紅霞後宮物語 第十二幕 (富士見L文庫) (日本語) 文庫 – 2020/12/15
<人>馮紅燕(フウコウエン) 女
- (位)貴妃。
- 小玉(ショウギョク)の心棒者。
- 雯凰(ブンオウ)(=王太妃)の娘。
- 王太妃譲りの美貌と性格を持つ。
- 薄雅媛(ハクガエン 女)の義理の妹。
心棒(しんぼう)
- 車輪・こまなど、回転する物の中心となる棒。回転軸。心木 (しんぎ) 。
- 物の中心に入れて、支えなどする棒。
- 集団やその活動の中心になるもの。「一家の心棒となって働く」
雯
- 音読み ブン
- 意味 雲の美しい模様。
<人>雨雨(ウウ) 女
- 馮紅燕(フウコウエン)付きの女官。
- 以前は異郷の地に嫁いだ薄雅媛(ハクガエン)付きの女官だった。
<人>薄雅媛(ハクガエン) 女
- (位)元、充儀(ジュウギ)。
- 李真挂(リシンケイ)、馮紅燕(フウコウエン)と友人関係になる。
- 雯凰(ブンオウ)(=王太妃)の養女となり、後宮を出て異郷の地に嫁いだ。
<人>魏香児(ギコウジ) 女
- つい先日まで、馮紅燕(フウコウエン)い仕えていた。
- 元は王太妃の熱狂的な子飼いで、忠誠心に厚い。
<人>李真挂(リシンケイ) 女
- (位)才人。➡本書では、賢妃になっている。
- 小玉(ショウギョク)の心棒者。
- 元は昭儀(ショウギ)だったが、降格して才人となった。
<人>細鈴(サイリン) 女
- 李真挂(リシンケイ)に仕える女官。
<人>徐麗丹(ジョレイタン) 女
- (位)尚宮(ショウキュウ)。
- 女官を統括している。
- 梅花(バイカ)の知己。
- 紅霞宮(こうかきゅう)の水に毒を盛られたと仮説をたて、自ら試飲して実証した。
- 小玉付きの女官。
- 文林(ブンリン)の母親と親交があった。
- 小玉への忠義と後宮での実権力があった。
<人>謝賢妃(シャケンピ) 女 故人
- (位)賢妃
- 一時期皇帝の寵(ちょう)を受けたが、溺死した。
鞦韆(しゅうせん)
- ぶらんこ
<人>沈賢恭(チンケンキョウ)
- 文林(ブンリン)付きの宦官。
- 以前は武官として働いていた。
- 元、小玉の上巻。
- 人格者。
<人>茹仙娥(ジョセンガ)
- (位))昭儀(ショウギ)
- 悪女顔。
- 懐妊
<人>茹王(ジョオウ)
- 茹仙娥(ジョセンガ)の父親
<時>現在の皇后(小玉)が立ってから10年近く経つ
<人>康(コウ)国の国父(こくふ)
- 死んだという知らせ
- 梨妃(リヒ)の姪である康(コウ)国女王が、産褥の床で死んだあと遺言どおり産まれて、間もない姫を女王として、摂政として新女王の実父が就任。
- 女王の父であるため、實(カン)国や宸国では、「康国父(コウこくふ)」と呼んでいる。
- 實(カン)国の梨妃(リヒ)にとっては、「康国父(コウこくふ)」は自分の次姉の息子で、甥に当たる。
<人>梨妃(リヒ) 女
- 實(カン)国皇帝の寵姫。
- 康(コウ)国女王の叔母。
- 康(コウ)国の国父(こくふ)死亡の知らせは、康(コウ)国国父を倒そうと用意している最中だった。
<人>梨妃(リヒ)の叔父
- 康(コウ)国
- 現女王の摂政の相談役。
<場>小玉の静養地
- 避暑地で冬の時期にはそぐわない場所
<人>楊清喜(ヨウセイキ) 男
- 元小玉の従卒。
- 小玉の後宮入りに伴い宦官となる。
- 今回の小玉の静養の責任者
<人>鄭綵(テイサイ) 女
- 小玉の二代目の副官。
- 王蘭英(オウランエイ)の娘。
- 武官の頭。
- 前職が軍人だった楊清喜(ヨウセイキ)と気心が知れている。
- 今回の小玉の静養に随行している。
- 最近、夫のお妾さんが妊娠した。
<人>王蘭英(オウランエイ) 女
- 文官として文林に仕えている。
- 元後方支援の武官。
<人>秦雪苑(シンセツエン) 女
<場>坏胡(ハイコ)
- 異郷の地
- (位)元、充儀(ジュウギ)。
- 李真挂(リシンケイ)、馮紅燕(フウコウエン)と友人関係になる。
- 雯凰(ブンオウ)(=王太妃)の養女となり、後宮を出て異郷の地(坏胡(ハイコ))に嫁いだ。
- 既に健康な男子を産み、二人目を身ごもっている。
<人>衛(エイ)
- 薄雅媛(ハクガエン)が異郷に嫁いだ時、媵(よう)としてつれてきた。
- 恋人との間に子供ができたことを薄雅媛(ハクガエン)に気づかれる。
媵(よう)
- 媵(よう)
- 中国の周代の婚姻の形態による、側室の一種。
- 当時の天子や貴族が正室を娶るときは、正室の女性とともに、同族の姉妹や従妹が媵として付き従った。
- 正室となる女性が子供を産めなかった場合、その代理として媵が子供を産む役目を負った。
- 側室の一種であるが、妾とは異なり、媵が産んだ子供は正室の子として扱われた。
<人>阿蓮(アレン)
- 晩婚だった小玉の元同僚のひとり。
- 現在は食堂の経営をしている。
- 子沢山。
- 今は孫がいる。
<人>元杏(ゲンキョウ) 女
- 小玉に助けられた娘。
- 梅花(バイカ)の後釜候補として女官になる。
- 口がきけない。
- 紅霞宮(こうかきゅう)の水に毒を盛られたと仮説をたて、自ら試飲して実証した徐麗丹(ジョレイタン)の世話したりて、小玉が留守中鴻(コウ)お乳母ともども密にしている。
- 鴻(コウ)の世話もたのまれている。
- 皇后子飼いの女官。
<人>鴻(コウ)
- 文林の三男で皇太子。
- 小玉に養育され、懐く。
- 賢い。
<人>鴻(コウ)お乳母
<人>安徳妃(アントクヒ) 女 故人
- (位)徳妃(トクヒ)
- 文林の三男、鴻(コウ)の生母。
- 死後に追贈された位で、四夫人になったが、鴻(コウ)の主産時点では一介の妃嬪(ひひん)にすぎなかった。(同じ庶出でも皇族の血を引いた高位の妃嬪である茹(ジョ)昭儀(ショウギ)の生む子方が、優先順位が高い。)
宸の帝位
- 帝姫(ていき)がが継続権を持つかわりに即位を避け、その息子に即位させる。
- 帝姫(ていき)の息子が即位した場合、生母である帝姫(ていき)は、「女皇(じょうこう)」という位で、大上皇(だいじょうこう)と同格。
<人>皇后の主治医
- 紅霞宮(こうかきゅう)の水に盛られた毒のことが、何もわからない。
- ずっと花街で働き、丹砂(たんさ)を使用して化粧する妓女たちを観察してきた。
<人>徐麗丹(ジョレイタン) 女
- (位)尚宮(ショウキュウ)。
- 女官を統括している。
- 梅花(バイカ)の知己。
- 紅霞宮(こうかきゅう)の水に毒を盛られたと仮説をたて、自ら試飲して実証したので伏している。
- 陰での呼び名は「鶏がら」。
<人>韓婕妤(カンショウヨ) 故人
- 丹砂(たんさ)が原因で亡くなった。
丹砂(たんさ)
-
【水銀】より…水質汚濁防止法による水銀の環境基準および排水基準によれば,アルキル水銀は検出されてはならないものと定められている。【中島 泰知】
【文化史】 シンシャ(辰砂)は,朱砂,丹砂とも呼ばれ,〈真赭(まそほ)〉という美しい赤色を呈している。朱砂は多く母岩の割れ目に介在しており,そのうち赤色の鮮やかなものを採取して古代人は利用した。…
- 【仙薬】より…そのうち上薬は,生命を延ばし,天に昇って鬼神を使役する効能を持ち,中薬は人間の本性を養い,下薬は病を治す効果を持っているとする。仙薬の最上のものは丹砂で,その次が黄金,以下,白銀,諸芝,五玉,雲母などが上位を占める。これらの仙薬の採集方法としては,例えば諸芝(石芝,木芝,草芝,肉芝,菌芝の五芝)を採集する場合,特定の日に祭祀を行い,禹歩という特殊な歩き方で息をとめて近よって開山却害符というおふだをその上においてこれを獲得するといった呪術的な方法が説かれる。…
- 【朱】より…漆器の着色,絵具,朱肉,朱墨に用いられるが高価である。【新井 吉衛】 日本では古来,丹砂,朱砂,真朱,光明砂などと称され,成分の純度,色彩の具合で区別される場合もあるが,つまりは辰砂である。辰砂は中国の湖南省辰州の産が有名でこの名ができた。…
<場>宸の宮城
<人>李真挂(リシンケイ) 女
- (位)才人。➡本書では、賢妃になっている。
- 小玉(ショウギョク)の心棒者。
- 元は昭儀(ショウギ)だったが、降格して才人となった。
- 皇后不在の間の後宮の監督を任されていた。
<人>細鈴(サイリン) 女
- 李真挂(リシンケイ)に仕える女官。
- 李真挂(リシンケイ)と皇后との間をお使いする
<人>王蘭英(オウランエイ) 女
- 文官として文林に仕えている。
- 元後方支援の武官。
- 地方の身分の高くない武官の家で生まれた。
- 地方で仕事を続けられそうな男性と後妻として結婚した。
- 両親が亡くなった後も幸せな結婚生活だったが、夫が出兵したあと、夫の愛人が子供(鄭綵(テイサイ)のこと)を押し付けに家に来て、夫は出兵から戻らなかった。
- 未亡人として、血のつながらない夫の遺児を育てる人生を選らび、帝都へ。
<人>鄭(テイ) 男
- 王蘭英(オウランエイ)の父親が選んだ結婚相手
- 王蘭英(オウランエイ)よりだいぶ年上で、妻に先立たれ、幼い男の子が一人いる。あれこれ口をはさむようなうるさい親戚はいない。
- 武官。直属ではないが、王蘭英(オウランエイ)の父の部下。
- 出兵して事故死する。・・・実は生きていた。
<人>旻(ビン)・・・今は繍(シュウ)と呼んでいる。
- 誰だっけ?
- 王蘭英(オウランエイ)の家族。
- 引きこもり勝ちの息子や家族の鎹の役目となっている子供。
<人>琮士廉(ソウシレン) 男
- 先代の兵部(ひょうぶ)尚書
- 琮王(ソウオウ)・・・文林が呼ぶ時(皇族だから?)
- 病気で引退。
- 夫人がいなく、妹が世話をしている。
琮(ソウ)
- 意味 古代中国の玉器。八角柱の中央に丸い穴が通っている。
<人>薛(セツ)
<人>琮(ソウ)夫人
武国子監(ぶこくしかん)
- 皇后小玉の肝いりの機関
- 現在、小玉が療養で不在なので進行しない。
- 責任者は陳叔安(チンシュクアン)だが、心配した王蘭英(オウランエイ)の訴状で文林が正式に任命することに。
- 小玉は名誉職に。
<人>陳叔安(チンシュクアン) 男
- 小玉の元同僚。腐れ縁。
- 最近、孫ができた。
<場>離宮
<人>秦雪苑(シンセツエン) 女
- 皇后となった小玉の部下。
- 崔冬麗(サイトウレイ)・王千姫(オウセンキ)と共に三羽烏と呼ばれる。
- 小玉が離宮での滞在中、身辺の世話をしている。
- 作法に不慣れなので、簡略化して離宮で小玉に仕えている。
- 文字が読めない。
- 小玉の毒味役もしていた。
- 夫と子供がいる。
<人>秦雪苑(シンセツエン)の夫
- 小玉は元々知った人物。
- 金母(キンボ)に雪苑(セツエン)が囚われた時に小玉に従い、脱出の際に雪苑(セツエン)を背負っていた兵士が、今の夫。
<人>千姫(センキ)
- 秦雪苑(シンセツエン)の子。
<人>鄭綵(テイサイ) 女
- 小玉の二代目の副官。
- 王蘭英(オウランエイ)の娘。
- 武官の頭。
- 前職が軍人だった楊清喜(ヨウセイキ)と気心が知れている。
- 今回の小玉の静養に随行している。
- 最近、夫(温(オン))のお妾さんが妊娠した。
<人>温(オン)閣下 男
- 鄭綵(テイサイ)の夫
- 最近お妾さんの子供ができた。
<人>崔冬麗(サイトウレイ) 女 故人
<人>大花(タイカ)
- 崔冬麗(サイトウレイ)の子供。
- 小玉が名付け親。
- 両親が亡くなったので、秦雪苑(シンセツエン)が慈しんでいる。
神策軍(しんさくぐん)
- もと龍武軍(りゅうぶぐん)。
<人>崔冬麗(サイトウレイ)の夫 故人
- 神策軍(しんさくぐん)がまだ龍武軍(りゅうぶぐん)の頃に知り合った。
- 北衙(ホクガ)禁軍に所属。(一定の家柄の人間。)
- 崔冬麗(サイトウレイ)と結婚したいと言った時、家から反対されたので、鄭(テイ)参事が温(オン)閣下と一緒に仲裁にはいり、夫が家と縁を切って夫婦共々軍をやめることで話がついた。
- 行商途中で死亡した。
北衙(ホクガ)禁軍
- 一定の家柄の人間が所属。
- 北の禁軍。
<場>宮城
<人>徐麗丹(ジョレイタン) 女
- (位)尚宮(ショウキュウ)。
- 女官を統括している。
- 梅花(バイカ)の知己。
- 紅霞宮(こうかきゅう)の水に毒を盛られたと仮説をたて、自ら試飲して実証したので伏している。
- 陰での呼び名は「鶏がら」。
- 捜査活動、難航。・・・亡き韓婕妤(カンショウヨ)が、丹砂(たんさ)が原因か死因の検討。
- 皇后派。
- 先帝が皇太子だった時、その宮で使えていた経験がある。
<人>元杏(ゲンキョウ) 女
- 小玉に助けられた娘。
- 梅花(バイカ)の後釜候補として女官になる。(梅花は師。)
- 口がきけない。
- 紅霞宮(こうかきゅう)の水に毒を盛られたと仮説をたて、自ら試飲して実証した徐麗丹(ジョレイタン)の世話したりて、小玉が留守中鴻(コウ)お乳母ともども密にしている。
- 鴻(コウ)の世話もたのまれている。
- 皇后子飼いの女官。
- 皇后派。
- 鴻(コウ)お乳母と仲がいい。(往年彼女たちが女官に畏れられるようになる。)
<人>亡き韓婕妤(カンショウヨ)を検死した医師
- おじいちゃん。
- 腕は今一つだが、その自覚を持ち、慎重さと誠実さと口の堅さを兼ねそなえていることで定評のある医師。
- 亡き梅花(バイカ)も腕以外は信頼していた。
- 家柄もよく、誰かと一緒に仕事をすると、非常に有能な人間。(主治医は別の人にたのみ、彼に治療に立ち会ってもらう人が多い。)
- 十代の頃に結婚した妻と今も仲良し。
- 故謝賢妃(シャケンピ)の検死報告書も彼がした。(「事故死」と書かれていた。)
<場>實(カン)国
- 文化や風俗的には宸(シン)国に近い。
<人>梨妃(リヒ) 女
- 實(カン)国皇帝の寵姫。
- 康(コウ)国女王の叔母。
- 康(コウ)国の国父(こくふ)死亡の知らせは、康(コウ)国国父を倒そうと用意している最中だった。
- 二人の異父姉がいる。いずれも同腹であるが、父親は異なる。
- 叔父が大嫌い。(亡くなった長女(先代女王)の夫だったが離婚した。)
- 先々代代女王だった母と梨妃(リヒ)の父親が亡くなり、10代で後ろ盾として叔父と結婚する話がでたが、断った。(近親婚が多い康(コウ)国で、異質な存在となった。)
- 實(カン)国實帝を愛している。
- 民間で人気が高い。
- 故郷の母国を實帝に捧げるため、故郷に向かい、女王となる。
<人>實(カン)帝
- 實(カン)国皇帝。
- 梨妃(リヒ)を寵愛している。
- 実直に業績をあげた。
- 長らく実権を握っていた皇太后から実権を奪い返した。
<場>康(コウ)国
- 女系重視の国で、近親婚も多い。
- 女王の国。
- 康国において、父母が違うという理由で不仲になる場合は、感情的なものでなく、「相続権上不利になる」など血族間の事情があるとき。それくらい片親しか共通しない兄弟姉妹が珍しいことでない。
<人>梨妃(リヒ)の叔父
- 康(コウ)国の過去の女王の息子。
- 現女王の摂政の相談役だった。
- 幼女王を退位させ、自らが即位した。初めて男性の王。
- 処刑。
<人>康(コウ)国幼女王
- 梨妃(リヒ)の姪である康(コウ)国女王が、産褥の床で死んだあと遺言どおり産まれて、間もない姫を女王。摂政として新女王の実父が就任。
- 摂政として新女王の実父が亡くなったあと、摂政の相談役だった梨妃(リヒ)の叔父に退位させられ、安否不明。
- 梨妃(リヒ)により殺害。
<場>實(カン)国
- 康(コウ)国の女王となった梨妃(リヒ)を、立后の詔令が待っていた。
<場>宸(シン)国 宮城
- もうすぐ皇后が宮城へ帰ってくる。
<人>亡き韓婕妤(カンショウヨ)を検死した医師
- おじいちゃん。
- 腕は今一つだが、その自覚を持ち、慎重さと誠実さと口の堅さを兼ねそなえていることで定評のある医師。
- 亡き梅花(バイカ)も腕以外は信頼していた。
- 家柄もよく、誰かと一緒に仕事をすると、非常に有能な人間。(主治医は別の人にたのみ、彼に治療に立ち会ってもらう人が多い。)
- 十代の頃に結婚した妻と今も仲良し。
- 故謝賢妃(シャケンピ)の検死報告書も彼がした。(「事故死」と書かれていた。)
- 現在、皇后の主治医として離宮へ。
<人>皇太子の乳母
- 皇后の指示で動いた時に、韓婕妤(カンショウヨ)故人の死体を直接見ている。
- 梅花の姪(血は繋がらない)
- 徐麗丹(ジョレイタン)にとって好ましい部分が多い人間。
- 徐麗丹(ジョレイタン)に事情聴取をうける。
<場>實のどこかの村
<人>實の先々帝の皇后陛下・・・李桃(リトウ)と名のっている。
- 梨妃(リヒ)が立后する報せをうけた。
- 死亡したことになっている。
- 妊娠しているが、皇帝の子か、襲撃を受けた時暴行された者たちの子かはわからない。
<人>村の長
- 村ができたころからいた人間で、先々帝の皇后への忠義にあつい人物。
- 先々帝の皇后の身代わりになって死んだ娘の親。
<人>阿嬌(アキョウ) 女
- 村の長の孫で、先々帝の皇后の身代わりになって死んだ娘の子供。
- 居候している實の先々帝の皇后陛下の世話を焼いている。
<人>阿嬌(アキョウ)の父
<場>宸の宮城
<人>鴻(コウ)
- 文林の三男で皇太子。
- 小玉に養育され、懐く。
- 賢い。
- 義母(関小玉)が大好き。
- 父親(文林)がつけた宦官の沈賢恭(チンケンキョウ)が、養母小玉ともかかわりのある人間だと知ったことと、そういう人間を自分によこした父帝の配慮から、心を許してきている。
- 父帝のことをよく知らない。
- さほど好きではないは昔から。
- 養母(小玉)と父帝(文林)の関係のいびつさを感じる。
- 兄は生母(安徳妃)と共に死んでいる。
<人>沈賢恭(チンケンキョウ)
- 文林(ブンリン)付きの宦官。
- 以前は武官として働いていた。
- 元、小玉の上官。
- 人格者。
- 今は文林が、鴻(コウ)皇太子のためにつけている。
徳目(とくもく)
- 徳を分類した個々の名称。道徳の細目。忠、孝、仁、義、礼、智、信など。
<場>實のどこかの村
<人>鳳(ホウ) 男・・・村では、嬉児(キジ)と呼ばれている。
- 文林の長男。
- 小玉の命を狙い、死罪を命じられる。(死んでいない。)
- 故・司馬淑妃の息子。
- 今は、宮城の外に逃げ落ち、少女・嬉児(キジ)として扱われている。
- 阿嬌(アキョウ)や實の先々帝の皇后陛下と同じ村に居候になっている。
- 父親(文林)には不幸になってもらいたいと願っている。
<場>宸の宮城
<人>茹仙娥(ジョセンガ)
- (位))昭儀(ショウギ)
- 悪女顔。
- 懐妊
- 徐麗丹(ジョレイタン)が、韓婕妤(カンショウヨ)の事故死について化粧品を調べはじめたと情報をきいて、手元の化粧品の処分を考え出した。
<人>実家から伴なったそば仕え 女
- 茹仙娥(ジョセンガ)の腹心。
<場>鴻(コウ)皇太子の誕生の宴
- 鴻が立太子してから最初の催し。
- 皇太子の義母である皇后・小玉が、皇太子を祝いたいという理由でわずかな供だけ連れて宮城に戻った。(体調不良の女官を全員動かして宮城にもどるわけにはいかなかったから。)
<場>文林の宮
- 茹仙娥(ジョセンガ)に強姦されたことを小玉に告げる。
- 自分が罰してきた息子たちへの後悔を独白する。
<場>牢獄
- 客室に押し入ってきた宦官たちに小玉が捕縛された。
- 罪状は、茹仙娥(ジョセンガ)への巫蠱(ふこ)。・・・大罪。
- 一緒に宮城にもどった楊清喜(ヨウセイキ)も拘留、尋問されている。
- 文林自身が牢獄に会いに来て、楊清喜(ヨウセイキ)、鴻(コウ)、丙(ヘイ)の無事を知らせてくれる。
- 小玉は冷宮(れいきゅう)(罪得て、廃された后妃が送られる場所。)に送られ、以降は李賢妃(李真挂(リシンケイ))が支援をしてくれる手筈と文林は伝えた。
- 鄭綵(テイサイ)は小玉と一緒に冷宮に入ることが決まった。
蠱
- 音読み コ
- 訓読み そこ(なう)、まじ(なう)、まどわ(す)
- 意味 穀物につく虫。まじない。人を呪うまじないに用いる毒虫。例:巫蠱(フコ)そこなう。人を害する。まどわす。みだす。易(エキ)の六十四卦の一つ。
巫蠱(ふこ)
<人>関丙(カンヘイ)
- 小玉の甥。
<場>實の宮城
- 梨妃(リヒ)の立后の式典
<人>梨妃(リヒ) 女
- 實(カン)国皇帝の寵姫。
- 康(コウ)国女王の叔母。
- 康(コウ)国の国父(こくふ)死亡の知らせは、康(コウ)国国父を倒そうと用意している最中だった。
- 二人の異父姉がいる。いずれも同腹であるが、父親は異なる。
- 叔父が大嫌い。(亡くなった長女(先代女王)の夫だったが離婚した。)
- 先々代代女王だった母と梨妃(リヒ)の父親が亡くなり、10代で後ろ盾として叔父と結婚する話がでたが、断った。(近親婚が多い康(コウ)国で、異質な存在となった。)
- 實(カン)国實帝を愛している。
- 民間で人気が高い。
- 故郷の母国を實帝に捧げるため、故郷(康国)に向かい、女王となる。
- 實(カン)国皇后にもなる。
- 二人目の子供を懐妊している。