Café Puss in Boots
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アラベラに身分違いを罵られぶたれたペネロピーに、メアリー・バビントンが稀少な砂糖を使った手作りのをすすめてくれたバタードロップ
時の旅人 (岩波少年文庫) 単行本 – 2000/11/17 アリソン・アトリー Alison Uttley (原著) 松野 正子 (翻訳)
・・・奥方は戸棚からすかし彫りの銀の箱を出してきました。ふたを開けて、金色のバタードロップを差し出しました。「わたくしが作ったのですよ、ペネロピー」と奥方はいいました。「砂糖という、台所で使うには贅沢すぎる、効果な新しい材料でね。」
「全くだ」とアンソニーが箱に指をつっこみながらいいました。「1ポンドが20シリング!砂糖は稀少なものだ。我らの船で、はるかなるスパイス・アイランドから海を越えてくる」・・・
*スパイス・アイランド
モルッカ諸島のこと。香料(スパイス)の産地として有名。
近世イギリス
16世紀後半のエリザベスの時代、
胡椒 1ポンド(454g)あたり4シリング
砂糖 1ポンドあたり20シリング でした。
1シリングは6gの銀貨です。
金1g=胡椒236g、銀1g=胡椒19g となります。
砂糖の方がはるかに高価だったようです。
バタードロップを食べるたびに、思い出しそう・・・