後宮の烏 5 白川紺子 (著)、香魚子 (イラスト)
蚕神(さんしん)
蚕神(さんしん)
-
【おしら信仰】より
…これをオシラアソバセという。祭文は〈オシラ様の本地〉のほか,〈金満長者〉〈せんだん栗毛〉など各種あり,オシラ様を蚕神とみなす地域では〈蚕霊(蚕影山)の本地〉を語ることもある。この神をまつる家は富貴自在といわれるが,祭祀を怠ると氏子にたたるともいい,また二足・四足の肉を嫌うというタブーがともなっていた。…
- 養蚕】より
…蚕の季節になると,家人以外の者が蚕室に出入りしたり大声で呼んだりすることを忌み,門に紅紙をはって禁忌とするなど,養蚕に関する俗信や俗習は多い。【沢田 瑞穂】 日本では養蚕の守護神は蚕神(かいこがみ)と呼ばれる。記紀神話には神の死体から五穀と並んでカイコやクワが生じる記述があり,蚕を神格化する考えが古くから存在していたと思われる。…
<神>阴(イン)の神 大鼇(おおごう)の神
- 一は阴(イン)の神・・・月燈(げっとう)海に落ちて双神となる
- 幽宮(かくれのみや)・・・海隅(かいぐう)八千夜を分かち、黝(くろ)き御社(みあらか)に幽(かく)れたまひ・・・
- 罪有りて身を8つに斬り散(はふ)られたまひて 幽宮(かくれのみや)より流されてたまふ・・・首は界(ジェ)・腕は八荒(パーファン)・脚は骨碌(グールウ)・亀甲は峡溪(きょうこく)・血は河となり・眼(まなこ)は沼・息吹(いぶき)は渦となりて潮を呼び・腐りし肉に稲穂実りて種を堕とし、桑生(な)り蚕生(なり)・青人草(あおひとくさ)生りき
- 一箇(ひとつ)の骨に成りし白亀の神あり名を 鼇(ごう)の神といふ
<神>熒(イン)の神
- 二は熒(イン)の神・・・月燈(げっとう)海に落ちて双神となる
- 楽宮(ささらのみや)・・・海隅(かいぐう)八千夜を分かち、月(ささら)の御社(みあらか)にて楽(あそび)をしたまう・・・
<神>鼇(ごう)の神
- 一箇(ひとつ)の骨に成りし白亀の神
- 暴波(あらなみ)を沈め舟を守りたまふ その神八代の後胤 白き王それ皇帝のはじめとかや
- 鵐帮(ウーバン)の祭文より
阴(イン)
- 異体字 : 陰(繁体字)
- 対義字:阳(陽)
- 意義・・・1,くらい。くもる。2,かげ。3,(電気的に)マイナスの。
- 中国語
ローマ字表記
普通話 ピンイン: yīn (yin1)、ウェード式: yin1
広東語 イェール式: yam1 - 形容詞
阴 (簡体字表記, ピンイン: yīn, 繁体字: 陰)
1,くもった。2,かくれた。3,消極的な。 - 名詞
阴 (簡体字表記, ピンイン: yīn, 繁体字: 陰)
1,かげ。2,月
熒(イン)
- 派生字[編集]
「明かり火」「松明」「松明で取り巻く」「取り巻く」の意を有する文字。
勞(労):力を出しつくして燃え尽きた様
榮(栄):木の周りを取り巻いて咲いた花→はなばなしい。
滎:元の意は、水で取り囲む。現在は地名等に残る。
縈:糸がまとわりつく。
螢(蛍):明かりを出す虫。
營(営):松明で取り囲む兵舎。
鶯:首周りに文様の有る鳥。 - 意義・・・1,ひかり、あかり。
- 日本語
音読み
呉音: ギョウ
漢音: ケイ
慣用音: エイ
訓読み: ひかり - 中国語
ローマ字表記
普通話
ピンイン: yíng (ying2)
ウェード式: ying2
広東語
イェール式: ying4
閩南語
POJ:
黝(くろ)
- 意味・・・くろい。あおぐろい。青黒い色。くらい。うすぐらい。
鼇(ゴウ)
- 音読み
ゴウ - 訓読み
おおうみがめ・ おおすっぽん - 意味
①おおがめ。おおうみがめ。海中で仙山(仙人が住む山)をささえているといわれるカメ。「鼇山」 ②おおすっぽん。「鼇魚」
鵐(ブ,ム,ふなしうず)
幇
- 幇(ぱん)とは中国で、経済的活動を中心とする互助的な組織・結社・団体。省外や海外などの異郷にあって同業・同郷・同族によって組織される。また秘密結社を指す場合もある。宋代に始まり、厳格な規約のもとに強い団結力と排他的性格をもつ。
<人>晩霞(ばんか)
- 鶴妃(かくひ)
- あどけなさが残る高峻(こうしゅん)の妃。
- 寿雪(じゅせつ)に懐いている
生糸
- 賀(が)州産
- 霄(しょう)の国で最も室がいい
霄(しょう)
- 「ショウ」音読み
「そら」訓読み - 意味・・・みぞれ。そら。大空。天空。
賀(が)州の養蚕(ようさん)
- かつて沙那賣(サナメ)一族が、卡卡密(カカミ)から渡来した時に持ち込んだ蚕がはじまりで、朝陽(ちょうよう)が品種改良した
<人>朝陽(ちょうよう)
- 晩霞(ばんか)の父で、賀(が)州の有力豪族。
- かつて卡卡密(カカミ)から渡ってきた少数民族の長。
- 晩霞(ばんか)こと鶴妃(かくひ)の父親
沙那賣(サナメ)
- 古事記に名前がある
- 若沙那賣神【古事記】(わかさなめのかみ)若沙那売神
- 父親・・・羽山戸神(はやまとのかみ)【古事記 上巻】
- 母親・・・大気都比売神(おおげつひめのかみ)【古事記 上巻】
- 『古事記』によると、大年神の子で山裾の肥沃な土地の神である羽山戸神と穀物神である大気都比売神が婚姻して以下の八人の御子神が生まれた。
若山咋神、若年神、若沙那売神、弥豆麻岐神、夏高津日神(夏之売神)、秋毘売神、久久年神、久久紀若室葛根神。 - 植物(特に稲)の成育を示すと思われる。
- 妹(いも)と冠しており、若年神と兄妹であり、同時に夫婦であると思われる。
- 若は美称、沙那は地名とする説がある。沙那売で早乙女(田植えの女神か)とする説もある。
<場>夜明(やめい)宮
- 烏妃(うひ)の宮
<人>寿雪(じゅせつ)
- 当代の烏妃(うひ)。
- 不思議な術を使う、謎多き孤高の存在。
- 髪の本当の色は銀。秘密にしていて、黒く染めている。
蚕室に宮女の幽鬼(ゆうき)が出る
- 九九(ジウジウ)が鴛鴦(えんおう)宮の宮女に聞いた話
- 衣斯哈(イシハ)の書写(しょしゃ)のために反故紙(ほごし)をもらいに行ったときに聞いた
<人>九九(ジウジウ)
- 寿雪(じゅせつ)の侍女。
- 素直で世話焼きな性格。
- 寿雪(じゅせつ)のことは、娘娘(にゃんにゃん)とよぶ
<場>後宮の蚕室
- 泊鶴(はっかく)宮の北
- 桑林がある
鴛鴦(えんおう)
<人>衣斯哈(イシハ)
- 少年宦官。
- 西方の少数部族出身。
反故紙(ほごし)
- 書きそこなうなどして不要になった紙。ほごし。ほご。
<動物・鳥>星星(シンシン)
- 金鶏
<人>温蛍(おんけい)
- 衛青(えいせい)から、寿雪(じゅせつ)の護衛を命じられた宦官。
- 寡黙で謹厳実直。
- 頬に一文字の傷。
<人>淡海(たんかい)
- 寿雪(じゅせつ)の護衛の宦官。
- おしゃべりで、よく怠ける。
<人>年秋児(ねんしゅうじ)
- 夜、寿雪(じゅせつ)に相談しに来た
- 泊鶴(はっかく)宮付きの宮女だが、主に蚕室(さんしつ)の仕事をしてる
- 繭が2頭なくなった
沙那賣(サナメ)一族にかけられた神の呪い
- 当主の末娘は15年の年に必ず死ぬ
- 晩霞(ばんか)の下に養女が迎えられ、晩霞(ばんか)の代わりに死んでいる
- 晩霞(ばんか)はそのことで、烏妃(うひ)こと寿雪(じゅせつ)に相談しにきた話がある
<人>高峻(こうしゅん)
- 即位間もない若き皇帝。
- 烏妃(うひ)こと寿雪(じゅせつ)に友として寄り添う。
<食>高峻(こうしゅん)が持ってきたおやつ
- 蓮の実の砂糖漬け
- 寿雪(じゅせつ)の好物
<>梟(ふくろう)
- 寿雪(じゅせつ)を殺そうとした幽宮(かくれのみや)の劊子手(グイヅシオウ)(首切り役人)。
- 烏の兄。
- 今は、幽宮(かくれのみや)の牢につながれている。・・・こちらに干渉してはならぬという禁を破ったから。
- 大海螺(おおまきがい)をつかって、幽宮(かくれのみや)の牢から声だけとどけられる。・・・声は梟(ふくろう)から傷を受けた高峻(こうしゅん)にしか聞こえない。
<>烏(からす)
- 寿雪(じゅせつ)に閉じ込められているという烏。
<人>封一行(ほういちぎょう)
- 前王朝時代に皇帝付きの巫術師だった老爺。
- 梟(ふくろう)の使い部(べ)・宵月(しょうげつ)を後宮におくりこんだかどで追われていたが、先ごろ花街で捕まった。
蚕塚(かいこづか)
- 蚕の墓場
- 以前つかっていたが、今は養鯉商(ようりしょう)へ売る。
養鯉商(ようりしょう)
- 餌になる
<人>万若萃(まんじゃくすい)
- 蚕室(さんしつ)に宮女で幽鬼を見たひとり
- 豪農出身
- 見た幽鬼は昨日寿雪(じゅせつ)が術で現れ出た幽鬼ちは別人・・・幼く化粧もしていた
<人>利冗(りじょう)
- 若い宦官。
- 小柄でぱっちりとした目
<人>石安(せきあん)
- 利冗(りじょう)の上役の宦官。
- 屑繭の桶の運搬役
<人>令狐之季(れいこしき)
- 供濤(こうとう)殿書院の学士。
- 供濤院(こうとういん)にある書物の把握。
- 以前は、賀(が)州の観察福使をしていた。
<>烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)
<人>麗娘(れいじょう)
- 前代の烏妃(うひ)。
- 寿雪(じゅせつ)を育てた人。
金の杯
<人>沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)
- 40歳過ぎの武将のように鍛えあげられた身体と、厳粛な面差しの人物。
- 沙那賣(サナメ)一族の当主。
- 朝廷の蚕室(さんしつ)に、賀(が)州産の蚕の卵を献上しに来た。
- 叔父を自滅に追い込むことのひきかえに、霄(しょう)の国に最良の蚕他(さんしゅ)を献上することになる。
- 政(まつりごと)に足をふみいれない。
<人>沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)の長男
- 高峻(こうしゅん)と同じ年ごろ。
<人>沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)の三男
- 二十歳前。
<場>鯊門宮(さもんきゅう)
- 沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)たちが休むように、あてた離宮。
鯊
- 音訓(読み) サ シャ はぜ
<食>九九(ジウジウ)の手製の焼餅
- 葱を混ぜこみ薄く焼いた餅
- 九九(ジウジウ)の実家は餅シ(へいし)(餅屋)なので、餅料理が得意。
<人>紅翹(こうぎょう)
<人>桂子(けいし)
- 老碑
勒房子(ろくぼうし)
- 帯刀を許された、後宮内の犯罪を取り締まる皇帝直属の組織。
- 藍鼠(あいねず)の袍(ほう)を着ている。
内侍省(ないじしょう)の宦官殺害事件
- 淡海(たんかい)が容疑者
<人>牧憲(ぼくけん)
- 殺害された内侍省(ないじしょう)の宦官
- かつて淡海(たんかい)の家で知家事(ちけじ)をしていた。
知家事(ちけじ)
- 家内を取り仕切る召使い
<人>漆雕(しつちょう)坤(こん)
- 勒房子(ろくぼうし)の次官
淡海(たんかい)の生家
- 古くから于(う)州に領地を持つ由緒正しき名家だった。
- 淡海(たんかい)の祖父の代から徐々に傾きだし、父親の代で没落する。
- 父親が貢挙(こうきょ)に落第しつづけ、高官となる道を閉ざされ、なれぬ商いに手を出し破産。
- 召使たちは忠義心はなく、金目のものを持ち去り主を見捨てた。
- 家宝の「金の杯」を盗んだのが淡海(たんかい)の家で知家事(ちけじ)をしていた牧憲(ぼくけん)だった。
<人>衛青(えいせい)
- 高峻(こうしゅん)に絶対的な忠誠を誓う宦官。
- 内常侍(ないじょうじ)
<幽霊>牧憲(ぼくけん)
- 寿雪(じゅせつ)が術で呼び出した
- 薄墨(うすぼく)の袍(ほう)を着ていた
- 自分を殺した犯人も、薄墨(うすぼく)の袍(ほう)。
薄墨(うすぼく)の袍(ほう)
- 下級宦官。
袍(ほう)
- 階級が上がるごとに色が濃くなる。
- 淡海(たんかい)・・・勒房子(ろくぼうし)の袍(ほう)のままでいて、藍鼠(あいねず)色。
- 温蛍(おんけい)・・・鈍(にび)色
- 衛星(えいせい)・・・鉄鼠(てつねじ)色
<人>漆雕(しつちょう)奉(ほう)
- 殺された牧憲(ぼくけん)の部屋から盗まれた「金の杯」があった。
- 勒房子(ろくぼうし)次官の漆雕(しつちょう)坤(こん)の弟。
- 牧憲(ぼくけん)と同じ内侍(ないじ)省勤め。
<場>少府監(しょうふかん)
- 宮廷工房にある機殿(はたどの)
晩霞(ばんか)(鶴妃(かくひ))の兄たち
- 長男・・・偉そう
- 三男・・・意地悪(晩霞(ばんか)のすぐ上の兄)
- 次男・・・まだまし。一番父親に似ている。何を考えているかわからない。今回は、賀(が)州に残されている。(父親の信頼の証)
<人> 沙那賣(サナメ)晨(しん)
- 沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)の長男
<人> 沙那賣(サナメ)亮(りょう)
- 沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)の三男
墨は告げる
<食>高峻(こうしゅん)と寿雪(じゅせつ)が碁を打っている時に、九九(ジウジウ)が運んできてくれたお茶。
- 高峻(こうしゅん)からもらった、撫(ぶ)州のお茶。
- 香高い。
- お茶請けに、高峻(こうしゅん)が持って来た、棗餡(なつめあん)の焼餅。・・・甘酸っぱい。
<人>雲(うん)花嬢(かじょう)
- 鴦妃(おうひ)
- 最上位の妃。
- 高峻(こうしゅん)が師と慕う宰相。
- 雲永徳(うんえいとく)の孫。
- 高峻(こうしゅん)お幼なじみ。
- 時折、書物を借りに供濤(こうとう)殿書院を訪れる。
- 寿雪(じゅせつ)を可愛がっていて、阿妹(アーメイ)と呼ぶ。
- 亡き恋人を偲んで生きている。
鴦
- 音訓(読み)オウ おしどり
<人>寿雪(じゅせつ)
- 衛青(えいせい)の異母妹かもしれない
- 烏妃(うひ)。
- 前王朝の生き残りである。
<場>供濤(こうとう)殿書院
<人>令狐之季(れいこしき)
- 供濤(こうとう)殿書院の学士。
- 供濤院(こうとういん)にある書物の把握。
- 以前は、賀(が)州の観察福使をしていた。
- 沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)の叔父に毒を盛られ、賀(が)州を逃れた。
- 袖口を引く、亡くなった妹の手が見える。
- 歴(れき)州の出身。(二十歳ころまでいた。)
<人>何(か)明允(めいいん)
- 何(か)中書令
- 令狐之季(れいこしき)を学士に推薦し、屋敷に居候させてくれている。(令狐之季(れいこしき)と沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)との繋がりを疑っているのかも)
<人>白雷(はくらい)
- 八真教(はっしんきょう)教主。
<人>何(か)小明(しょうめい)
- 白雷(はくらい)せいで死んだ。
- 令狐之季(れいこしき)の妹。
- 八真教(はっしんきょう)の前身の月真教(げっしんきょう)の信徒だったのが、妹の小明(しょうめい)の婚家で、妹は婚家の人々に撲殺された。それを先導したのが、白雷(はくらい)だった。・・・婚家の人間はすべて処刑されたが、白雷(はくらい)は生き残っている。
八真教(はっしんきょう)
- 前身は、月真教(げっしんきょう)という。
- 歴(れき)州で、月真教(げっしんきょう)は広まったが、信徒の暴動により破滅した。それから数年後、賀(が)州を中心に広まったのが、八真教(はっしんきょう)で、教主・白雷(はくらい)が、賀(が)州追放となり瓦解している。
供濤(こうとう)殿書院に現れる幽鬼
- 己の書を探しているという噂。
<場>孤矢(こし)宮
- 内廷の外れにある宮。
- 皇帝がひっそりと憩う隠れ家なので、簡素。
- 前王朝五代の皇帝時代に処刑された経生(きょうせい)。
- 前王朝五代の皇帝は、古文書の書写・編纂を命じた皇帝。
- 書写に使う黄麻紙(おうまし)を横領した罪で処刑された。・・・書類上。
- 黄麻紙(おうまし)を盗んでいない、精魂こめて書写したものを処分されたことが無念。
<場>冬官(とうかん)府
- 宮城のはずれにある。
- 閑散としている。
<場>星烏廟(せいうびょう)
- どうやらいくらか修繕の費用がまわされるようになった。
- 陛下が個人的に寄進してくれた。
<人>董(とう)千里(せんり)
- 冬官(とうかん)
- 黝色(ゆうしょく)の袍・・・あおぐろい色、幞頭(ぼくとう)に尾長鴨(おながかも)。
- 病がちだが、このところ顔色がいい。
- 40歳を超えている。
- 前冬官(とうかん)の魚泳(ぎょえい)が書き残したものを中心に、烏妃(うひ)のことを調べている。
<食>冬官(とうかん)府・星烏廟(せいうびょう)でだされたお茶
- 冬官(とうかん)府・星烏廟(せいうびょう)でだされるお茶は、董(とう)千里(せんり)のため、体にいいものがつかわれている。
- 今日の茶は、香ばしさと甘みがあった。焙(ほう)じ茶や松の実、棗(なつめ)などを合わせている。
<人>封(ほう)一行(いちぎょう)
- 前王朝時代に皇帝付きの巫術師だった老爺。
- 梟(ふくろう)の使い部(べ)・宵月(しょうげつ)を後宮におくりこんだかどで追われていたが、先ごろ花街で捕まった。
- 体のほうはそろそろよいらしい。
<人>魚泳(ぎょえい)
- 前冬官(とうかん)。
- 故人。
計衷(けいちゅう)の古文書の書写
- 後世に残してはならぬ古文書
- 焼かれずに残っていた書写(劣化した30枚ほど)に・・・《鼇(ごう)》《烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)》
<神>《鼇(ごう)》
- 大海亀の神
- 古代に広く信仰されたのち、衰退し、いままた力を取り戻した。
- 八真教(はっしんきょう)が祀っていた神。
大海螺(おおまきがい)
- 幽宮(かくれのみや)の牢から声だけとどけられる。・・・声は梟(ふくろう)から傷を受けた高峻(こうしゅん)にしか聞こえない。
- 波の音で知らせる。
- 珍しいので、迎(げい)州・波鼓(ろうこ)から献上された。
- 大海螺(おおまきがい)は海偶蜃楼(かいぐんしんろう)、海の果ての霧を生み出す神の使いとも言われる。
白亀
- 一箇(ひとつ)の骨に成りし白亀の神あり名を 鼇(ごう)の神という。
- 暴波(あらなみ)を沈め舟を守りたまふ その神八代の後胤 白き王それ皇帝のはじめとかや
- 鵐帮(ウーバン)の祭文より
- 幽宮(かくれのみや)の者でないから、「梟(ふくろう)」は知らない。
- こちらで生まれた者。
- 白鼇(しらかめ)が烏と仲が悪かったことは知ってる、と「梟(ふくろう)」。
- 白鼇(しらかめ)は若い娘の贄を求めるから気負つけろ。とと「梟(ふくろう)」。
<場>八荒(パーファン)島(とう)
<人>白雷(はくらい)
- 八真教(はっしんきょう)教主。
- 八荒(パーファン)島(とう)の暮らしは、朝陽(ちょうよう)のいうとおり魚もうまいし、果実も豊かで不自由しなかった。
- 隻眼。・・・烏妃(うひ)から呪詛を返され負った怪我。
- 朝陽(ちょうよう)からの報酬は予想より多く、身を隠す場所まで用意してくれた。
- 賀(が)州を根城にしていた八真教(はっしんきょう)教主・白雷(はくらい)に目を付け、朝陽(ちょうよう)は伯父のもとに送り込み、自滅させた。
- 烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)あ弱っている。
- 隠娘(いんじょう)を通して白妙子(はくみょうし)、鼇(ごう)の神から烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)と烏妃(うひ)にまつわる様々なことを聞いた。
- 朝陽(ちょうよう)の手紙で、京師(みやこ)へ来いと書いてあった。
- 『海燕子(ハイイエンツ)』・・・手首に貝殻飾りの紐。
<人>隠娘(いんじょう)
- 迎(げい)州・波鼓(ろうこ)出身の少女。
- 貝殻拾い。・・・波鼓(ろうこ)では、子供たちが貝殻を宿場町で売って暮らしの足しにした。
<人>漂海民(ひょうかいみん)の少年
- 『海燕子(ハイイエンツ)』の蛇古(だこ)族
漂海民(ひょうかいみん)
- いくつかの小屋が海上にたてられ、小舟が揺れている。
- 地中地を持たず、浜から浜へ移動する漂海民(ひょうかいみん)。
- 漁とまじないを生業(なりわい)にして、陸地の者から畏怖と忌避の念を抱かれる。・・・医師もいない僻地では、かれらのまじないが頼り。(まじないといっても、多くは薬と手当の知恵、医術だ)
古来医師を巫医(ふい)と呼び、呪術と医術は同じ道ににあった。
海燕子(ハイイエンツ)
- 海を自由に行き来する燕(つばめ)。
禁色(きんじき)
鼇(ごう)の神は、海を裂いて波を起こし、烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)はその荒波に苦しまれた。
黒い飾り紐
- 宮女の黒い飾り紐は、烏妃(うひ)の信徒の印。
- 魚型(うおがた)の飾りも。
<人>紀泉女(きせんじょ)
- 泊鶴宮(はつかくきゅう)の侍女
- 八真教(はっしんきょう)の佩(は)き飾りをやめ、魚型(うおがた)の飾りをつけていた。
『緇衣娘娘(しえににゃんにゃん)』
- 烏妃(うひ)こと寿雪(じゅせつ)のことをそう呼んでいる。
- 黒い衣(ころも)をきているから。
- 黒は、烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の色なので、避ける色。
緇
- 読み・・・音読み「シ」、訓読み「くろ」
- 意味・・・くろぎぬ。くろ。くろい。僧。僧侶。
<場>冬官府(とうかんふ)
<人>高峻(こうしゅん)
<人>千里(せんり)
- 神話
- 鼇(ごう)の神と烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の戦いがかかれている。
- 蠕王(ぜんおう)時代の戦乱期の前期のことらしい。・・・今からおよそ1000年前。
- 海で二神は戦った。戦いは互角。鼇(ごう)の神は荒波を起こし、烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)は暴風を起こして戦った。山は火を噴き、雷の矢が落ちた。そして二神はともに力尽きる。鼇(ごう)の神は西海(せいかい)に、烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)は東海(とうかい)に沈む。二神の戦いの激しさに、伊喀韮(イカヒ)島(とう)も沈んだ。
- 夏の王が冬の王を殺し、それ以降、国は戦乱の世になった。幾度も王が立っては倒されるのを繰り返した。蠕王(ぜんおう)はそうした王の一人。
- 今からおよそ1000年前。
伊喀韮(イカヒ)島(とう)
- 霄(しょう)と卡卡密(カカミ)との間にあり、交易の助けになっていたという島。
- 沈んでない。
烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)、すなはち半身を自ら斬りたまひて飛びあがり、山上に逃れたまひき。その山を伏翅山(ふくしざん)と謂ふ。半身は黒き羽刈(うかり)の太刀と成りて海底に沈みけり。この年、蠕王(ぜんおう)、逆臣に討たれて死にき
- 神話の続き
- 神の弱体化
仮説
- 神の弱体化により冬の王があらわれなくなった。初代 烏妃(うひ)の香薔(こうしょう)が出てくるまで。
- 初代 烏妃(うひ)
- 巫女
- 香薔(こうしょう)は烏妃(うひ)の中に烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)を閉じ込めた。
<人>羽衣(うい)
- 以前、宝物庫の番人だった宦官
- 「鼇(ごう)の神がお隠れになった」と言った
- つるりとした表情のない顔をしていた宦官
- その正体は、鼇(ごう)の神に作られた使い部(べ)だった・・・鼇(ごう)の神が隠れたために烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の使い部(べ)となったのだと言った
- 鼇(ごう)の神がふたたびお召しだと言って、消えた。
<人>宵月(しょうげつ)
- 羽根となって飛び散った梟(ふくろう)の使い部(べ)
- 器の最期
<場>冬官府(とうかんふ)の放下郎(ほうかろう)
- 冬官府(とうかんふ)お別棟
- 封一行(ほういちぎょう)を内廷(ないてい)から移した場所
- 冬官府(とうかんふ)の長官は、千里。
放下郎(ほうかろう)
- 冬空のような鈍(にび)色の袍を着ている
<人>封一行(ほういちぎょう)
- 前王朝時代に皇帝付きの巫術師だった老爺。
- 梟(ふくろう)の使い部(べ)・宵月(しょうげつ)を後宮におくりこんだかどで追われていたが、先ごろ花街で捕まった。
- 痩せて背を丸めて縮こまった、小さく見える老爺。
- 後宮に出入りしていたから、前烏妃(うひ)の麗娘(れいじょう)とも面識があり、麗娘(れいじょう)に巫術師(ふじゅつし)の技を教えたのは、封一行(ほういちぎょう)本人。
- 欒冰月(らんひょうげつ)の話をしていた時、寿雪(じゅせつ)を董(とう)千里(せんり)に似ていると言った。
巫術師(ふじゅつし)
- 皇帝に仕える巫術師(ふじゅつし)は、烏妃(うひ)の見張り役で、漣娘娘(うれんにゃんにゃん)に対する盾の存在。(宝物庫の番人だった宦官で、その正体は、鼇(ごう)の神に作られた使い部(べ)だった羽衣(うい)が、「漣娘娘(うれんにゃんにゃん)に対する万一のさいの防御、壁」だと言っていた。)
- 巫術師(ふじゅつし)も、鰲枝(ごうし)殿も、漣娘娘(うれんにゃんにゃん)あるいは烏妃(うひ)が夏の王に反旗を翻したときのために存在していた。ゆえに、巫術師(ふじゅつし)は後宮に入るのを許されていた。
- 城門には、初代 烏妃(うひ)の香薔(こうしょう)の結界があり出れば死ぬので城から逃れられない。(香薔(こうしょう)は自分の指を九指用いて、九つの城門の結界をはっていると伝わっている。)・・・欒(らん)王朝の初代皇帝・欒夕(らんゆう)への愛だったのか?
<人>欒夕(らんゆう)
- 欒(らん)王朝の初代皇帝
<人>麗娘(れいじょう)
- 前代の烏妃(うひ)。
- 寿雪(じゅせつ)を育てた人。
- 新月の晩があまりにも苛酷過ぎて、だいたいが早世する烏妃(うひ)の中では珍しく長命だった人。
新月の晩
- 閉じ込められていた烏が、烏妃(うひ)の体から抜け出しさまようので、烏妃(うひ)は四肢を引きちぎられるような苦しみを味わう。
- 初代 烏妃(うひ)
- 巫女
- 香薔(こうしょう)は烏妃(うひ)の中に烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)を閉じ込めた。
- 城門には、初代 烏妃(うひ)の香薔(こうしょう)の結界があり出れば死ぬので城から逃れられない。(香薔(こうしょう)は自分の指を九指用いて、九つの城門の結界をはっていると伝わっている。)・・・欒(らん)王朝の初代皇帝・欒夕(らんゆう)への愛だったのか?
- 正確には、「九指を用いて詛戸(ヅウフウ)と成す。」詛戸(ヅウフウ)とは、呪物のことなので、結界術というより呪術に近いもの、香薔(こうしょう)のかけた呪い。
詛
- 音読み・・・ショ・ソ
- 訓読み・・・のろう・のろい・ちかう・ちかい・そしる
- 意味・・・①のろう。のろい。「呪詛」 ②ちか(誓)う。ちかい。「詛盟」(大きいことに「盟」を用い、小さいことに「詛」を用いる。) ③うらむ。「怨詛」 ④そしる。悪口を言う。
灰色の衣は烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の僕(しもべ)のしるし
- 烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)は、宦官をそばにおいてはいけない、烏妃(うひ)は一人でいること・・・配下を作ってはいけないから。
- 本来、宦官は烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の僕(しもべ)だった。冬官府(とうかんふ)の者たちが皇帝の盾なら、宦官は烏妃(うひ)の盾だった。
- 宝物庫のの番人だった宦官・羽衣(うい)が本来の姿。・・・性別を持たぬ、神に仕える者。昔はああした者が他にもいたとのこと。現在の男から作る宦官は、まがいもの。
- 宦官は烏妃(うひ)の僕になりやすい。前王朝時代は、巫術師(ふじゅつし)がそうなるのを防いでいたが、巫術師(ふじゅつし)を嫌った先々帝が全て追い出すか、処刑してしまったから、今は防げない。
<人>欒冰月(らんひょうげつ)
- 封一行(ほういちぎょう)の弟子。
- 寿雪(じゅせつ)は欒冰月(らんひょうげつ)お幽鬼とあっている。
古文書の処分の真相
- 烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)に半分の力しかないことを隠すため。
- 烏妃(うひ)が、烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の半身を探そうと考えだしては困るから。・・・烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の半身を取り戻すと、烏妃(うひ)の中にとどめておけなくなるから。(新月の晩に烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)が抜け出すのは、自分の半身を探すため。)
<神>鼇(ごう)の神とは
- 巫術師(ふじゅつし)の祖。
- 巫術師(ふじゅつし)に術を授けたのが、鼇(ごう)の神。
- 鼇(ごう)の神から術を授けられたひとりの若者が、巫術(ふじゅつ)として体系づけ、人々に教え巫術師(ふじゅつし)が生まれた。
- 最初の皇帝(欒(らん)王朝の初代皇帝・欒夕(らんゆう))は、鼇(ごう)の神の末裔と言われている。そのためか、いにしえから巫術師(ふじゅつし)は王朝に仕えていた。
- 鰲枝(ごうし)殿には、鼇(ごう)の神の加護がある。
- 鼇(ごう)の神は、古き原初の神。(素朴で野蛮だった時代から人々の間にあった神。)
- はじめは豊漁祈願、航海の守り神だったのが、次第に延命長寿の神としても信仰されるようになった。猟師たちの信仰だったのが内陸へと移った証拠。(人々の暮らしが変わっていったから。)
- 鼇(ごう)の神にまつわる伝承は、鵐帮(ウーバン)の祭文にいくつか興味深いものが残っている。
鵐帮(ウーバン)
- 衛青(えいせい)から、寿雪(じゅせつ)の護衛を命じられた宦官の温蛍(おんけい)もいた遊芸人(ゆうげいにん)の集団。
- もともとは、沿岸部を回って豊漁祈願をする巫觋(ふげき)たちだったときく。
觋
<動物・鳥>斯馬廬(スマル)
- 星烏
- 斯馬廬(スマル)の羽根・・・褐色の剣になる。
<場>鯊門宮(さもんきゅう)
- 沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)たちが休むように、あてた離宮。
- 外廷の西南のほう。
- 烏妃(うひ)が呼び出された場所
<人>玉眼(ぎょくがん)・・・八真教(はっしんきょう)教主の白雷(はくらい)
- 沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)の知り合い
- 雨果(うか)の䕺星(そうせい)・・・占卜師(うらないし)のこと
- 烏妃(うひ)に詛戸(ヅウフウ)をかけた(蝦蟇(がま)の呪法)。・・・足首を捕まえられる。
雨果(うか)
- 海を隔てた南方にある小国。
蝦蟇(がま)の呪法
- 晩霞(ばんか)がかかった呪い。
- 八真教(はっしんきょう)教主。
- 隻眼。・・・烏妃(うひ)から呪詛を返され負った怪我。
- 賀(が)州を根城にしていた八真教(はっしんきょう)教主・白雷(はくらい)に目を付け、朝陽(ちょうよう)は伯父のもとに送り込み、自滅させた。
- 烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)は、弱っている。
- 隠娘(いんじょう)を通して白妙子(はくみょうし)、鼇(ごう)の神から烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)と烏妃(うひ)にまつわる様々なことを聞いた。
- 朝陽(ちょうよう)の手紙で、京師(みやこ)へ来いと書いてあった。そして、玉眼(ぎょくがん)と名のり烏妃(うひ)に詛戸(ヅウフウ)をかけた(蝦蟇(がま)の呪法)をかける。
- 『海燕子(ハイイエンツ)』・・・手首に貝殻飾りの紐。
- 『海燕子(ハイイエンツ)』の阿尼(あに)族だと寿雪(じゅせつ)に名乗る。
- 霄(しょう)の民に『海燕子(ハイイエンツ)』の阿尼(あに)族が、皆殺し一人逃げ出し、たどり着いた小島で鵐帮(ウーバン)に拾われ、鵐帮(ウーバン)に巫術(ふじゅつ)を習う。
『海燕子(ハイイエンツ)』の阿尼(あに)族
- 霄(しょう)の民に皆殺しにされた。
- 阿尼(あに)族の術は星神にはじまる。
<神>星神
- 阿尼(あに)族の術のはじまり。
- 航海の神。
- 海から生まれ、空をめぐり、また海に還ってゆく星の神。
- 一は阿加魯(アカル)、二は香香傈(カカリ)の双魚。(呪言)
- 沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)の長男
- 沙那賣(サナメ)朝陽(ちょうよう)の三男
- 鴦妃(おうひ)
- 最上位の妃。
- 高峻(こうしゅん)が師と慕う宰相。
- 雲永徳(うんえいとく)の孫。
- 高峻(こうしゅん)お幼なじみ。
- 時折、書物を借りに供濤(こうとう)殿書院を訪れる。
- 寿雪(じゅせつ)を可愛がっていて、阿妹(アーメイ)と呼ぶ。
- 亡き恋人を偲んで生きている。
- 子供をもうもてない。
- 『緇衣娘娘(しえににゃんにゃん)』について鶴妃(かくひ)である晩霞(ばんか)に監督するように注意しに泊鶴宮(はつかくきゅう)へ赴いた。
- 泊鶴宮(はつかくきゅう)の侍女
- 八真教(はっしんきょう)の佩(は)き飾りをやめ、魚型(うおがた)の飾りをつけていた。
- 鴦妃(おうひ)である雲(うん)花嬢(かじょう)が、泊鶴宮(はつかくきゅう)で『緇衣娘娘(しえににゃんにゃん)』の件で侍女や宦官が怒り出すという変事がおこったことを知らせに、夜明(やめい)宮へくる。
<人>吉鹿女(きつろくじょ)
- 泊鶴宮(はつかくきゅう)の古株の侍女。
- かつては、八真教(はっしんきょう)の熱心な信徒で、晩霞(ばんか)が呪詛で倒れた時には最も取り乱していた。
- 晩霞(ばんか)を救ったことで、最も寿雪(じゅせつ)に感謝した。
- 侍女頭。
- 侍女たちを先導した。
- 勒房子(ろくぼうし)の調べが入る前に責任は自分にあると手紙をかいて、毒をあおって死んだ。
- 高峻(こうしゅん)に絶対的な忠誠を誓う宦官。
- 内常侍(ないじょうじ)
- 寿雪(じゅせつ)をかばって、額に怪我をする。
烏妃(うひ)以外の黒の装飾品、衣服の禁止になる。
「九指を用いて詛戸(ヅウフウ)と成す。」詛戸(ヅウフウ)とは、呪物のことなので、結界術というより呪術に近いもの、香薔(こうしょう)のかけた呪いを解く計画。
- 烏妃(うひ)を含め、巫術師(ふじゅつし)、あわせて3人でとける。
- 寿雪(じゅせつ)と封一行(ほういちぎょう)と力の強い巫術師(ふじゅつし)がもう一人必要。