5 【本】『春の朝』 ロバート・ブラウニング 上田敏訳詩集
3 プリーズ、ジーブス #1
5
時は春
日は朝(あした)
揚雲雀(あげひばり)なのりいで
蝸牛枝に這い
神、そらに知ろしめす
すべて世はこともなし
5 【本】『春の朝』 ロバート・ブラウニング 上田敏訳詩集
5 【🔎】ロバート・ブラウニング
5 バーディー
6 ジーブス
7 僕(バーディー)が注文した藤紫色のシャツ
- ジーブスは送り返した
8 アガサ・グレッグソン夫人
- バーディーの伯母さん
- 陰気で厳格なヴィクトリア朝を生きるきわめて恐るべき叔母。
8 アガサ・グレッソン伯母さんは、ジーブスはバーディーの飼い主だとたとえている。
- バーディーが、ジーブスに頼りっきりになっているから。
- バーディーはお金をもてあまし、無益につかいのらりくらりとしていると思っている。
9 アガサ・グレッソン伯母のエミリーの息子のクロードとユースタスの評価は高い。
- オックスフォードではシーカーズという権威のあるクラブの会員候補らしい。
- 会員になるには試練があり、大変困難。
- ダチェット伯のレインズビー卿も候補にあがっている。
9 シーカーズ(探求者)
- バーディーがオックスフォードに居た頃には、そんなクラブはなかった。
9 クロードとユースタス
- バーディーの6つ下のやんちゃな従兄弟。
- 双子。
- オックスフォードに入学してきて、バーディーが卒業するまでの学期、バーディーの課題は、双子がひきおこす騒動を鎮めることだった。
9 アガサ・グレッソン伯母は、バーディーに結婚をすすめにきた。
- 相手は、バーディーのよく知っているサー・ロデリック・グロソップの娘のオノリア
- オノリア・グロソップほどバーディーにぴったりな伴侶はいない。あの娘はバーディーの人格を陶冶(とうや)してくれると、伯母さんは思っている。
9 【🔎】陶冶(とうや)
10 オノリア・グロソップ
- 大柄で頭のいいダイナミック・ガール。
- 大学時代、大学代表のボクシング選手になったとか。
11 オノリア・グロソップは、明日から、2、3日、ハンプシャーのディタレッジ・ホールにご招待してくれている。
12 ロンドンでばったり、クロードとユースタスに会うバーディー。
- 2人は今、シーカーズに入るため暗中模索している。
- 食事をねだられるが、おこずかいを渡して別れるバーディー。
13 ビンゴ・リトルと出会う。
- ビンゴ・リトルはしばらくハンプシャーで暮らしていた。
- 競馬で大損したので仕方なく小遣い稼ぎをしている。
- あるお屋敷で家庭教師の仕事。
- 家庭教師をしている子の姉のことが好きになった。その姉が、オノリア・グロソップだと聞かされるバーディー。
13 ビンゴ・リトル
- バーディーとは、子供の頃からいっしょに学校に通った仲。
- 春になると、いつも誰かに恋する。
- 頭はいつも春だった。
14 明日、ハンプシャーのオノリア・グロソップの家に強制収容されるとビンゴ・リトル告げるバーディー。
- 恋を叶えるために、いっしょにくるジーブスの知恵をかりたいというビンゴ・リトル。
15 偶然、街角でジーブスが使用人同士の語らいをするのを見つけるバーディー。
- 主人の話になる。
15 ジーブスのバーディーへの評価
15
「ウースター様は、きわめて心根のよい、明るく優しいお方だ。が、時折耐えがたく悪趣味だ。そして知性はない。一切ない。精神的には取るに足らない。全く取るに足らないお方だ。
- ショックをうけるバーディー。
16 友人ビンゴ・リトルの恋のことをジーブスに相談したいが、ジーブスの自分への評価で落ち込み、相談しないバーディ。
18 ハンプシャーで出迎えるビンゴ・リトル。
- オノリア・グロソップは、友人の家に行っているが、じきに戻る予定。
- ビンゴ・リトル。の期待のジーブスは来ていないことを告げるバーディ。
19 オズワルド・グロソップ
- オノリア・グロソップの弟。
- ビンゴ・リトルが家庭教師をしている少年。
- 勉強をする以外は、魚釣りをしている。
- 生意気な少年。
20 友人と戻るオノリア・グロソップ。
- バートラム・ウースター(バーディの本名)と友人に紹介するオノリア・グロソップ。
20 ダフネ
- オノリア・グロソップの友人。
- 素敵な娘。
22 友人がオノリア・グロソップに愛していることを告げるバーディ。
23 弟、オズワルド・グロソップが魚釣りをする場所が危ないというオノリア・グロソップに、僕が注意してくるというバーディ。
- これは、ジーブスなしでたてたバーディの作戦。
- 橋で釣りをする弟に注意するふりをして、バーディが弟を川に突き落とし、植え込みに隠れて待っているビンゴ・リトルが、颯爽と弟を助けるという作戦内容。
24 ビンゴ・リトルがすかさず飛び込むはずなのに現れない。
24
むう いかん
このままではクソガキが夭逝(ようせい)してしまう。
24 夭逝(ようせい)
24 待っても現れないビンゴ・リトルの代わりに、弟を助けるため橋からバーディが飛び込む。
- ところが、弟のオズワルド・グロソップは上手に泳げた。
- 必死に泳いで岸についたビンゴを見て、オノリア・グロソップは、自分を口説くために、遠回しなプロポーズをしたあとに、弟を水に突き落として、助けて自分の気を引こうとしたのだと思い込み、可愛い人だと笑う。
- この瞬間から、オノリア・グロソップは、バーディと親しく呼ぶようになる。
- オノリア・グロソップは、誤解したままバーディのプロポーズを受けてしまう。
27 そこへビンゴ・リトルが現れ、オノリア・グロソップの友人ダフネに人目惚れしたと告げに来る。
28 オノリア・グロソップと婚約して2週間
- 顔色の悪いバーディを心配するジーブス。
- オノリア・グロソップに陶冶(とうや)されることを恐れるバーディ。
- ジーブスに相談すればあざやかな婚約解消方法をアドバイスしてくれるのに、まだ引きずって言い出せないバーディー。
29 気持ちを上げるために、バーディはマリンブルー地にサーモンピンクの水玉柄のネクタイを結んで、オノリア・グロソップとアガサ・グレッソン伯母との昼食会へ行くことにする。
- ジーブスは、気にいらない趣味。
29 オノリア・グロソップとアガサ・グレッソン伯母さんとの昼食会
30 オノリア・グロソップは、結婚したらジーブスという執事を追い払ってと話す。
30 オノリア・グロソップが先に帰った後に、アガサ・グレッソン伯母さんの話。
- 結婚に問題発生。
- オノリア・グロソップの父親が反対している。
31 サー・ロデリック
- オノリア・グロソップの父親
- 精神科医
31 サー・ロデリックの反対理由
- サー・ロデリックは、かわいそうなヘンリー伯父さんのことを聞きつけた。
- 精神科医なので、バーディーが、オズワルド・グロソップを突き落としたことを知って、ヘンリー伯父さんと同様に、バーディーの頭もいかれているじゃないかと疑っている。
31 ヘンリー伯父さん
- うさぎが大好きな気のいい人。
- うさぎが好きすぎて、寝室に何十羽と飼ってしまい変人と囁かれている。
31 アガサ・グレッソン伯母さんの命令で、明日、サー・ロデリックを昼食に招待することになる。
32 サー・ロデリックの前で話してはいけない禁止事項
- ギャンブルの話
- 酒・タバコのこと
- コーヒー
- ヘラヘラゆるんだ顔
- うつろな目
- ヘンなネクタイ
32 【🍴】サー・ロデリックとの昼食のためにジーブスが選んだ完璧な食事
- 冷静コンソメ
- カツレツ
- 食後の御口直しを一品
- 冷たいレモンスカッシュ
33 昼食会まで散歩の出かけ、クロード、ユースタス、ダチェット伯レインズビー卿の3人とばったり会うバーディー。
- 今日、3人でハロッズに行ったら、新鮮な魚がいた。
- 3人でバーディーの家に行ったら、留守でがっかりしたがジーブスがもてなしてくれた。あいつはいいやつ。
- 昼飯をたかられるが、昼食会があるからと、おこずかいを渡すバーディー。
34 サー・ロデリックが昼食会に遅れて来た。
35 バーディーの部屋から猫の鳴き声が聞こえる。
- サー・ロデリックは、特別猫が嫌い。
36 サー・ロデリックの話す、世界全体が精神的にバランスを欠いている話
- 今朝、家からクラブまでに、今日は天気がいいいので車の幌を開けて乗車していたら、一時停止した時、対向車線から山高帽を悪漢どもに盗まれた。
- 笑ってしまうバーディー。
38 猫の鳴き声がたくさん聞こえる
- バーディーは、ジーブスに猫がいるのかとたずねると、「ご樹人様のご寝室に3匹おりますだけでございますが」と答えた。
- 「ご主人様のベッドの下に魚を見つけ、猫たちは興奮しておりますのでは」という、身に覚えのないバーディー。
38 バーディーの寝室から、黒、ぶち、レモン色の仔猫が飛び出す。
- 怒ったサー・ロデリックが帰ると言い出す。
39 帰ろうとするサー・ロデリックに、話をきいてくださいと言いながら、バーディーがジーブスに自分の帽子を持ってくるようにいうと、
- バーディーの帽子ではない大きな山高帽がでてくる。
- そのサイズの大きな山高帽は、サー・ロデリック自身の盗まれたもだと判明する。
40 サー・ロデリックが、ジーブスに耳打ちをして、尋ねたいことがあるから、いっしょに表通りにでてくれと頼む。
- 寝室に魚の骨、色違いの3匹の子猫といっしょにのこされたバーディー。
40 そこにさっき双子と一緒に出会ったレインズビー卿が訪ねてきた。
- レインズビー卿の足元をすりぬけ、3匹の仔猫たちが逃げてしまう。
41 3匹の仔猫は、ジーブスに預けたレインズビー卿の猫だった。
- 受け取りにきたが逃げてしまった。
41 帽子と魚は持って帰ると、レインズビー卿。
- 魚はユースタス、帽子はクロードのもの。
41 すべてはシーカーズのためだったと、レインズビー卿。
- シーカーズに入会するには、何か記念にのこるものを盗まないといけなかったから。
- 年に一度のディナーの席で、盗んだものを発表し、スピーチするため。
42 猫なし、魚なし、帽子なしになってしまった。その上に、非常に申し訳ないのですが、10ポンド貸してほしいとレインズビー卿。
- ユースタスとクロードは、素敵な帽子と魚を手に入れたものだから祝杯をあげて、2人は酔っぱらってトラックを盗もうとして、運転手とこぜりあいになり、警察につかまった。
44 戻ってきたジーブスに話を聞くバーディー。
44 突然鳴りだす電話のベル。相手はグレッグソン夫人。(アガサ・グレッソン伯母さん)
- ジーブスは、ウースター様がいない、いつおもどりになるかも存じないと、嘘をついた。
- サー・ロデリックが電話でアガサ・グレッソン伯母さんに婚約解消の連絡をいれた。
- 婚約解消で喜ぶバーディー。
45 こうなるように、すべてジーブスがしこんだ。
- グレッグソン夫人の執事から、もれきいていた。
- 僭越ではございますが、はたしてオノリア様が、ご主人様にふさわしいかどうか疑問をかんじておりました、とジーブス。
46 オノリア・グロソップは、式の5分後にジーブスのことをクビにするつもりだったと、打ち明けるバーディー。
- その件についても聞いていた。
46 アガサ・グレッソン伯母さんの手斧から逃れる方法をジーブスに尋ねるバーディー。
48 船上のバーディーとジーブス。
- ジーブスにすすめられてニューヨークへ旅に出るバーディー。
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ーーーそうなのだ、ジーブスは完璧だ。うむ、涙をのんでおわかれしよう。
「ジーブス!僕の陽気なネクタイは捨てておいてくれ!」
「大変ありがとうございます。ご主人様、先ほどすでに海に帰しました。今頃、愉快な水浴を楽しんでいることでございます」
- ジーブスが気に入らなかった、マリンブルー地にサーモンピンクの水玉柄のネクタイのこと。
49 おしえて、ジーブス1 ご主人とわたくし、執事のことを、ご紹介させていただきます。
49 ジーブスって執事なの?
- ジーブスの本当の職業名は、従者(valet:フランス風にヴァレーと発音するのが普通。)。執事(butler)ではありません。
- 従僕と執事は、身分としてはほぼ同じですが、勤務内容が異なります。乱暴ですが、執事は家につき、従者はひとにつくと考える。