天然コケッコー 2 (集英社文庫(コミック版)) (日本語) 文庫 – 2003/8/8 くらもち ふさこ (著)
くらもち本 ~くらもちふさこ公式アンソロジーコミック~ (マーガレットコミックス) (日本語) コミック – 2018/1/25 くらもち ふさこ ほか (著)
- 「田浦」姓の多い村より
日本人の姓・苗字・名前―人名に刻まれた歴史 (歴史文化ライブラリー) 単行本 – 2012/9/1 大藤修 (著)
- 巴 里夫 (著)1クラスの作品巴先生の『5年ひばり組』『そーだ そーだぁ!』より
5年ひばり組傑作選 (日本語) コミック – 2016/11/18 巴里夫 (著)
そーだそーだぁ! (マーガレットコミックス (2604)) (日本語) コミック – 1997/1/1 聖千秋 (著)
そーだそーだぁ! (2) (マーガレットコミックス (3216)) (日本語) コミック – 2000/4/1 聖千秋 (著)
そーだそーだぁ! (3) (マーガレットコミックス (3392)) (日本語) コミック – 2001/6/1 聖千秋 (著)
そーだそーだぁ! 4 (マーガレットコミックス) (日本語) コミック – 2003/2/25 聖千秋 (著)
- 『イキにやろうぜイキによ』聖千秋の7巻の長編漫画より
イキにやろうぜイキによ 全8巻完結セット(マーガレットコミックス) コミック – 1988/1/1 聖 千秋 (著)
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夏帆 (出演), 岡田将生 (出演), 山下敦弘 (監督) 形式: Blu-ray
性格の良い大沢くん
<場>学校
- 小学校、中学校が同じ敷地内
- 同敷地内に神社もある
<人>田浦伊吹(たうらいぶき)
- 漢字が苦手
- 中学1年生
- おうちがお店屋さん
<人>田浦かつ代(たうらかつよ)
- 紫づくめ
- 小学3年生
<人>右田浩太郎(みぎたこうたろう)
- 学校でたった一人の男子
- 小学生
- 右田そよの弟
<人>シゲちゃん 田浦
- 4年前の卒業生の男子
- 郵便局
<場>小さい村
- 「田浦」姓の多い村
- 無医村
「田浦」姓
- 長崎県、福岡県、熊本県。
①地形。田と浦から。長崎県島原市城内が藩庁の島原藩士に江戸時代にあった。長崎県南島原市布津町乙では農業、漁業に従事していたと伝える。推定では江戸時代。同地は有明海に面した土地。千葉県君津市山高原では農業に従事していたと伝える。推定では江戸時代。兵庫県淡路市浦は戦国時代に記録のある地名。同地に分布あり。
②熊本県葦北郡田浦町発祥。南北朝時代に記録のある地名。地名はタノウラ。岩手県二戸郡一戸町小鳥谷では熊本県の出と伝える。来住の時代は不詳。
③鹿児島県志布志市志布志町田之浦発祥。南北朝時代に「田浦」の表記で記録のある地名。同地に分布あり。
<人>田浦のじいさん
- 野菜トラックのじいさん
- スイカが甘い
- 駆け落ちした娘が、15年ぶりに帰ってきた・・・旦那に逃げられた上に、持病の喘息も悪化した
- 大沢広海(おおさわひろみ)は孫
<人>さっちゃん 佐知子(さちこ)
- 小学生
- お漏らしの癖がある
<人>そよちゃん(私) 右田そよ(みぎたそよ)
- 中学2年生
<人>大沢広海(おおさわひろみ)
- 中学2年生
- 東京から来た転校生
- 田浦のじいさんの孫・・・離婚した母親と祖父の家に来た
<人>山辺篤子(やまべあつこ)
- 中学1年生
<時>夏
- スイカ
- 友人と花火
- 浴衣
<場>神社
- 大沢広海(おおさわひろみ)のキス未遂
<場>学校
- さっちゃん(佐知子(さちこ))が、膀胱炎で休み
- 大沢広海の誘いを断り、帰りに田浦かつ代(たうらかつよ)とお見舞い
- 右田そよ(みぎたそよ)のさっちゃんに対する罪悪感を軽くしてくれる大沢広海
- 無医村と言ったのも、母親の喘息の薬を受け取りにいくために、病院のことを尋ねただけだとわかる
大沢くんは わたしの心の中を映し出す「鏡」
scene1 そよ風の誘惑
訛りが気を引き、気になります
<時>2週間前
- 転校生の大沢広海(おおさわひろみ)がくる
<場>中学校
- 神主が校長
- 神社と小学校が一緒
<人>山辺篤子(やまべあつこ)
- 中学1年生
- 床屋
<食>マグソ饅頭
- 右田家だけの饅頭の愛称
- マグソ饅頭は、おうちがお店屋さんの伊吹ちゃん(田浦伊吹(たうらいぶき))ちでも売っているがホコリが混じっているからおかあちゃんらは隣町で買う
<食>ボベ
- 右田家のお母ちゃんが作っていたもの
- ?
ボベ
- ヨメガカサ(嫁が笠、Cellana toreuma)
- カサガイ目ヨメガカサ科(ツタノハガイ科)に分類される巻貝の一種。
- 平たい円錐形の殻をもつ、いわゆる「カサガイ」の一種で、北西太平洋の海岸で普通に見られる。
- ヨメノサラ(嫁の皿。香川県、愛媛県)、ボベサラ(ボベ皿。島根県益田市)、ベベガイ(ベベ貝。島根県出雲市)などの地方名もある。
- 塩茹で、味噌汁、炊き込みご飯などで食用にもされるが、市場に流通するほどの漁獲量はなく可食部も少ないので、個人や地域レベルでの消費にとどまる。
- 島根県の海岸部では、ヨメガカサ科の貝を「ぼべ」(石見)、「べべ」(出雲)、「ぼべん」(隠岐)などと称して、夏に採り、ニンジンなどの根菜類と「ぼべ飯」、「べべ飯」などと称する炊き込みご飯として食べることが一般的である。
<場>天波屋(てんばや)
- 森町(もりまち)駅前にある大型スーパー
- 天波屋(てんばや)も森町も架空そう・・・
- そよは、大沢の着ているジャケットに似たものを探すが、見つからない
<場>大沢広海(おおさわひろみ)の家
- 野菜トラックの田浦のじいさんのおうち
- ゲームに誘われるそよちゃん、前の学校の友達と電話をしている大沢の会話を聞く
<場>神社
- 神社デート
- 大沢くんはキスしたい
<場>郵便局
- 通販
- 通販で大沢くんのようなジャケットを手に入れようとするが、期限切れ
- 郵便局からの帰り道、キスと引き換えに大沢のジャケットをねだり、交渉成立
<人>シゲちゃん
- 4年前に卒業した先輩
- 日曜日の釣りに大沢とそよを誘う
<場>神社
- 握手と一緒、キスをする
- 学校の鶏の世話帰りの床屋の山辺篤子(やまべあつこ)に見られていた様子
<時>日曜日
<場>川釣り
- 郵便局のシゲちゃんに誘われた釣り
- メンバー・・・右田そよ、大沢広海、田浦シゲ、松田先生、山辺篤子、田浦伊吹、右田浩太郎
<人>松田先生
- そよや大沢の学校の担任
scene2 大沢くんへ 花子より
<場>海までのフルコース
- 徒歩20分
- 5年位前からホラーコースになっている
- 絶好のロケーション
- ヤッホー・・・山彦がエクソシストのような声に変わると村のうわさ
- メンバー・・・ 右田そよ、大沢広海、山辺篤子、田浦伊吹、右田浩太郎、佐知子、田浦かつ代
- そよがシゲちゃんも誘うが留守だったのは、映画に行ったから
- 大沢はシゲちゃんに誘われて1時に待ち合わせだったが、すっぽかしてみんなを誘った
- 大沢のところに毎日シゲちゃんから電話がかかってくるので、ホモかもと疑う大沢
<植物>りんどう
<場>分かれ道
- 左に行くみんなに、大沢が右はどこへ行くのかと聞く
- 左に行っても海に行くが、ホラーコースのメイン「首吊りの木」がある
<場>「首吊りの木」
- 5年前に隣の森町の人が借金で、首を吊って自殺した
- 第一ポイントの山彦の声は、この人の霊の仕業と、子供達は決め付けている
- 大沢は右へ、みんなは左へ
- 途中思い直して、大沢の後を追う
- 5年ぶりの景色
- 佐知子が「首吊りの木」に人がいるといって、全員がパニックになり、そよが線路で転ぶが、大沢が助けてくれる
- 間一髪で通り抜けた電車に、シゲちゃんが乗っていた
ぼいしゅうない
- ぼいしい=恐い
<人>大沢くんのお母さん
- 田浦伊吹の母親と同級生
- そよの父親とも同級生
- 今朝、田浦伊吹の店に届け物に来た
- 「首吊りの木」で首を吊った人は、大沢の母親の友達なので、自分は喘息で行けないから海へ行くなら拝んでえくれとたのまれていた大沢・・・りんどうの花を供えていた(凄い美人で、失恋して自殺したのが事実)
田浦かつ代(たうらかつよ)がボベとシッタカを獲っていた
シッタカ
- バテイラ(馬蹄螺)、学名 Omphalius pfeifferi pfeifferi は、古腹足類のクボガイ科に分類される巻貝の一種。
- 北海道南部~九州の太平洋沿岸の岩礁海岸に生息し、海藻類を餌としている。本州の日本海側と朝鮮半島南部に分布するオオコシダカガンガラ(大腰高岩殻)は本種の亜種 O. p. carpenteri (Dunker, 1882) とされている。
- しばしば食用にも漁獲され、市場に出回るときは近縁種と同様に「シッタカ」「しったか貝」(尻高貝の意)などの名で売られることが多い。他にカジメダマ、サンカクミナなどの地方名がある。
scene3 あっちゃんの夢
<人>山辺篤子(やまべあつこ) あっちゃん
- 漫画をみんなに内緒で描いている
- 床屋
<場>床屋
- シゲちゃんが髪を切りに来て、山辺篤子に日曜日の海のことを尋ねる
- 言い逃れに、そよがシゲちゃんを誘うつもりで電話したと伝える
<場>学校
- 大沢がを、森町の4年に一度のお祭りに誘うそよ
- 田浦伊吹たちが、そよに祭りは2日間とも行くのか?と尋ねに来る
- 山辺篤子が、大沢が髪をカットしたことに気づき、大沢の母親が東京で美容師をしていたことが、田浦伊吹の口から漏れる
- そよは、うっかり、床屋の山辺篤子の前で、「この辺じゃあオシャレな店ないけぇ」と言ってしまい、気まずくなる
<場>課外授業
- 写生
- なんとなくそよが山辺篤子のそばに座って、和解したふう
- 大沢がそよのそばに来て、最初の日の祭りは二人で行こうと誘う
- 大沢の絵を少女漫画みたいとからかったそよを見て、山辺篤子はその場を立ち去る・・・戸惑うそよと、大沢
大沢の耳が立ってないのを見て思い出した、山辺篤子が中学校の時の話
- 耳が立っていたので、真夏でも耳をかくすヘアースタイルだった
- 悪魔の耳とよんで気にしていたが、そよが気にしなくていいと言って、今のように二つくくりになった。
- だが、大沢が転校する前、転校生の話題で盛り上がる帰り道、田浦のじっちゃんにばったり会い、そよはうっかり、「あー、田浦のじっちゃん、悪魔の耳」と山辺篤子の前で口走ってしまう
そよは、山辺篤子と相性がわるい、きっとあっちゃんに嫌われていると悩む
<場>郵便局
- 少女漫画の作品を投稿に行く、山辺篤子
- シゲちゃんが祭りの話を持ち出したので、そよと大沢が初日に二人で行こうと約束していることをばらす
<時>お祭り初日
- そよから山辺篤子に電話がはいる・・・シゲちゃんから大沢くんにみんなで祭りに行こうと電話があって、二度目は騙せないからみんなでいくことになった
- 5時のバスに自転車で急ぐ山辺篤子はばったりと大沢に会うが・・・少女漫画のように話せない篤子
scene4 不思議な伊吹ちゃん
<時>祭り初日
- ひとりしゃべりまくる、シゲちゃん
- 神楽舞は、今晩から明朝まで
- 朝までいるならタクシーで送るというシゲちゃんに、田浦伊吹の店のトラックが迎えに来ると断るそよ
- メンバー・・・右田そよ、大沢広海、田浦シゲ、山辺篤子、田浦伊吹、右田浩太郎、田浦かつ代
- 御神楽を見ている最中、手が触れ合ったままのそよと大沢に割って入るシゲちゃん
<場>軽トラ
- シゲちゃんに誘われ、帰るに帰れないそよは泣いてしまうが、結局みんなで帰宅することに
- トラックで初めて会う大沢の母親をそよは少し怖いと感じる
- そよのことをみんなの前で息子に、「彼女?」と尋ねる母親、「まぁ」と答える大沢
- にぶい田浦伊吹は、シゲちゃんに「三角関係じゃよ、どがぁするん?シゲちゃん」「シゲちゃん・・・?泣いとるん?」という
scene5 サンドイッチ浩太郎
<時>日曜日
<人>右田浩太郎
- 大沢兄ちゃんと呼んで、心酔してるそよの弟
<人>そよの父親
- 玉子焼きが好き
- 巨人が負けたせいで、テレビも新聞も見ようとしないで子供に八つ当たりする
- おじいちゃんの受け売りで父親がよく口にする「巨人、大鵬、玉子焼き」。そよ達はよくこれの犠牲になる
- お母さんがいないと、機嫌が悪くなる
- いつも唐突に始まるそよが幼い時に溺れた話は、お父ちゃんがそよと仲直りしたい切り札
- 村で唯一東京の大学をでてる
巨人、大鵬、玉子焼き
-
1961年(昭和36年)の流行語。
-
読売ジャイアンツ(V9時代の巨人)と大相撲の大鵬幸喜(横綱・優勝32回、6連覇2回、45連勝などを記録)、食べ物の卵焼きが当時の子供に人気があった。
-
1980年代初めは代わって「江川 ピーマン 北の湖」が流行した(嫌われているという意味で)
<人>右田家のおじいちゃん
- 田浦のじいさんとこの畑が荒らされたので出かけてる
<人>右田家のおばあちゃん
<人>そよの母親
- 今日は修ちゃんの結婚式でおでかけ
<人>田浦美津子(たうらみつこ)
- 大沢の母親の旧姓
大沢からそよにかかってきた電話が、田浦美津子(たうらみつこ)の息子だと解ったとたん、そよの父親が切り、「田浦の子と付き合うんじゃない」と言われる
- 祖母いわく、田浦美津子こと大沢の母親は相当な不良娘だったとのこと
髪をのばす息子に、無理やり床屋に行かせるお父さん
- 夕食時になっても戻らない弟
- 実は髪を切るのが嫌だと、大沢の家に行き、大沢の母親にカットしてもらっていたが、帰りに落ちた狸を助けようとして、昔となりの人が掘ろうとしていた、やりかけの井戸に落ちていた
- 弟を見つけ出した大沢、父親、そよのドタバタ救出劇
あとがき
- 聖 千秋(ひじり ちあき、12月23日 - )は、日本の漫画家。
- 東京都出身。血液型はB型。
- 1981年、集英社の『別冊マーガレット』にて「えみこさんのハッピーデー」でデビューした。
- 現在は『スパデート』を月刊officeYOU(オフィスユー)にて連載中
田舎を舞台にした理由
- 話よりキャラをじっくり描きたかった
- 小人数をじっくり・・・、小人数の舞台設定をつくらなきゃから始まった
- 取材で田舎を訪ねるうちに、田舎での思い出が無性に懐かしくなった
- 学校1クラスを描きたかった(クラス全員を描きたかった)
島根の方言にこだわった理由
- 過疎の村の雰囲気作りの一環
- 最初の読み切りのころは、こだわっていなかった
学校1クラスの作品
- 巴先生の『5年ひばり組』
- 『そーだ そーだぁ!』
- 巴 里夫(ともえ さとお、1932年11月22日- 2016年7月1日)
- 日本の漫画家。
- 本名:磯島 重二(いそじま しげじ)
- 大分県中津市出身。血液型はO型
- 関西大学経済学部在学中の1952年にカバヤキャラメルの景品のオマケ漫画を描く漫画家の募集に応募し作品を描いて収入を得る。
- 1954年、日の丸文庫『母を呼ぶ歌』で貸本漫画家としてデビュー。
- 1956年に上京し、若木書房の社長の勧めで巴里夫に改名。以後、若木書房より貸本少女漫画を多数発表する。
- 1965年に初の作品『さよなら三角』(『りぼん』)で雑誌デビュー。
- 以後は『りぼん』などで学園系作品の少女漫画を発表する。
- 1978年頃より集英社の編集者として新人漫画家の育成に携わるようになる
- 晩年は昔の作品の復刻出版を行っていた。
- 2016年7月1日死去。83歳没。
大沢くんを東京っこにした理由
- 作者くらもちふさこが田舎に行って実体験的エピソードなどを彼をとおしての方が描きやすかった
くらもちふさこが名を連ねてきたようなかっこいい男たちと比べ、かなりくずれた男になったのは?
- 始めのころは、聖千秋からも非難囂々、読者ウケも悪かった
- ああいう子を描きたかった
- 山辺篤子(やまべあつこ)は、この作品の通訳みたいな役割の子
最高にいい性格してる田浦伊吹にはモデルがいるのか?
- いない
- キャラ設定の時の骨組みに、血液型の本を使うことが多い
- 伊吹ちゃんは鈍いんだけど、いらいらする鈍さじゃないものにしたかった
- B型の大沢くんは聖千秋の性格
右田浩太郎について
- モデルはない
『天コケ』はくらもちふさこの漫画暦の中で最も長い連載だったエピソード
- 途中の中だるみが辛かった
- 7巻から高校生、もっと中学生を描きたかった・・・計算間違い、読者が許してくれなかった
『イキにやろうぜイキによ』
- 聖千秋の7巻の長編漫画