本の紹介
ゲーム・アニメ・ラノベ好きのための『刀』大事典 * レッカ社
ストーリー紹介
美しき日本刀の世界図解&イラスト81点。“芸術”とも言える名刀43本を図解とイラストで徹底解説。
*memo*
日本刀
湾刀
- 刃が反った刀
- 平安中期に生まれた
- まだ直刀が中心につくられていた時期に生まれた
(腰反り)湾刀
- 柄に収まる「茎(なかご)」の部分を中心に刀身が反っている
- 小鴉丸や毛抜太刀が登場
西洋剣
- 種別で呼ばれる
- ショート・ソード、ロング・ソード、バスター・ソードなど
刀
- 刀工、流派、独自の異名で呼ばれる
- 短刀、脇差、打刀、太刀、大太刀という一定の種別の中で様々な刀工が腕を競い、独自の様式で鍛えられた刀は冠名が伝えられる
- 名が冠になったもの 「中曽根虎徹」、「備前長船兼光」など
- 鬼退治などの伝説彩ることにより高められたブランドバリューは言い伝えによって更に増幅し、憧れの「お宝」になっていった。
価値
- 武器本来の機能で価格がつくのではない
- 流派の誰によって作られたか、証拠となる銘は刻まれているかいないか、本物か偽物か刀身に残る隠しようのない特徴が研究され、値踏みされ続けてきた
時代
- 小刀、新刀、新々刀、現代刀に分けられる
現代刀
- 明治時代後半に軍の工廠(こうしょう)で軍刀を製造して以降の刀
新刀
- 安土桃山時代の慶長年間以降につくられたもの
古刀
戦後
- 廃刀令で所有できなくなった
- 現在では美術工芸品としてのみ鑑賞するもの
- 平安時代、鎌倉時代に生まれた伝説級の大業物(切れ味鋭い名品)は、希少な国宝や重要文化財として美術館や神社などに保管され、あるい高値で取引されている
- 第二次世界大戦終了時、米軍に没収され、廃棄されたり米国本土流出したりして、日本に遺る古い時代の刀の母数が少ない
青木兼本(あおきかねもと)
刀工 孫六兼本(まごろくかねもと)(2代目)
- 生年 不明
- 出身 美濃国(岐阜県南部)
- 青木兼本を手掛けた2代目の当主
- 美濃の関という場所に住んでいたので、「関の孫六」と呼ばれる
- 兼本は個人の名ではなく、兼本一門の名
- 美濃伝を和泉守兼定とともに確立した人物
- 切れ味が凄い
- 切られた相手が二度念仏を唱えて死んだという「二念仏」や石をも切り裂く「地蔵切」など切れ味にまつわる異名を持った刀がいくつか存在する
- 青木兼本は彼が作った最高傑作
- 1970年三島事件で三島由紀夫が割腹自殺した際、介錯に使われた刀も孫六だったといわれる(2代目のものではなく、後代のもの)
美濃伝
- 美濃でつくられる刀の作風のこと
- 美濃は、戦国時代を迎えて刀の需要が高まり、刀鍛冶が急速に発展
- 大和伝と相州伝が組み合わさって誕生したもの
- 美濃伝
大和伝
- 京都付近の作風
- 大和伝
- 相模(神奈川県)付近の作風
- 相州伝
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
- スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治してオロチの尾から出てきた剣を天叢雲剣と命名し、アマテラスオオミカミに献上した。
- アマテラスオオミカミの孫 ニニギノミコトによって人間の世界に再び運ばれ、伊勢神宮に奉納された
- ヤモトタケルノミコトが東方十二神を平定する際にヤマトミメノミコトが渡した
十束剣
天叢雲剣が登場する漫画
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- 作者: オニグンソウ
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- 発売日: 2016/08/10
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英雄譚のある神代三剣
想像の域を超えない
現存する
七星剣
- 聖徳太子が佩刀
- 現物が出土している
- 七星剣と呼ばれる同種の剣は多数存在
伊賀守金道(いがのかみきんみち)
- 打刀
- 作刀年代 1500年代後半~1600年代前半
- 場所 美濃国(岐阜県南部)
- 刀工 伊賀守金道(初代)
- 主な所有者 不明
- 刃長 不明
- 重要美術品指定「伊賀守金道」の刃長の実測 幅は根元が3.42㎝、先が2.42㎝と均等に広く、厚みは薄く、さほど反っていない「慶長新刀」
- 幕末までに金道家は10代を数えたという中で初代は希少
- 日本鍛冶総称の称号を2代目以降に刻む スタンダード化
- 時代劇、講談の荒木又右衛門が仇討の際に伊賀守金道を使った伝えられた(確証なし)
慶長新刀
荒木又右衛門
- 鍵屋の辻の決闘
- 桜井半兵衛を倒した際、敵側に射ちがかわれ、荒木又右衛門が受けた刀は折られてしまう。この折られた刀が伊賀守金道だとされていたが、金道の弟「来金道」を祖とする和泉守来金道だという説もあり、真相は定かでない
刀工 伊賀守金道(いがのかみきんみち)
- 生年 不明
- 出身 美濃国(岐阜県南部)
- 美濃国の鍛冶、兼道の4人の子供が刀鍛冶を継承し、三品派の一門として栄えた
- 4兄弟の長男として生まれたのが、初代金道
- 刀界をリードした
- 寛永6年12月11日(1630年1月14日)没
- 次男 来金道
- 三男 丹波守吉道
- 四男 越中守正俊
京五鍛冶
三品派
2代を中心とする兼平(之定)
- 史実上土方歳三も所有していた和泉守兼定。司馬遼太郎の小説「燃えよ剣」に登場する2代目兼定ではなく、会津で活躍した11代目の地方鍛冶の手のもの
- 之定(のさだ)の名前で知られる2代目和泉守兼定 「之」の字で銘を刻むことが多かった
- 1400年代後半以降に活躍した美濃国の刀工
- 之定は甲州出身だったが、初代兼定に師事して2代目を名乗り、孫六兼本と高名を二分
- 室町から江戸時代にかけての新刀(慶長以降の刀)ではスタンダードでハイスペック
刀工 和泉守兼定11代目
出雲守永則(いずみのかみながのり)
読みたくなった本
-ヒトガタナ- シリーズ * オニグンゾウ
-ヒトガタナ- コミック 1-10巻セット (ブレイドコミックス)
- 作者: オニグンソウ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2016/08/10
- メディア: コミック
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荒木又右衛門 上 * 長谷川伸
荒木又右衛門 下 * 長谷川伸