十角館の殺人(1987年9月) 綾辻行人
- 海外小説
- 1933年 『シャム双子の謎』 (エラリー・クイーン) - 火事の山荘
- 1934年 『オリエント急行の殺人』 (アガサ・クリスティ) - 列車もの
- 1937年 『ナイルに死す』 (アガサ・クリスティ) - 客船もの
- 1939年 『そして誰もいなくなった』 (アガサ・クリスティ) - 嵐の孤島もの
- 1907年『ルパン逮捕される (L'Arrestation d'Arsène Lupin)』
- 国内小説
- 1947年 『不連続殺人事件』(坂口安吾)
- 1971年 『殺しの双曲線』(西村京太郎)
- 1972年 『名探偵が多すぎる』(西村京太郎)
- 1973年 『名探偵も楽じゃない』(西村京太郎)
- 1975年 『四捨五入殺人事件』 (井上ひさし)
- 1976年 『名探偵に乾杯』(西村京太郎)
- 1977年 『七人の証人』(西村京太郎)
- 1987年 『十角館の殺人』(綾辻行人)
- 1989年 『孤島パズル』(有栖川有栖)
- 1989年 『月光ゲーム Yの悲劇'88』(有栖川有栖)
- 1992年 『双頭の悪魔』(有栖川有栖)
- 1996年 『ある閉ざされた雪の山荘で』(東野圭吾)
- 1996年 『すべてがFになる』(森博嗣)
- 2004年 『極限推理コロシアム』 (矢野龍王)
- 2006年 『乱鴉の島』(有栖川有栖)
- 2007年 『女王国の城』(有栖川有栖)
- 2007年 『インシテミル』(米澤穂信)
- 2008年 『彼女らは雪の迷宮に』 (芦辺拓)
- 2014年 『アポロンの嘲笑』(中山七里)
- 2017年 『屍人荘の殺人』(今村昌弘) - ゾンビに囲まれた館もの
- ライトノベル
- 2012年 『飛行迷宮学園ダンゲロス』 (架神恭介)
- 漫画
隅の老人 バロネス・オルツィ
名探偵ファイロ・ヴァンスもの
長編
- The Benson Murder Case, 1926
- The Canary Murder Case, 1927
- The Greene Murder Case, 1928
- The Bishop Murder Case, 1929
- The Scarab Murder Case, 1930
- The Kennel Murder Case, 1931
- The Dragon Murder Case, 1933
- The Casino Murder Case[4], 1934
- 『カジノ殺人事件』 杉公平訳 芸術社 1956年
- 『カシノ殺人事件』 井上勇訳 創元推理文庫 1960年
- The Garden Murder Case, 1935
- 『競馬殺人事件』 杉公平訳 芸術社 1956年
- 『ガーデン殺人事件』 井上勇訳 創元推理文庫 1959年
- The Kidnap Murder Case, 1936
- The Gracie Allen Murder Case, 1938年
- The Winter Murder Case, 1939
原題は第11作を除き、全作が「The + 6文字の英単語 + Murder Case」で統一されている。
短編
- 『ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿』(日本で独自に編纂された短編集) 論創社、2007年
- The Scarlet Nemesis 「ジェルメーヌ・ベルトン事件」
- A Murder in a Witches' Cauldron 「フランツィスカ・プルシャ事件 」
- The Man in the Blue Overcoat 「ヤロスジンスキー事件 」
- Poison 「グスタフ・コリンスキー事件」
- The Almost Perfect Crime 「ヴィルヘルム・ベッケルト事件」
- The Inconvenient Husband 「カール・ハニカ事件 」
- The Bonmartini Murder Case 「ボンマルティーニ事件 」
- Fool ! 「オットー・アイスラー事件」
- Germany's Mistress of Crime 「グレーテ・バイヤー事件」
- The Clyde Mystery(Illustrated Detective Magazine 1932年7月号掲載の脚本、同題のクラブトリー博士ものの改稿版)。探偵役をファイロ・ヴァンスに変えたもの。プロット・トリック等は同じ。
未完成・未発表作品
- The Autumn Murder Case
- The Powwow Murder Case
ラジオドラマのノヴェライズ
- The Midget Murder Case 『ミゼット殺人事件』語学春秋社(対訳とカセット付き英語教材)
- The Backstage Murder Case
- The Eagle Murder Case
- The Golden Murder Case
- The Butterfly Murder Case
- The White Murder Case
- The Vanilla Murder Case - Joan Alexander、Jackson Beck などの声優が出演したラジオドラマ。
- The Brotherly Murder Case
ラジオドラマ小説化は他にも数作あるが、日本語未訳である。
エラリイ・クイーンもの
エラリー&クイーン警視もの
- 1929年 ローマ帽子の謎 The Roman Hat Mystery
- 1930年 フランス白粉の謎 The French Powder Mystery
- 1931年 オランダ靴の謎 The Dutch Shoe Mystery
- 1932年 ギリシア棺の謎 The Greek Coffin Mystery
- 1932年 エジプト十字架の謎 The Egyptian Cross Mystery
- 1933年 アメリカ銃の謎 The American Gun Mystery
- 1933年 シャム双生児の謎 The Siamese Twin Mystery
- 1934年 チャイナ橙の謎 The Chinese Orange Mystery
- 1935年 スペイン岬の謎 The Spanish Cape Mystery
- 1936年 中途の家 Halfway House
- 1937年 ニッポン樫鳥の謎 The Door Between
- 1938年 悪魔の報復 The Devil to Pay
- 1938年 ハートの4 The Four of Hearts
- 1939年 ドラゴンの歯(許されざる結婚)The Dragon's Teeth (The Virgin Heiress)
- 1942年 災厄の町 Calamity Town
- 1943年 靴に棲む老婆(生者と死者と)There Was an Old Woman (The Quick and the Dead)
- 1945年 フォックス家の殺人 The Murderer Is a Fox
- 1948年 十日間の不思議 Ten Days' Wonder
- 1949年 九尾の猫 Cat of Many Tails
- 1950年 ダブル・ダブル Double, Double
- 1951年 悪の起源 The Origin of Evil
- 1952年 帝王死す The King is Dead
- 1953年 緋文字 The Scarlet Letters
- 1956年 クイーン警視自身の事件 Inspector Queen's Own Case
- 1958年 最後の一撃 The Finishing Stroke
- 1963年 盤面の敵 The Player on the Other Side
- 1964年 第八の日 And on the Eighth Day
- 1965年 三角形の第四辺 The Fourth Side of the Triangle
- 1966年 恐怖の研究 A Study in Terror (同題映画のノヴェライゼーション)
- 1967年 顔 Face to Face
- 1968年 真鍮の家 The House of Brass
- 1970年 最後の女 The Last Woman in His Life
- 1971年 心地よく秘密めいた場所 A Fine and Private Place
- 1999年 間違いの悲劇 The Tragedy of Errors (長編のシノプシス。同題の短編集に収録。)
ノンシリーズ
短編集
- 1934年 エラリー・クイーンの冒険 The Adventures of Ellery Queen
- 1940年 エラリー・クイーンの新冒険 The New Adventures of Ellery Queen
- 1952年 犯罪カレンダー Calendar of Crime
- 1955年 クイーン検察局 QBI: Queen's Bureau of Investigation
- 1965年 クイーンのフルハウス Queen's Full
- 1968年 クイーン犯罪実験室 QED: Queen's Experiments in Detection
- 1999年 間違いの悲劇 The Tragedy of Errors and Other Stories
『続草庵集巻第四』兼好と頓阿の「沓冠の歌」
占星術殺人事件 (講談社文庫) 文庫 – 1987/7/8 島田荘司
怪盗紳士アルセーヌ・ルパン ルパン逮捕される
マジック
綾辻 行人
-
綾辻 行人(あやつじ ゆきと、1960年12月23日 -)
-
妻は同じく小説家の小野不由美。
-
「新本格ミステリー」ムーブメントの中心的存在。代表作に「館シリーズ」、『Another』がある。
-
本格ミステリ作家クラブ執行会議。日本推理作家協会会員。元本格ミステリ作家クラブ事務局長。
プロローグ
<場>夜の海
<人>彼
第一章 一日目・島
- 1986年6月26日 水曜日
<人>エラリイ(エラリイ・クイーン) 男
- ひょろりと背の高い、色白の好青年。
- 大学生
- 饒舌。
- 砂色のトレンチコート。
- 大分県O市 K**大学の学生で推理小説(ミステリ)研究会のメンバー
- 煙草 セーラム
- 法学部三回生
- 推理小説(ミステリ)研究会の現編集長
- 煙草 メンソール
- 坊ちゃん
- カードマジックに凝っている。
- 人をケムに巻いて喜ぶ習性。
<場>海原
- 漁船の上
<人>カー(ジョン・ディクスン・カー) 男
- 青々としゃくれた顎。
- 大分県O市 K**大学の学生で推理小説(ミステリ)研究会のメンバー
- 最近アガサにふられた。その腹いせにオルツィにちょっかいをかけたら、相手にしてもらえなかった。
- 法学部三回生。1年浪人してるから、エラリイより一つ上。
- 中肉中背。首の短さと猫背のせいで、実際以上に短躯に見える。
<人>ルルウ(ガストン・ルルウ) 男
“嵐の山荘”
-
クローズド・サークル(closed circle)
-
ミステリ用語としては、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。
-
過去の代表例から、「嵐の孤島もの」「吹雪の山荘もの」「陸の孤島もの」「客船もの」「列車もの」などの様に分類されることもある。
-
クローズド・サークルは密室の一種とされることも多いが、密室と非密室の境界を問題とする不可能犯罪ではなく、ドラマを室内に限定する密室劇である。
-
クローズド・サークル作品の起源
森田崇はモーリス・ルブランが『ルパン逮捕される (L'Arrestation d'Arsène Lupin)』(1907年発表)でクローズド・サークルものを案出したとの説を述べている。1939年に発表されたアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が、クローズド・サークルの代表的な作品として挙げられることが多い。
- 「クローズド・サークル」という言葉 古くはドロシー・セイヤーズが、1934年1月7日付「サンデー・タイムズ」紙の書評欄で、アガサ・クリスティの『オリエント急行の殺人』について、“Moreover, the problem is of the perfect "closed circle" type...“と記しているが、「クローズド・サークル」という言葉が頻繁に使われるようになったのは1990年代以降である。有栖川有栖の『月光ゲーム』(1989年)の中で使われたのが普及のきっかけとされるが、有栖川自身は大学時代に読んだ『推理小説雑学事典』(中村勝彦・慶応大学推理小説同好会監修)で見たのが最初で、おそらく慶大推理研の造語だろうとしている。
<時>3月も下旬
- 春の黄砂
<場>九州
- 大分県の東岸に突き出したS半島J埼のひなびた港を出発して、船はひっそりとうずくまるJ埼を背に航跡をすすめていた。
- 目的地はその沖、約5㎞に浮かぶ小さな島。
<人>ポウ(エドガー・アラン・ポウ) 男
- 煙草を吹かしていた大柄な男。
- 無精に伸ばした硬そうな髪、顔の下半分を覆った濃い髭。
- 大分県O市 K**大学の学生で推理小説(ミステリ)研究会のメンバー
- 医学部四回生。
- 細い目。
- ヘヴィースモーカー
- 煙草 ラーク
- オルツィと幼なじみ
- 釣り道具
<人>初老の漁師
- 快活そうな。
<人>漁師の息子
- 後ろで舵を握る。
- まだあどけさが残る少年。
<人>アガサ(アガサ・クリスティ) 女
- 大分県O市 K**大学の学生で推理小説(ミステリ)研究会のメンバー
- 島の幽霊の噂に少し怯えた様子。
- 小柄な女性。
- 太めの体格を気にしてか、暗い色調の服ばかり着るので野暮ったく見える。
- 臆病そうに目をいつも伏せている。
- 趣味で達者な日本画を描く。
- ポウと幼なじみ
- カーにちょかいをかけられるが、相手にしなかった。
- 文学部二回生。
・・・『隅と老人』で知られるバロネス・オルツィ・・・
隅と老人
-
隅の老人(すみのろうじん、The Old Man in the Corner)
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『ストランド・マガジン』誌に連載されたシャーロック・ホームズシリーズが商業的成功を収めたことにより、他誌がこぞって登場させた「ホームズのライヴァルたち」と呼ばれる名探偵の一人である。
-
シリーズは1901年より『ロイヤル・マガジン(英語: The Royal Magazine)』誌に連載された。初登場作は「フェンチャーチ街駅の謎」。
-
訳題はすべて作品社刊行の平山雄一の訳題による。
-
名前を始めとして職業、経歴などは一切不明。エイアレイテッド・ブレッド・カンパニーのノーフォーク街支店、略称「ABCショップ」の隅の席に座り、チーズケーキと牛乳をたいらげ、そしてそこで出会った女性新聞記者のポリー・バートンに、迷宮入りとなった事件の概要と(恐らくは真相を言い当てているのであろう)自身の推理を聞かせる。
頭は相当はげ上がっており髪の色は薄い。眼は淡い水色で大きな角縁の眼鏡をかけ、服はだぶだぶのツイードのアルスター外套を着る。常に紐の切れ端を持っており、話しながらそれを結んだり解いたりする癖を持つ。よほどのことがない限り真相を警察に伝えようとは思わず、巧妙なトリックを考え出した犯人を称賛することもある。
現場に出向かず新聞の情報などから真実を導き出す推理法は安楽椅子探偵の先駆とも言われているが、時折自ら証拠を集めることもあり、また検死審問にも積極的に参加するなどそうとは言い難い面も持ち合わせている。
短編集『隅の老人 The Old Man in the Corner』の最後の短編で謎の失踪を遂げる。それから刊行された第3短編集『解かれた結び目 Unravelled Knots』で20年の時を経て再び姿を現すものの、最後の短編で再び失踪する。
<場>九州 大分県 角島
- 小さな平たい島。
- 「青屋敷(あおやしき)」 20年前に風変りな建物を建てて移り住んだ人物がいたが、今は無人。
- 入江は島の西海岸。
<場>『十角館(じゅっかくかん)』
- 焼け残った離れだけ、母屋は焼け落ちた「青屋敷(あおやしき)」。
- 殺人事件があった。
- 殺されたのは、中村何とかという男。
- 崖の上の手招きする幽霊。
- 誰もいないのに離れに明かりが点く。
- 焼け跡の辺りで人魂が見える。
- 島の方へいったボートが幽霊に沈められた。
- あんな事件のあった場所
- 電話は切れている。
- 正十角の建物。
- 天井の中央に十角の天窓。
- 電気は切れているから、十角の天窓からの自然光だけ。
<時>1986年6月26日 水曜日 午前11時過ぎ
<人>エラリイ(エラリイ・クイーン) 男
- ひょろりと背の高い、色白の好青年。
- 大学生
- 饒舌。
- 砂色のトレンチコート。
- 大分県O市 K**大学の学生で推理小説(ミステリ)研究会のメンバー
- 様子を見に来なくていいかという漁師の親父を断ったのは、エラリイ。
漁師との迎えの約束
- 来週の火曜日、朝10時
<人>ヴァン(S・S・ヴァン・ダイン) 男
- 他の6人より先に、十角館へ来ていた。
- 業者に手伝ってもらって、毛布などの大荷物を運んだ。
- 昨日から風邪気味で熱っぽいから横になっていたので、出迎えに行けなかった。
- 痩せた体。
- 理学部の三回生。
- 「十角堂」は彼の伯父の手にわたったので、行きたがっていた推理小説(ミステリ)研究会のみんなを招待してくれた。
- 風邪気味
・・・名探偵ファイロ・ヴァンスの生みの親、S・S・ヴァン・ダイン・・・
S・S・ヴァン・ダイン
- S・S・ヴァン・ダイン(S. S. Van Dine, 1888年10月15日 - 1939年4月11日)
- アメリカ合衆国の推理作家・美術評論家。
- 本名はウィラード・ハンティントン・ライト (Willard Huntington Wright)。
- 名探偵ファイロ・ヴァンス (Philo Vance) を生み出した。
<人>中村青司(なかむらせいじ) 男 故人
- 20年余り前、青屋敷(あおやしき)という建物を建てて、九州大分県の角島に移り住んだ人物。
- 十角館は離れ。
角島青屋敷、謎の四重殺人
- 9月20日未明
- S半島J埼沖、角島の中村青司邸、通称青屋敷が炎上、そして全焼。
- 焼け跡から、中村青司と妻の和枝(かずえ)、住み込みの使用人夫婦の計四人が死体で発見された。
- 四人の死体からは、相当量の睡眠薬が検出。
- 死因は一様ではなかった。
- 使用人夫婦は自分たちの部屋で、二人ともロープで釣り上げられたうえ、斧で頭を叩き割られたらしい。
- 当主の中村青司は、全身に灯油をかけられており、明らかに焼死。
- 同じ部屋で発見された和枝夫人は、何か紐状の凶器で首を絞められての窒息死と判明。加えて夫人の死体は、左の手首から先を刃物で切り取られていた。その手首は発見されていない。
- 行方不明の庭師。事件の何日か前から泊まりで仕事に来ていたはずの庭師が消息不明。
- 会誌『死人島』
- 創設10周年
- ニックネームで呼び合うのは創設当時から受け継がれてきた。
- “名前の引継ぎ”システム。
<場>島の北側の崖
- 猫島が見える。
<人>ヴァンの叔父
- 角島を手に入れた。
- S町で不動産業を営んでいる
- 近い将来、角島を若者向けのレジャーアイランドに大改造しようと計画をもっている。
『死人島』
-
『そして誰もいなくなった』(そしてだれもいなくなった、原題: And Then There Were None)は、1939年にイギリスで刊行されたアガサ・クリスティの長編推理小説である。
-
本作の評価はクリスティ作品中でも特に高く、代表作に挙げられることが多い(詳しくは#ランキングを参照)。
-
また、「絶海の孤島」を舞台にしたクローズド・サークルの代表作品であると同時に、見立て殺人の代表的作品とも評される[注 1]。
-
作者自身により戯曲化されている。また、ルネ・クレール監督の映画を初めとして、多数の映画化作品や舞台化作品、テレビドラマ化作品がある。
-
日本語版 雑誌連載
- 「死人島」、清水俊二訳、スタア社(雑誌『スタア』)、1939年
ワーディング
- ワーディング【wording】
- 言葉で表現すること。言葉遣い。言い回し。
バイシクル ライダーバック
- バイスクル (Bicycle) とは、アメリカ合衆国のU.Sプレイング・カード社によって製造されているトランプのブランドの一つである。
- U.Sプレイング・カード社は世界最大のトランプの売り上げであるが、そのなかでもバイスクルが売り上げトップである。
- 名称は自転車(英語で bicycle)に由来する。
- 特色
標準的なトランプのサイズであるポーカーサイズとブリッジサイズの両方について製品があるが、独自基準の最小モデルとビッグモデル(ミニサイズとビッグサイズはエンボス加工が施されていない)もある。
素材はほとんどのバイスクルは紙製だがプラスチック製のものもある。バイスクルはカード表面に独特な加工(エアクッション加工。エンボス加工とも言われる。プラスチック製のものは施されていない)が施されており、とても滑りが良く、リボンスプレッド(テーブル上などにトランプを直線状、または弧状に広げること)がやりやすい。そのためマジシャンに好んで使用されている。紙のケースを包んでいる透明ビニールにも「世界中のマジシャンに愛されて~」と宣伝文を書いたシールが貼ってあることから、会社側でも手品用を想定していることが窺える。
- カードデザイン
ジョーカーには(製品名の通り)自転車に乗ったキングが描かれている点に特徴がある。種類により、ケースの表面は色だけでなく模様もかわる。
現在の裏模様を大きく分けると、天使が自転車に乗っているデザインで点対称のライダーバックと呼ばれる種類と、天使が描かれておらず図柄が点対称でないリーグバックと呼ばれる種類がある。ライダー・バックの方が多く使われている。どちらも外側に白枠がある。最近では天使が楽器のマンドリンを手にしているデザインもある。
-
かつては赤と青しか無かったが、最近は黒やパステルカラー等かなりのハイペースで新色がデビューしている。
・・・『マジック』という映画の中で、アンソニー・ホプキンス扮するマジシャンが、昔の恋人を相手に見せるくだりがあるんだ。そこでは普通の奇術としてではなく、ESPの実験として演じられてたね。お互いの心が通じ合っていればカードは一致するはずだっていう設定さ、それをきっかけにマジシャンは相手を口説き落そうとするわけなんだけど」・・・
映画『マジック』
- マジック(原題: Magic)
- 1978年のアメリカ映画。日本公開は1979年3月3日。
- リチャード・アッテンボロー監督がメガホンを撮り、アンソニー・ホプキンスが腹話術師に扮した異色のサスペンス・ホラーである。
- あらすじ 売れないカード手品師のコーキーは、ファッツという人形を使って腹話術を始めるが、これがたちまち人気を呼びコーキーは一躍有名になる。ベンというエージェントをつけて、ニューヨークへの進出も果たし、テレビショーへの出演も決まるが、コーキーは仕事を放棄して突然姿を消してしまう。
『万葉集』
-
全20巻4,500首以上の和歌が収められており、「雑歌(ぞうか)」宴や旅行での歌、「相聞歌(そうもんか)」男女の恋の歌、「挽歌(ばんか)」人の死に関する歌の3つのジャンルに分けられる。
-
天皇、貴族から下級官人、防人(防人の歌)、大道芸人、農民、東国民謡(東歌)など、さまざまな身分の人々が詠んだ歌が収められており、作者不詳の和歌も2,100首以上ある。7世紀前半から759年(天平宝字3年)までの約130年間の歌が収録されており、成立は759年から780年(宝亀11年)ごろにかけてとみられ、編纂には大伴家持が何らかの形で関わったとされる。原本は存在せず、現存する最古の写本は11世紀後半ごろの桂本万葉集(巻4の一部のみ)、完本では鎌倉時代後期と推定される西本願寺本万葉集がもっとも古い。
-
和歌の原点である万葉集は、時代を超えて読み継がれながら後世の作品にも影響を与えており(一例「菟原処女の伝説」)、日本文学における第一級の史料であるが、方言による歌もいくつか収録されており、さらにその中には詠み人の出身地も記録されていることから、方言学の資料としても重要な史料である。
-
日本の元号「令和」は、この万葉集の「巻五 梅花の歌三十二首并せて序」の一節を典拠とし、記録が明確なものとしては日本史上初めて元号の出典が漢籍でなく日本の古典となった
『古今和歌集』
第二章 一日目・本土
- 1986年6月26日 水曜日
<人>中村千織(ちおり) 女 故人
- 中村青司(なかむらせいじ)の娘
- 大分県O市 K**大学の学生で推理小説(ミステリ)研究会のメンバー
- 江南孝明(かわみなみたかあき)(2回生)の一級下の後輩(1回生)だった。
- 大分県O市 K**大学の学生で推理小説(ミステリ)研究会の新年会の三次会の席上で、は死んだ。(用事があり、江南孝明(かわみなみたかあき)が店を出た後の事故。)・・・急性アルコール中毒から持病の心臓発作が誘発。
- O市内の母方の祖父の家に住んでいた。
- 葬儀の喪主の名は、中村青司(なかむらせいじ)ではなく別の名前。
- 中村青司(なかむらせいじ)からのワープロの手紙
- 消印の日付 3月25日(昨日)、O市内から
- 大分県O市 K**大学の学生で推理小説(ミステリ)研究会のメンバー→去年やめた。
- 今は3回生、来月から4回生。
- 大分県O市 K**大学の学生で推理小説(ミステリ)研究会のメンバーの時のニックネームはドイル
<人>中村青司(なかむらせいじ) 男 故人
- 江南孝明(かわみなみたかあき)への手紙の差出人・・・死者の告発。
- 千織(ちおり)の父
- 角島青屋敷炎上 謎の四重殺人の記事の名
<人>東一(ひがしはじめ) 男
<人>中村紅次郎(なかむらこうじろう) 男
- 中村青司(なかむらせいじ)の実弟。
- 別府の鉄輪(かんなわ)在住。
- 高校教師。
- 今は春休みだから家にいるはず
- 中村青司(なかむらせいじ)からの手紙が届いていた。
- 9月19日の夜から翌朝にかけて島田潔(しまだきよし)と一緒にいたアリバイ。
<場>別府の鉄輪
- 「地獄めぐり」で有名な温泉地
- 鶴見岳(つるもだけ)
<人>島田潔(しまだきよし)
- 中村紅次郎(なかむらこうじろう)の友人。
- 江南孝明(かわみなみたかあき)のことをコナンと呼ぶ。
- 中村紅次郎(なかむらこうじろう)の大学の後輩
- 実家は寺で三男
角島青屋敷炎上 謎の四重殺人 島田潔(しまだきよし)補足
<人>中村青司(なかむらせいじ) 男 故人
- 当時46歳(紅一郎より3つ上)
- 引退していたが、知る人ぞ知る、一種天才肌の建築家
- 大分県宇佐(うさ)市の資産家、中村家の長男として生まれた。
- 高校卒業後、大学進学のため単身上京。T**大学の建築学科に在学中、全国レベルのコンペで賞をさらい注目を集めた。卒業後は担当教授から大学院へ進学をすすめられるが、父親が急逝し郷里に帰る。
- 父親が残した莫大な財産を弟の中村紅次郎(なかむらこうじろう)とともに相続。まもなく角島に自ら設計した屋敷を建て、はやばやと半ば隠居。
- 兄弟の中はあまりよくなかった。弟は兄は変人だと言っている。
<人>中村和枝(なかむらかずえ) 女 故人
- 中村青司(なかむらせいじ)の妻
- 旧姓 花房(はなぶさ)
- 大分県宇佐(うさ)市に住んでた頃の幼なじみで、両家で約束されていたいいなずけ。
- 青司が廉島へ渡るとほぼ同時に結婚した。
<人>北村(きたむら)
- 角島に住み込みの使用人。
- 夫は屋敷の雑用と、本土の連絡に使うモーターボートの運転
- 女房は家事全般
<人>吉川英一(よしかわえいいち)
発見された死体は全部で四体
- どれも黒焦げ
- <人>北村(きたむら)夫妻 寝室で頭を叩き割られて死亡。凶器と目される斧が同室で発見。両名とも縄で縛り上げられていた形跡があった。死亡推定時刻はどちらも9月19日(火災前日の、午後以降)
- <人>中村和枝(なかむらかずえ) 寝室のベッドで首を絞められて死亡。何か紐状の凶器で絞殺されたものらしい。死体は左の手首から先が欠損。死亡後に切り落とされたと考えられる。切り取られた手首は行方不明。死亡推定時刻は9月17日から18日の間。
- <人>中村青司(なかむらせいじ) 和枝と同じ部屋で、全身に灯油を浴びせられ焼死。どの死体からも多量の睡眠薬が検出。死亡推定時刻は9月20日未明の火災時。
- 火災の火元は屋敷の厨房。犯人はあらかじめ屋敷中に灯油をまいたうえで、火をはなった。
吉川=犯人説 不明瞭な点
- 和枝夫人の左手首の問題 吉川は何のために夫人の手を切り取り、どこへやったか。
- 逃走経路の問題 島に一隻しかないモーターボートは入江に残されたままだった。
動機
- 青司の財産目当ての強盗説。
- 吉川が和枝夫人に横恋慕していた、あるいは密通していた説。
- その両方。
青司のからくり趣味
- 隠し部屋
- 隠し戸棚
- 隠し金庫
江南孝明(かわみなみたかあき)の中村千織(なかむらちおり)のイメージ
- おとなしい子
- 目立たない
- どこか寂し気な風情
- ほとんど話したことがない。
- 気立てのいい子
<人>毛須恭一(もすきょういち) 男=ヴァン・ダイン
- コンパの三次会で江南孝明(かわみなみたかあき)と一緒にぬけた友人
第三章 二日目・島
<時>3月27日 木曜日 二日目
プレート 7枚
- 第一の被害者
- 第二の被害者
- 第三の被害者
- 第四の被害者
- 最後の被害者
- 探偵
- 殺人犯人
第四章 二日目・本土
<時>3月27日 木曜日 二日目
<人>吉川政子(よいかわまさこ) 女
- 行方不明の庭師吉川誠一の妻。
- 安心院(あじむ)の家に住んでいる。
- 控えめで人の好さそうな女性
- 40代前半だが、老けて見えた。
- 吉川と結婚するまでは、角島のお屋敷で働いていた。・・・紅次郎の紹介で
- 安心院は吉川の両親の家
- 安心院の家に住んでからは、夫は島の屋敷と別府の紅次郎の家の庭の仕事しかしてなかった。
- 別府から山手に入り、明礬(みょうばん)温泉をぬける。
<場>鶴見岳
- ハングライダーで賑わっている
標高 | 1,374.5 m |
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所在地 | 日本 大分県別府市 |
位置 | 北緯33度17分12秒 東経131度25分47秒 |
種類 | 成層火山、溶岩ドーム (活火山ランクB) |
<場>宇佐郡
- 安心院高原
妻 吉川政子(よいかわまさこ)の証言
- 9月17日の早朝に島へ発った
- 17日の午後に一度だけ無事に島に着いたと電話があった。
- 和恵夫人が病気の様子・・・姿が見せないので青司に聞いたら病気でふせっていると言った。
- 9月20日の朝に火の手が上がる
- 青司の財産などもうなかった。
- 政子が務めていた頃までは、紅次郎もしばしば訪れていた。
- 千織は幼稚園に入る年に祖父に預けられた。島に帰るのはたまだった。たいがい母親の和枝がO市まで会いにいっていた。
- 母親は千織を可愛がっていたが、父親の青司はそうでもなかった。
<場>鉄輪(かんばわ)の紅次郎邸に寄る
- 留守
<場>O市 毛須恭一(もすきょういち)の家へ寄る
バールストン先攻法(ギャンビット)
- バールストン先攻法(バールストン・ギャンビット)Birlstone Gambit
- ミステリー小説用語。真犯人が被害者と入れ替わるトリックのこと。
- バールストンとは、このトリックが用いられた、アーサー・コナン・ドイル著『恐怖の谷』の舞台となる地名。
- 先攻法(ギャンビット)とは、チェス用語で、序盤戦で自陣を有利にするために、手持ちの駒をわざと犠牲にすること。
- 語源は、フランシス・ネヴィンズ・Jr 著『エラリイ・クィーンの世界』(早川書房)より。クイーンの初期長編には、このトリックを用いたものが多い。
- 綾辻行人のデビュー作『十角館の殺人』で、この用語が登場するほか、法月綸太郎、北村薫など、日本のミステリー小説や評論で、しばしば用いられてきた。
“顔のない死体”
-
死体損壊トリック(顔のない死体)
死体に何らかの加工を施すことで事実誤認を招かせるトリック。被害者の死体を損壊させることで、死因や身元を隠蔽する、あるいは死体運搬手段の簡素化などいわゆるバラバラ殺人を含む。また、フィクションとしては、被害者を別人だと誤認させる、特に犯人が自分自身を被害者であると見せかけるために別の人間を殺害する、などの例がよくある。具体的な方法としては、死体の顔を潰す、首を切断して隠す、焼死体にするなどで、顔からの身元判明を阻もうとする例が多く、この場合に特に「顔の無い死体」と呼ばれる。
しかし、指紋鑑定やDNA鑑定といった新しい捜査手法の発達によって死体損壊トリックその物に強い制限がかかり、もっぱらそのような捜査手法が排除できるクローズド・サークルで用いられることが多い。また近年では、例えば見立て殺人において損壊させた意図を隠すためにそれを行なった、といった、死体損壊トリックそのものを別のトリックによって覆い隠すというような例が多い。
「顔の無い死体」の例は古くからあり、江戸川乱歩は紀元前からあると指摘している。具体的にはヘロドトスが『歴史』(紀元前5世紀頃)に記述した「ランプシニトス」 (紀元前12世紀の古代エジプトのファラオであったラムセス3世に比定) の話と、これに影響を受けたと見られるパウサニアスの記録(紀元前2世紀頃)を挙げている。また横溝正史は「密室」「一人二役」と共に推理小説の三大トリックとしている。
毛須恭一の推理 青司と吉川誠一の入れ替わり説(“顔のない死体”の典型的なパターン)
- 和枝夫人殺害 推定死亡時刻9月17日から18日の間
- 吉川誠一が島に到着して政子に電話 9月17日午後(和枝夫人はこの時ころされていた。)
- 姿が見えないのを疑う吉川誠一に青司は病気で寝込んでいると偽る。(本当はうでに彼自身が睡眠薬で眠らせたうえ絞殺していた。)
- 青司は発覚を恐れ、北村夫妻と吉川誠一を殺してしまおうと決心し、3人に薬を盛り自由を奪う。
- 北村夫妻を斧で殺害 9月19日
- 薬で眠らせつづけておいた吉川を、和枝夫人を殺したのと同じ部屋に運び拘束をといて、自分の服に着替えさせたうえで灯油をかけ、火をはなち島から逃げた。
不明な点
- 第一は動機・・・嫉妬か
- 第二は切り取られた手首
- 第三は犯行時刻のずれ
- 第四は島の脱出方法
第五章 三日目・島
<時>3月28日 金曜日 三日目
第一の被害者
- オルツィ
- 絞殺
- 確認したのはポウのみ
- 死体を整えている
- 左の手首から下がなかった・・刃物
- 死後4~5時間
- 死亡したのは、今朝の7~8時ごろ、幅をもたせて6~9時
- 部屋の窓の掛金がおりていなかった
- 十角館のドアの鍵はこわれている
- 部屋のドアに 第一の被害者のプレート
赤裏のバイシカル
暗号
- 吉田 兼好(よしだ けんこう)
- 鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての官人・遁世者・歌人・随筆家。
- 治部少輔・卜部兼顕の子。
- 本名は卜部 兼好(うらべ かねよし/うらべ の かねよし)。
- 卜部氏の嫡流は兼好より後の時代に吉田家と称するようになり、江戸時代以降は吉田兼好と通称されるようになった。
- また出家したことから兼好法師(けんこうほうし)あるいは単に兼好(けんこう)とも呼ばれ、中学校国語の検定済み教科書では「兼好法師」と表記される。日本三大随筆の一つとされる『徒然草』の作者。私家集に『兼好法師家集』。
頓阿(とんあ)法師
-
俗名は二階堂貞宗(にかいどう さだむね、「貞」字は父・光貞または生まれた当時の執権北条貞時の1字、「宗」字は光貞の父・二階堂宗実(むねざね)の1字と思われる)。子に僧・歌人の経賢がいる。
-
若い頃に比叡山で篭居して天台教学を学び、その後高野山でも修行。20歳代後半に金蓮寺の真観に師事し時衆となった。西行を史蹟を慕って諸国を行脚、京都東山双林寺の西行の旧跡に草庵を構えるなど隠遁者の生活を送った。二条為世に師事して活躍、二条派(歌道)再興の祖とされ、20歳代で慶運・浄弁・吉田兼好とともに和歌四天王の一人とされた。地下(じげ)の歌人であり、歌壇での活躍は晩年であった。「新拾遺和歌集」撰進の際には撰者二条為明(ためあき、為世の次男・為藤の子)が選集の途中で亡くなったことから、頓阿がそれを引き継いで完成させたが、撰者となったのは76歳の時である。北朝の実力者二条良基(二条派とは別系の五摂家の一つ、二条家の当主)の保護を受けた。
『続草庵集』
- 徒然草で有名な吉田兼好と友人の頓阿との間でやり取りされた和歌
-
夜も涼し寝覚めの仮庵手枕も 真袖も秋に隔てなき風 (兼好)
秋の夜に涼しさで目が覚めると、腕枕した袖の間から冷たい風が吹き込んできました。
よもすずし
ねざめのかりほ
たまくらも
まそでもあきに
へだてなきかぜ
- 「冠」(各句の頭) 「よねたまへ」=「米給へ」=「お米を下さい」
- 「沓」(各句の末) 「ぜにもなし」=「銭も欲し」=「お金も欲しいです」
-
よるもうし
ねたくわがせこ
はてはこず
なほざりにだに
しばしとひませ
- 「冠」(各句の頭) 「よねはなし」=「米は無し」=「お米はありません」
- 「沓」(各句の末) 「ぜにすこし」=「銭少し」=「お金は少しあります」
折句(おりく)
- ある一つの文章や詩の中に、別の意味を持つ言葉を折り込む言葉遊びの一種で、和歌の各句の頭にある言葉を折り込む形が有名
- 折句の一種で、各句の頭(冠)と、各句の末(沓<くつ>)にある言葉を折り込んだものが沓冠
第二の被害者
- カー
- その夜、午前2時半死亡
- 毒殺
- アガサが入れたコーヒー エラリイ→ルルウ→カー→ポウ→アガサ→ヴァンの順にカップをとった
第六章 三日目・本土
<時>3月28日 金曜日 三日目
- 夕闇近く
<場>S町 島影を防波堤からみる
- 江南と島田
つきなみな幽霊譚
<人>漁師の息子
- 後ろで舵を握る。
- まだあどけさが残る少年。20歳前
- 江南と島田に今度の火曜日に迎えに行くことになっていると告げる
- 時化でなければモーターボートでも十分行き来できる (エンジンさえついていれば)
第七章 四日目・島
<時>3月29日 土曜日 四日目
第二の被害者
- かーの部屋のドアにプレート
バスタブの中に血まみれの手首
- オルツィの手ではなかった
- カーの左手首だった
<時>午後3時前
- 昼食
地下室
- 本巻焼け跡
- 階段にテグス(ポウのもの)
第八章 四日目・本土
<時>3月29日 土曜日 四日目
<時>午後3時
<場>紅次郎邸
島田の去年の記憶
9月19日の夜の時点で、紅次郎はすでに角島の事件の発生を知っていた
<時>午後10時10分
<場>江南のアパート
- 毛須恭一(もすきょういち)会いに来る
第九章 五日目
<時>3月30日 日曜日 五日目
第三の被害者
- プレートがルルウのドアにに
- ルルウ
- 死後5時間~6時間
- 殺されたのは今朝の5~6時
- 足跡
第四の被害者
- アガサ
- 毒殺 青酸
- 死後3時間ちょい
- 今朝の8時ごろ死亡
最後の被害者
- ポウ
十一番めの部屋
- 半ば白骨化した死体
<時>夜半すぎ
- 十角のホールに人の姿はない
- 十角館炎上
第十章 六日目
<時>3月31日 月曜日 六日目
<時>午前8時
- 守須恭一 十角館炎上の知らせをうける
- 全員死亡
<時・場>3月31日 月曜日 午前11時半の角島
<人>県警捜査一課の島田修(しまだおさむ)警部
- 太った
- 島田潔(しまだきよし)の兄
<時>午後1時
<場>S町 漁業組合会議室
- 関係者が集まる
<人>巽昌明(たつみまさあき)
- 現在島の建物を管理している地元の業者
- ヴァン(S・S・ヴァン・ダイン) の叔父
<人>松浦純也(まつうらじゅんや) 男 故人=エラリイ
- 法学部四回生
- 成績優秀、頭が切れて弁もたっった
- 焼身自殺の疑い
<人>毛須恭一(もすきょういち) 男=ヴァン・ダイン・・・ヴァンは巽昌明(たつみまさあき)の甥のニックネーム
第十一章 七日目
<時>1986年4月1日 火曜日
<人>崎山喜史(さきやまやしふみ) 男(22) 故人=ポウ
- K**大学医学部四回生
<人>鈴木哲郎(すずきてつろう) 男(22) 故人=カー
- K**大学法学部三回生
<人>松浦純也(まつうらじゅんや) 男(21) 故人=エラリイ
- K**大学法学部三回生
<人>岩崎杳子(いわさきようこ) 女(21) 故人=アガサ
- K**大学薬学部三回生
<人>大野由美(おおのゆみ) 女(20) 故人=オルツィ
- K**大学文学部二回生
<人>東一(ひがしはじめ) 男(20) 故人=ルルウ
- K**大学文学部二回生
第十二章 八日目
<時>4月2日水曜日
- 昼下がり
<場>K**大学 推理小説(ミステリ)研究会の部屋
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