本の紹介
蒲生邸事件 * 宮部みゆき
ストーリー紹介
予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていたー。大胆な着想で跳んだ著者会心の日本SF大賞受賞長篇！
*memo*
宮部みゆき
蒲生邸事件
尾崎隆史
ホテルの写真
- 旧蒲生邸 昭和23年4月20日 撮影者 小野松吉
陸軍大将 蒲生憲之
- 2･26事件勃発当日に 遺書をのこして自決
- 現在長文遺書はの原本は、恵比寿の防衛庁戦史資料室に保管
捲土重来 けんどちょうらい
客
- 小柄な中年男性
- 昭和11年2月26日明け方、陸軍第一師団管下の歩兵第三連隊、近衛師団管下の近衛歩兵第三連隊の青年将校を中心とした決起部隊が、当時の内閣総理大臣・内大臣・侍従長・大蔵大臣などの重臣を襲撃・暗殺したのがはじまり
- 決起部隊は襲撃後、兵力を維持して、政治と軍事の中心部である麹町・永田町一帯を占拠
- 彼等の要求・目的は、戒厳令を布き軍部が国政の主導権を握り、その指導の元で政治の腐敗の元凶である重臣たちを追い出し、新たな内閣をつくること、「昭和維新」を考えていた。
陸軍内二大派閥の勢力争いがクーデターの発端
- 一貫して「重臣を暗殺した暴徒である青年将校たちを断固討伐すべし」という意見
- よって、陸軍中枢は決起部隊を氾濫軍と認め、部隊を繰り出し攻撃も辞さない構えで対決、同時に下士官や兵隊たちの帰隊を促した
- 29日に至って青年将校たちも投稿、四日にわたる二・二六事件は終結する
身柄を拘束された決起部隊の青年将校たちは直ちに軍法会議により裁かれ、死刑宣告
- 弁護人も付かず上訴権もないこの裁判は暗黒裁判とも呼ばれた
- これにより陸軍内部からは皇道派勢力が一掃された
- この事件により、強大な武力を持つ軍部の国政に対する発言力が格段におおきくなり、やがて日本は軍部独走による戦争の時代へと突入していく
多部先生
- テレビ番組に出演していた
「時をかける少女」
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平田次郎
- この時代の仮の名前
- タイムトラベラー
- 蒲生邸の使用人
ちゑ
- 蒲生邸の女中
- ふきの先輩女中 60歳近い
向田ふき
- 蒲生邸の美人な女中
蒲生貴之
蒲生憲之
蒲生珠子
- 貴之の妹
相沢事件
蒲生毬恵
- 蒲生夫人
- 蒲生憲之の後妻
- 憲之の嘉隆の愛人
かいまき
蒲生嘉隆
- 蒲生憲之の弟
- 六男 40歳そこそこ
- 石鹸の卸問屋の社長
昭和60年8月 日航ジャンボ機が墜落
昭和20年5月25日
ゴー・ストップ事件
黒井
- 平田次郎の実の叔母
- タイムトラベラーである
葛城
- 医師
輝樹
- 蒲生憲之の子供
- 芸者が生んだ子で嫡子ではない
- 貴之、珠子よりも年下
- 母親は輝樹を養子にだすのが嫌で子供をつれて満州へ渡ったらしい
香椎浩平中将
真崎大将
柳川さん
- 台湾
美濃部博士
陸軍軍務局 永田鉄山
- 時は過ぎ去るとき、その痕跡を残す。
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メリヤス
小野松吉
- 本人死亡
- ホテルの元の落ち主で写真を寄贈した人
- 孫息子が写真館をしている
平松輝樹
- 平松画伯になっている
蒲生珠子
- 大東和タクシーの会長夫人になっていた
- 昨年死亡 77歳
平成6年4月20日
堀井蓉子
- ふきの孫娘
- ふきは6年前に死亡
平田次郎(仮)
- 硫黄島で戦死
浅沼社会党委員長
1994年冬 →1936年冬
「人質カノン」中の「八月の雪」 宮部みゆき
広瀬正 「マイナス・ゼロ」
「父の詫び状」 向田邦子
「魔術はささやく」 宮部みゆき
「理由」 宮部みゆき
読みたくなった本
