
282 調香の魔物
- 珍しい成り合いの魔物
- 元は、妖精の王であった
- 戦乱で焼け落ちた森の中で魔物になった
- 一説には、鶺鴒(せきれい)の魔物だった伴侶が、再び生まれてくるのを待っているのだとか。
- とても美しい魔物
- 朝焼け色の妖精の羽と黄金の瞳の、うら若き青年の姿をしている
- 雨だれの声を持ち、木漏れ日の微笑みで、どんな人間の心も寛がせてしまう
282 鶺鴒(せきれい)
282 寛(くつろ)ぐ
283 調香の魔物が死んでから暫くたったあの日
- リーエンベルクに小さな小包が届いた
- 藍色の箱
- 箱に記された宛名の文字、懐かしい香り
283 ・・・歌劇場の薔薇のロージェを取ってあげるよ・・・
283 ロージェ
283 南瓜の絵
- ハロウィーン
- 南瓜頭の魔物
- ネアが自分が生まれた世界の習慣
284 この世界の南瓜の魔物
- 階位の低い魔物
- ディノはすぐ死んでしまう南瓜の魔物を確保するのに苦労する
- 足が沢山ある生き物
284 香りのいい石鹸で丁寧にネアが、ディノの手を洗ってくれる
- ラベンダーと夜の星影で作られた石鹸の香り
- 人間の商店が作った売り物の香り
285 ネアが作った印章
- 鳩と柊、リボンの印章
- 鳩は、ネアの瞳の色から
- リボンはディノの印象
- 柊には、ネアの生まれた世界では、お守りのような意味があるから
286 ディノがネアからもらったクリスマスカード
- 仕掛けのあるクリスマスツリーのカード
- ツリーの先端の星には氷の結晶が使用され、香水をかためている。
- 香りはディノの好きな香りを調べ、調香の魔物に作ってもらったもの
- 『私の、大切な魔物へ』というメッセージの金文字を撫でると、オルゴールのような音楽が鳴り始める仕掛け。
287 鶺鴒(せきれい)の魔術師
- 亡くなった調香の魔物の奥様
- 凄腕魔術師で、彼女が調合したインクは、触れると音楽を奏でる。
- ネアへの納品を最後に魔術になってしまった。ごく稀に、卓越した魔術師が魔術そのものに還元されることがある。体と魂を捨てて魔術に成ることで、その魔術師の固有魔術を、誰にでも使える魔術として開放することができる。
287 漸(ようや)く
291 ディノが贈ったネアの指環
- ディノの魂を切り分けた指輪
- そろそろもう一つ増やそうとディノは考えている
- 魔物から指輪を贈られる意味とは?
292 たった一人の御姫様
292 グラストのの亡くなった娘
- 栗色の巻き毛
- 新緑の瞳は大きく
- 陽に当たらない白い肌は妖精のようだった
- 陽光の魔術の障りを受けていた(陽に当たってはいけない)
- 8歳でなくなった。
292 グラストの妻
- 娘のお産の際に亡くなった
- 貴族同志の政略結婚だったが、よい夫婦になりつつあった。
295 ・・・「伯爵家のお家ではなくて、街の小さなお家の子供だったらよかったのに」・・・
- グラストの最愛の娘の寄る辺ないつぶやき
- 小さな家の子供の親達のように、自分の手でケーキを作り、子守唄をうたってやったグラスト。
269 娘と過ごす時間のために、騎士の職を辞せない理由
- 生まれながらに持った魔術可動域の高さ
- 人ならざる者達の祝福を集めやすい体質
- リーエンベルクのような一定の階位の人外者達の浸食を退ける土地に定期的に通い、または、任務の中で身に持った過分な祝福を削ぎ落す必要があった。・・・体の弱い娘を殺してしまわないように。
- グラストが授かる祝福は、陽光の系譜のものが多かった。
- 当時は立場の弱かったエーダリア様の身を危うくすることはできなかった。
297 雪結晶に薔薇の花の彫刻を施した墓石
- グラストの娘の墓
- ゼノーシュとの出会いの場所
- 亡くなった娘に懐かしい子守唄を歌ってやっていたら、「ねぇ、あの白いケーキ、僕にも作って」と水色の髪をした麗しい青年が、娘の墓の後ろ側に座り込んでいた。
300 【🍴】ゼノの憧れのケーキ
- グラストが娘のために手ずから作った生クリームたっぷりの白いただのスポンジケーキ。
301 ゼノーシュの望み
- あの白いケーキ
- 頭をなでて
- 子守唄
301 私の大好きな人
301 グラストの娘
- 私の体を壊してしまうのは、お日様の光の宿る魔術や祝福。
- 原因が判明するまでに浴びてしまった陽光の障りを受けて、日差しの強い日は窓に近づくこともできない。
- 今はもう、寝台から下りて部屋の中を歩くだけでも、喉の奥が熱くなる。息ができないが、お父様には笑いかける。
302 伯爵家ではなく庶民に生まれたかったの言葉の意味
- 庶民の家なら、息を切らさずに窓まで行けるから言った言葉
303 部屋にくる魔物
- 最近よく部屋に来る、私の大嫌いな魔物
- 白と水色の巻き毛をした、レモン色の瞳の男の子
- びっくりするくらい綺麗な魔物
- この魔物はお父様が大好きだ
- お父様の仕事を覗き見してきたり、お父様の執務室のペンをくすねてきたりしている。お父様の騎士のお仕事を毎日見ていて、お父様が馬を走らせている早朝には、高い木の上からその姿を見ているらしい。だから私は、この魔物が大嫌いだ。
304 ・・・お父様が持ち帰ったのは綺麗な鴇色のドレスだった。・・・
304 鴇(とき)色
306 契約する前から、ずっと傍にいたゼノーシュ
307 調香の魔物と優しい工房
307 ヒウル(妖精だった頃の名前)
- 調香の魔物
- 僅かにラベンダー色の滲んだ琥珀色から薔薇色に変化をつけた美しい妖精の羽を持っている。
- 黎明の光を溶かしたような金色の瞳
- 妖精から魔物になった珍しい存在
- 気質は妖精のまま
- 若々しい青年の姿だが、寿命がつきかけている
- 魔物になってからの正式な名前は別にある
308 【🍴】調香の魔物の部屋でのお茶
309 シュタルトの湖水メゾンのレストラン
- 調香の魔物が妻を連れて行ったレストラン
309 鶺鴒(せきれい)の魔術師
- 調香の魔物の妻
- ネアが好きな夫婦
310 ネアがディノに送るカード用に発注した仕事
- 調香の魔物の最後の仕事の一つになる
- ディノへの初めてのイブメリアのカード
314 ヒルドは調香の魔物ヒウルの友人
- 7年のつきあい
314 雪チューベローズの妖精達の再派生は、叶わなかった
- 滅びた氏族の再派生は、時間のかかるもの
- 再派生の叶いやすい植物の系譜でも時間がかかる
- 調香の魔物ヒウルは、魔物に転属した後、人間に生まれ直した伴侶と巡り会えた強運の持ち主だから、次の道筋では、再び雪チューベローズの妖精として派生するかも。
315 調香の魔物ヒウルの略歴
- かつてウィームより北に位置する小国の森に暮らす、妖精王だった。
- 馨しい香りを持つ雪咲きチューベローズ(雪チューベローズ)を司る妖精達の守護を受けた国だった
- 人間より妖精が多い、香水作りの盛んな美しい国
- 大きな戦乱で滅び、雪チューベローズの妖精達も一人残さず殺された
- 一族と伴侶を滅ばされた恨みを纏(まと)い魔物に転じた妖精王が、その悲劇の果てに、彼の伴侶であった記憶を辛うじて残した鶺鴒の魔術師と再会したのは、まさの奇跡だった。
315 纏(まとい)い
315 欠け残り
- こちらの世界では、前世の記憶を残す事を欠け残りという
- あまり望ましい事ではないことらしい
315 ヒルドもまた、己の一族を全て失った妖精王
315 鶺鴒の魔術師は、インクの魔法になってしまった
- 魔法になってしまったので、あの二人が生まれ変わりの果てに巡り合う事はなくなる
316 ウィームの魔術学院
- かつては雪チューベローズの妖精王だった調香の魔物が、じっくり土壌の祝福を育てた花壇がある
- まだ学生だった鶺鴒の魔術師と、非常勤の講師として学院を訪れていた調合の魔物の出会いの場所
- 今は、雪チューベローズという花の復活を目指し、学生達が近しい品種の花を育てている。この世界の品種改良は、魔術変化によるものであるので、ヒウルが祝福を授けた畑にはいつか、失われた花が咲くかもしれない。
317 ホットワインとリノアール
317 イブメリア
- ウィームで一番の祝祭
- クリスマスのようなもの
318 偏(かたよ)る
318 ウィームの色相は、青みに偏(かたよ)る
- 冬の系譜の守護の厚さが土地に与える影響
318 祝祭給付金
- 生活基盤の整っていない移住者の中でも、迷子と呼ばれる資産などを持たずにこの地に迷い込んだ者に対し、生計をたてる迄に支給されるもの。
- 祝祭には、土地の魔術が根付き、祝福を循環させる儀式的な役割があるので、行く際を楽しむようにとの運用
321 【🍴】ウィームのイブメリアの祝祭の屋台
- ホットワイン
- ディノは初めて飲み物を分け合って飲む
- 果実やお砂糖の甘味のある、女性や子供向けの飲み物・・・ディノは気に入った。
- シナモンやドライフルーツの入ったイブメリアの時期限定の茶色い蒸しパンのような焼き菓子
324 この世界とネアの生まれた世界の言葉
- 同じ意味を持っている言葉
- まるで違う意味を持っている言葉
- 言葉の意味が重なる不思議
- ディノも、言葉の重なりの謎はわからない
- この世界が生まれた頃から、異世界から招きいれた者はいないと、ディノは断言するので、ネアのように他の世界から呼び落とされた誰かが残していった言葉という訳ではない。
328 フィンベリア
- 気象が化石になったもの
- 原石を研磨して加工している
- 石材としては、事象石と呼び、家具や建材に使うこともある
- 雪の夜が化石になったもの、朝焼け、夏の夜の雨など
- 雪の降る夜の森に、聖堂と鹿の小さな置物が設置されたフィンベリアをディノに買ってもらった
332 魔術金庫
- ネアが荷物を持たずにすように、装飾品などに加工した魔術金庫を用意しようと、ディノは言った
332 金庫師
- 魔術金庫えを作る職人
- 懐中時計型や鞄型など、生み出される金庫は職人ごとに違う
- 一般的な便利道具
- 空間魔術を応用したもの
333 ベルリース
- 妖精除けの扉飾り
- 妖精達は、基本的には住人の招待がなければ家に入り込めないが、力を強める祝祭の日や夏至祭になると、住人の隙や魔術の揺らぎを衝いて忍び込もうとする
- ベルリースを祝祭飾りの下に重ねておけば、悪いものの浸食を防げる
334 ディノの城
- 私以外の他の生き物はいない
336 香辛料の店
- 髪と瞳の色を変えたアルテア(公爵位の魔物)が買い物していた
- 人間に擬態しているので他にも荷物を持っている
- チーズや野菜やお肉の袋を持っているので、自炊している魔物かも・・・
337 【🍴】リノアールの裏通りにある素敵なカフェ
- ゼノから、メランジェが美味しいと教えてもらった