40 アルが一郎に訳させていた詩はテニスンの詩
75 ・・・そして彼らの前には威風堂々とした白馬が立っている。鞍は二人用。テニスンの詩のごとく宝石で飾りたてられている。・・・
42 デボラは一郎にはまだ早いから、マザー・グースからはじめたほうがいいと、アルに耳打ちした。
2 マダム・ローズの館にて
2 1900年 春 ロンドン
5 山田一郎(やまだいちろう)
- 日本からロンドンに来た
- 20歳
- 半年後にロンドン大学に入学予定
- 呼び名 アル
- 金髪碧眼
- 21歳
- 日本が流暢
- タートリー伯爵
5 下宿
- ブルームズベリー
- タートリー伯爵が下宿させてくれる
9 2か月前
11 タートリー伯爵
12 バッキンガム宮殿、ビックベン、トラファルガー広場、ネルソン提督の銅像
13 コベット・ガーデン
- 劇場街
13 マダム・ローズの店
- コベット・ガーデンで最も有名な娼館
19 マダム・ローズ
- 娼館のマダム
19 黒人の少女
- マダム・ローズの娼館で働かされている
35 狩場
36 城の外
- 炸裂音
36 山田一郎
- 日本人にしては大柄
- アルと身長は変わらない
- 体重では勝っている
36 乗馬服の12、3人の男達
36 殺人事件
- 従僕殺人
- 短銃
- 小柄な男
36 皇太子殿下
37 アンバーランド侯爵
- 山田一郎が従僕ではなく、実は皇太子殿下を狙って銃を撃ったと発言する
38 皇太子殿下
- イブニングドレス並みに派手なフリルをあしらった乗馬服を着た中年男
40 アル
41 睥睨(へいげい)
41 タートリーハウス
- タートリー伯爵の館の通称
- 一郎の下宿
41 一郎がタートリーハウスに来て、1ヵ月
41 ハイティーの時間
41 ・・・英国では一般的に、朝早く起きて一仕事してからボリュームのある朝食を摂り、さらに働いて肉や魚がメインの昼餐を摂る。そして、また仕事をして、夕刻に様々な菓子やサンドイッチなどの軽食を楽しむ。
- ハイティーは、一日の終わり
42 デボラ
- 豊かなな赤毛の女性
- デボラは、ナハルが好きな様子・・・彼の好物のキューカンバーサンドイッチをつくってあげる
42 40でアルが一郎に訳させていた詩はテニスンの詩
- デボラは一郎にはまだ早いから、マザー・グースからはじめたほうがいいと、アルに耳打ちした。
42 【🍴】ハイティー
- スコーンにクロテッドクリームとブルーベリージャムをたっぷり塗り付けて食べはじめた一郎
- きゅうとのサンドイッチ・・・ナハルの好物
42 【🍴】日本での一郎の食事
- 朝はめしと味噌汁と漬物
- 昼は日の丸弁当
- 夜は野菜の煮物に魚の干物がつけばいい方
- ばあやにハムやソーセージのはさんだサンドイッチをおやつに作ってもらった
- 中学生には友人と、ビスケットやシードルケーキを買い食いした
42 一郎の父親
- 国際的な銀行家
- 質実剛健
42 一郎の母親
- 貧乏士族の家に生まれた
- 一郎が物心つく前に病で亡くなっている
42 一郎の父親の後妻
- 一郎の継母
- 質素倹約
42 一郎
42 シードルケーキ
43 ミルクホール
43 【🍴】通いの家政婦が作る料理
- キャベツの煮込み
- 臓物のバイ
- 薄めたエール
- 酸っぱいワイン
- 香高い紅茶と種類が豊富な茶菓子
44 ナハル・カンドラ
- 褐色の肌の青年
- キューカンバーサンドイッチが好物
- インド北部のマハラジャの長男
- 3年前にロンドン大学の学生となり、今は9月に学位を取るべく午前中はロンドン図書館で過ごし、午後は2階の自室で論文を執筆している
- 24歳
- 寡黙だが、優しく穏やか
- 卒業後、インドに帰る予定
44 デボラ・ウィンズハート
44 大英帝国
44 ヴィクトリア女王
- 48 今年81歳
- 体調を崩されて、ワイト島のオズボーン離宮でご静養中
44 ・・・そのイングランドなにはかつてオックスフォードとケンブリッジのふたつの大学しかなかった。両校とも英国国教会であるイングランド貴族の子弟のみが入学が許されていた。しかし産業革命のおかげで活気づいたロンドンには、貴族並ぶほど富裕な庶民が増え、植民地出身者の流入も増えたことから、70年ほど前、宗教と国籍を問わない大学が設立されることとなった。それがロンドン大学だ。
44 ロンドン大学
46 リージェンツ・パーク
47 パトリック・フェンネリー
47 バッキンガム宮殿からの招待状
- アルバート皇太子殿下からの招待状
47 バッキンガム宮殿
48 アルバート皇太子殿下
- 親しい人から、バーディと呼ばれている
- 1ヵ月前、マダム・ローズ館のベッドで転がっていたおじさん
- 小太りの中年男
50 リー
- 皇太子の通訳の一人
- 中国人だが日本語が得意
51 ソールズベリーの皇太子の私邸で行われる狩りに招待
51 ・・・またまた足を踏まれた。それもオペラパンプスの踵で抉るように。・・・
51 オペラパンプス
52 地下牢
- 牢屋で目覚めた山田一郎
52 殺されたのは、中国人のリー。
53 衛兵の制服を着たアル
- 地下牢まで夕食を運んでくる
53 事件が起きた時、殿下の命令で西棟サロンに移っていたので、事件に気づけなかった
- 貴族たちの狩りに出ない夫人達といた。
- 寝室で読書していなかった
- 事件のことを聞いたのは夕方。
- 事件の話を聞いてすぐ、山田一郎に会おうとしたが、アルバーランド侯爵に許してもらえなかった。(アルバーランド侯爵は、事件を仕切っていた人物。)
53 【🍴】地下牢の山田一郎に衛兵の制服を着たアルが運んできてくれた食事
- 鹿肉のシチュー
- ベルトに差していたいた長いパン。パンにはハムとチーズの塊が挟まっている。
- 山田一郎は大食なのをアルは心得ている。
55 村の医師が、リーの死体を検死中
- リーが、皇太子を庇って死んだかも
55 明日の夜、ロンドンから刑事が来て調査をはじめる
55 アルが衛兵に渡した賄賂
- 先祖伝来の指環
57 ・・・ソールズベリーは、イギリス海峡に近く、古代から続く深い森と切り立った崖があることで有名だ。アーサー王伝説の舞台だと言われている。・・・
57 ソールズベリー
59 【🍴】ソールズベリーの皇太子殿下のお城の朝食に、ハイティーみたいだとがっかりする山田一郎
- パンケーキ
- ビスケット
- アプリコットパイ
- シュークリーム
- タートリーハウスの朝食は、庶民的なのでボリュームがある。
59 ・・・やはり金色のトラウザースをたくし込んだブーツにも拍車がついている。・・・
- 昨今の乗馬服の常識は、ジャケットは黒で、トラウザースは白。
59 トラウザース
66 シルヴィア
- 皇太子殿下の取り巻きのひとり
- ローリンガム公爵の未亡人
- とても美しいフランス人
- 狩りの常連で、いつも2日目からしか来ない
- 皇太子殿下の愛人
- リーは、ローリンガム公爵の未亡人が好きではない様子
66 アンバーランド侯爵
- 馬場で、山田一郎達を睨んでいた男
- この城は、かつてはアンバーランド侯爵のものだった(3年前、カードの強い殿下に城を巻き上げられてしまった)
- 狩りには滅多に来ない
- 連日徹夜でカード大会を開く
- 黒馬に会いたくなると、渋々狩りにやってくる。
75 朝9時のファンブル駅
75 駅員
76 昨日の正午にロンドンから来た男の客
- 馬車が迎えに来なかったから、皇太子殿下の客じゃない
- 背は高からず低からず、黒い帽子を被って黒いコートを着て、荷物を持たない普通の男
- これまでも皇太子殿下の狩りの初日に、何度か見かけたことがある。
- いつもは午後5時着の列車で来るのに、今回は正午の列車だった
- 男がいつも向かう場所は、村に一件のパブ
77 金の鹿亭
- パブの名前
77 50歳半ばくらいの恰幅のいい女性
- 金の鹿亭の女将
- 白髪混じりの髪をうなじでまとめている
- 古いが清潔なブラウスとスカートの上にエプロンをつけている
78 【🍴】聞き込みに入った金の鹿亭で注文した朝食
- ゆで卵
- 魚のフライ
- 厚切りベーコン
- 豚の血入りウィンナー
- 自家製らしいイチゴジャムとバターの壺が添えられた満杯のトーストラック
- エール
- おまけのアップルパイやハムとチーズのサンドイッチ
79 昨日の最初の客
- 2階の宿の部屋を一つ予約
- 城から馬車で来た、殿下の従僕の中国人のリーが店にきた。
- いつも、殿下の狩りがはじまる日の早朝、リーは2階の部屋を一つ予約する
79 予約したパブの2階に泊まる男
- 昨日の正午にロンドンから来た男の客
- リーが宿帳に名前を書いていく
- ジャン・ロシェ(ローリンガム公爵夫人の下男)
- 泊まって、そのまま翌日まででてこない
- 翌日に到着するシルヴィア(ローリンガム公爵夫人)の迎えの為前乗りしてる
80 シルヴィア・クラブトリー(ローリンガム公爵夫人)
- 元はパリの高級娼婦だった
- 数年前に歳の離れた公爵を誑し込み、すぐに公爵が亡くなると、皇太子殿下の愛人になった
- 村では、シルヴィアと呼び捨てされている
- 早起きの苦手のシルヴィアは、決まって1日遅れて狩りの2日目の午後5時にファンブル駅に到着する。そして、前日からパブの2階に泊まっていた下男のロシェが駅に出迎え、ロシェはそのまま折り返し列車に乗ってロンドンへ帰り、シルヴィアはロシェのいた部屋に、フードとマントの侍女2人連れて化粧直しや衣装を整えて、城からの馬車に乗る
- ロンドンの真珠と社交界で呼ばれている
81 なぜ当日予約でなく前日予約なのか、なぜロシェ自身が予約しなくてリーが予約するのか
- ロシェはシルヴィアと同じフランス人で、英語がしゃべれないからリーが代わりに予約してると言った
- 確実に部屋をおさえるために前日予約する
81 ロシェが泊まる晩、深夜にこっそりリーが2階の部屋を訪ねる
89 メアリー
- 招待客のうちの一人で、アルの話に口をはさみ、はしたないと母親にしかられる娘
95 ジャン・ロシェという家僕はいないとシルヴィアが言った
- シルヴィアが連れてくるのは、いつも同じ侍女2人だけ
99 駅員の発言
- 列車を降りる時、ローリンガム公爵夫人の侍女は一人なのに、待合室を出る時二人にふえる。
100 シーリア
- ローリンガム公爵夫人の背の低い侍女
- 10代
- 茶色の瞳に、オリーブの肌
- レース襟のついたお仕着せ
- 駅員の目撃情報で、どちらかというと色黒で、リスみたいなでっかい目をして、桃みたいに丸い顔をしている
100 ドロシー
- ローリンガム公爵夫人の侍女
- シーリアより背が高い
- 20代半ば
- 北欧系か、眼窩(がんか)の深いちいさな目は薄灰色
- 金髪を地味に結っている
- 高いヒールをはいてほくろをつけ、パブではローリンガム公爵夫人のふりをしていた
100 眼窩(がんか)
110 メアリーにすすめられたチョコレートを断っているアル
- アルは甘いものが苦手
- 酒は強そう
112 アルの先祖伝来の王家から賜ったルビーの指輪がかえってくる
115 背徳の学び舎
115 大日本帝国
115 お清(きよ)
- 山田一郎のことをぼっちゃまと呼ぶ使用人
116 ・・・この地では雀まで色白です・・・
116 タートリー伯爵のテラスハウス
- 豪勢な暮らしではない
- 山田一郎は、朝水汲みをしている
- 水道もガスもない
117 デボラ
118 パトリック
118 ナハル
- インドからの留学生
- タートリーハウスの大家
- ロンドン大学の学生
119 山田一郎(やまだいちろう)
- 渡英して半年
- ロンドン大学の学生
120 マンフレート教授
- 授業中にアルに質問しまくる山田一郎を、「教室にペットの猿を持ち込むのはやめてもらいたい」と言った先生
124 ようやく許可が下りたので、来月にインドに帰国しようと思っているナハル
125 イギリスで差別される存在
129 ロンドン大学の教師マンフレート教授が事故
- 昨夜9時ごろ
- ソーホーのボーダム・ストリートで酒に酔ったすえ、道に飛び出し馬車に轢かれたと思われる
- 重体
- 目撃者の話では、誰か連れがいた可能性がある
- 教授は独身で、一人暮らし
- 親しい親族なし
130 ロンドン図書館
137 アルの父親の懐中時計
- 送別にナハルにプレゼントするアル
139 ナハルの殺人未遂
- 庇うアルが、明日のカレー港行きの切符とインド行きの船の切符を手渡す
- アルは気づいていた
- 教授が意識を取り戻す前に、出発させようとしてあげるアル
140 教授がボーダム・ストリートにナハルといた本当の理由
144 立ち聞きしていたが、アルと一緒にナハルを見送る山田一郎
145 あとがき 四谷シモーヌ
145 NHK放送の英国グラナダTV制作に「シャーロック・ホームズの冒険」
145 世紀末の英国
145 今回の作品の舞台
- 世紀末とはいえ、19世紀最後の年だった1900年4月。
145 英国グラナダTV制作に「シャーロック・ホームズの冒険」